2012年09月04日

Got it!『Stuart:A Life Backwards[PAL-UK DVD]』

 こないだ記事にしたamazonで見つけたベネディクト・カンバーバッチ出演作品のDVD、結局、『裏切りのサーカス』(TTSS)を予約注文して、『Stuart:A Life Backwards』をポチりました。
 TTSSの発売が11月だから、一緒に注文した『Stuart:A Life Backwards』も11月に一緒に来るのかなー、と思ってたら、ちゃんと別発送で、今日届いちゃいましたw

Stuart:A Life Backwards[PAL-UK DVD]
649845000.jpeg


 さあて、これで、『SHERLOCK』シーズン2見終わっても次に観るものが出来たぞーv
 (実は見終わるのが寂しくて先に進めなかったw)

 

… … …
 うへえ。今、確認したら、字幕無かった。
 大抵、視聴覚障害者用の字幕がついてると思ってたんだけど、無いのもあるんやね… orz
 うおぉ、根性が必要じゃぁぁ…www 根性だけではカヴァー出来ないのは判っているが、まあ、聞いてるだけ/観てるだけでもいいか(ダメだろw)





posted by radwynn at 12:58| 京都 ☁| Comment(0) | +DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月31日

ベネディクト・カンバーバッチ出演作品 [amazonアフィリエイトリンク]

※備忘録的エントリ

BBC『SHERLOCK』でシャーロックを演じているベネディクト・カンバーバッチの出演作品で気になるものをamazonでチェック。

全部ポチるべきかどうか検討中w

『裏切りのサーカス』は多分ポチるな(己のことじゃろうが!人ごとか!)


ミス・マープルS4BOX
marole_s4_vol14.jpeg 
Vol.14『殺人は容易だ』に出演。バラ売りが無いっぽい…BOXで買わんといかんのはちと痛いなあ…
『SHERLOCK』S2のバスカヴィルでヘンリーを演じてたRussell Toveyも村の駐在さんで出演。彼も可愛いw


裏切りのサーカス コレクターズ・エディション [DVD]
ttss_movie.jpeg 
ゲイリー・オールドマンにコリン・ファースにジョン・ハートにキアラン・ハインズさんにトム・ハーディも一緒。何をか言わんや。


↑上記2点は現在予約受付中


Stuart:A Life Backwards[PAL-UK DVD]
51s8YULHabL.jpeg 
トム・ハーディとの共演。かなりキツそうな内容なんだが、ひじょーに気になる…
内容についてはこちらのブログに詳細が

『海外てれび日記』さんの「史上初?ホームレスの伝記映画 Stuart: A Life Backwards
※このDVD、英語字幕(視聴覚障害者用の字幕がついてるものもある。例:『SHERLOCK』英国版DVDには英語字幕あり)、ついてなかったっす…orz

Hawking [DVD]
41803TT65BL.jpeg
スティーヴン・ホーキング博士を描いた作品。
日本のamazonに商品が無いのでタイトルから英amazonへリンク。2004年作品なのでカンバーパッチん若いw

↑上記2点はイギリスのDVDなのでPAL方式の再生可能なデッキでないと視聴不可



コスチュームプレイものとレンアイものは避ける傾向なのでw 今のところ観たいなあと思うのは上記4点くらいかなあ。





posted by radwynn at 16:23| 京都 ☀| Comment(0) | +DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月30日

最近見たDVD覚え書き

『電脳警察 CYBER SPY(公元2000)』
サイバーとかそういうのじゃないような気がする…
っていうかアーロン、あんたPCオタクでゲームマニアの癖になんでそんなに強いのさ(笑)
ジャンユーは美味しいとこ持って行きましたねー!
でもジャンユー的にはちと物足りなかったっす(笑)

『ダブル・ビジョン』
そんなに怖くないっす。地獄絵図、って、結構、私にとっては懐かしいんですよね。お寺の板絵で良く観てた。
っていうか、最後まで良く判んなかったりします。展開的にどうなのソレ。
でも画面の質感がすっげく好きです。
一番怖いのはカーファイ兄貴の目かも知れない。

『ワンダーガールズ 東方三侠』
アホ!アホかっこいい、というにはちょっと行き過ぎというか。アンソニーさんすげえな。役者魂を観た、って感じだ。
しかしツボはしっかり押さえてて、思わず泣けちゃったりするのは流石ジョニー・トーと言うべきなのか?

『狼たちの伝説 亜州黒社会戦争』
うーん…私はもしかするとアンドリュー・ラウ監督は肌に合わないのかも知れない…
やっぱりラブストーリィシーンはダメだったよ…orz
スー・チーが…ウザい…

『西遊記』<TV>「悟空誕生」
ニコが「超イケメン」の鐘馗様をノリノリでやってて笑えます。アホだ。

『新・流星胡蝶剣』
ミシェール姐さんがトニー・レオンに「10年前と変わらず彼所はふにゃふにゃね」とかとんでもない事言ってますよ…
ドニーさんが妙に可愛いよ(笑)

『頭文字D』
…アンソニーさんのプロモーションフィルムですかコレ。すっげーイカしてるんですけど!かっこええぞこのオヤジめー!
あとエディソンとショーンの関係にごっつ萌えたんですけど。なんなの。

『ドラゴン・スクワッド』
んー
…物足りない(笑)
メインキャラが多い割にキャラ分けが出来てない様な気がするんだよな。もっと癖を持たせても良かったんじゃないのか。
あとスナイパーとか一級射手とか言ってる割に全然あたってねーぞお前ら、って(笑)弾使い過ぎ(笑)全然プロじゃねえよ(笑)っていうかどっからそんだけ供給されるんだ(笑)
サイモンさんは無駄遣いだー(笑)そんな普通な役サイモンさんがやる必要無いじゃんかよー(笑)

『PROPMISE無極』
東洋の神とはかくも恐ろしい存在であることよ。「神」というのが「事実」と道義、そして全てを削ぎ落とした「真理」こそが究極の存在、そこには人間の感情さえも無用のもの、ってのが、東洋の思想なんだね、と。こんだけごちゃごちゃ飾っておいてそんなストレートな、ってー感想ですよ、初見『PROMISE無極』。
ニコとリウ・イェがごっつ良いんですけど。
いや、ニコってばやってること激お笑いなんですけど、よく考えると一番哀しいキャラだよね。時々見せる、皮肉に隠した憧憬と子供の様な涙が痛みを誘う…前に思わず笑っちゃうけどな、イロイロと。リウの演じた鬼狼を拾った(奴隷にした)のは、哀しい者同士なにか心に触れるものがあったからなのか。とうの昔に希望を失いながら生きる男と、生きるということだけを希望にした男。崑崙が現れなければ鬼狼は己を取り戻す事はなかったのだけれど…もしかしたらあの2人にとってはその方が幸せだったのかも、とか、ふと、思っちゃったりも。少なくとも、無歓公爵は、鬼狼を失う事は無かったよね。「望んだものは何も手に入らない」のが無歓の運命ということらしいけど、鬼狼だけは違うもの。鬼狼は、過程はどうであれ、無歓が望み、鬼狼自らも望んで、側に居る身となったのだから。
しかし鬼狼が崑崙を後ろから抱き締めるシーンはやたらとドキドキしました。流石リウ・イェ(何がどう流石なんだ)
…ところでチェン・カイコー監督は…大丈夫なのか?色々と(笑)手に余るんなら作るなよ(笑)

『新・少林寺1〜4』
やっぱウーちん黒いわ…orz

『拳神』
ちょ…イーキンが20年経ったらサモ・ハンになった、って…それあまりにも切なくね?(笑)充分以上の「副作用」だと思うよ(笑)
ロイ・チョンがものっそ「加藤」に見えたよ(笑)狙ってるんだろそれ(笑)

『死の森』
…だーかーらー、そういうネタもう止めようよー…orz
ほんと、観終わって「なんなの」ってなるよ…


posted by radwynn at 12:53| 京都 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | +DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月06日

先週観たDVD

『天龍八部』全10巻/40話(TVドラマ/中国)
金庸原作、中国武林を揺るがす陰謀に翻弄される若き英雄達。
…40話を要約すると、「女は災いの元」「親の因果が子に報い」だったりするのがちょっと怖いぞ中国。
無双の英傑・喬峰を演じたフー・ジュンがひたすら良い漢だった…
CGとかワイヤーワークとかチープだけど勢いで乗り切る!中国だったらあるかも知れない、きっと在ったに違いないと思わせる勢いだ。


『ジェネックス・コップ』
ベニー・チャン監督
ニコラス・ツェー、スティーヴン・フォン、サム・リー主演
出演者にダニエル・ウー、テレンス・イン、フランシス・ン、エリック・ツァン、と、私的に超豪華な顔ぶれ(笑)
日本のヤクザ赤虎(仲村トオル)の仕掛けるテロと、それを阻止する為に潜入し奔走する“不良刑事”たちの活躍。
皆若くてよく動きますよ!フランシスがイイよ…見た目の割に真っ当(オイ)。


『トランサー』
ウィルソン・イップ監督
ニコラス・ツェー、スティーヴィン・フォン主演
香港―東洋の魔都には今も妖(あやかし)の者どもが潜んでいる。現代の陰陽師・香港警察特殊部門2002に所属するヤウ(ニコラス)は、関わった者は必ず死ぬという宿命を抱えながら、新しい相棒フォン(スティーヴン)を迎えるのだが…
共演にサム・リー、アレックス・フォン(方力申)
ニコは微妙なコメディ・センスもあるなあ…


『ムービング・ターゲット』
バリー・ウォン監督
ニコラス・ツェー、エディソン・チャン主演
共演にサイモン・ヤム、ラム・シュー。
警察学校からの親友キット(ニコラス)とフォン(エディソン)。
キットは幼い頃に自分と母を捨てた父(サイモン)への恨みを忘れられず、フォンは母の新しい男(ラム)を認められずに居た。
やがてキットとフォンはキットの父である上司の元で特捜班として黒社会のボスを追う事になるが…
思いの外見応えのある作品でしたよ。若手の2人が只のカワイコちゃんじゃ無いんでね。
冒頭のヅラサイモンさんにはちょっと生温い笑いを堪えきれませんでしたが、その後のサイモンさんは静かに重くて惚れ直しました。

posted by radwynn at 15:27| 京都 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | +DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『女帝 エンペラー』

…邦題、間違えてるだろ…「女帝」ならエンペラーじゃなくてエンプレスだろ…

まあそれは置いといて。

ハムレット好きとしては中華ハムレットと言う事で観ておかずばなるまい、と、チャン・ツィイー出演の懸念をおして観てみました。
結果、なかなか良かったですよ!ツィイー嬢はこういう役の方が似合うんじゃねえのか。ちょっと貧相なのがやっぱり気になりましたがな…
鑑賞して思ったのは、イギリス俳優の演技でさえ、東洋の心理の襞の演技と比べると、暑苦しいと思わざるを得ない、ってことですか。
ハムレット:ウールアン(ダニエル・ウー)の苦悩と、オフィーリア:チンニーの純愛を、同じ「越人の歌」に乗せて仮面舞踏で表現した下りは秀逸。この歌は作中効果的に使われていて、雰囲気を醸し出してます。
しっかり武侠映画になっているところも流石ユエン・ウーピン。武術の美しさの表現は素晴らしいです。
色合いを抑えて皇后の赤を印象的に浮かび上がらせているのも美しかった。衣装は全体的に好みです、近衛兵のスターウォーズ的なスタイルも含めて。
近衛兵達、顔が映る事は無かったのですが、非常に好みのアクションでした。近衛兵vs近衛兵、とか、自決シーンとか。
「覚悟」「清廉」「純真」、そういった美学を、静謐な画面と演技で語る、そういう映画でした。
「苦悩」に重きを置いた西洋のハムレットものと、またひと味違った味付けで、これはこれで、アリだと思うな。

面白いなあと思ったのが、作中、激して発せられる台詞が非常に少ない事。そのことが、これが“宮中”の物語なのだ、ということを、しっかりと印象付けていたように思う。

映像、そして古装片という手法を最大限に生かした作品ですな。まさに、東洋的、映画的ハムレット。


<越人歌>

今夕何夕兮
jīn xī hé xī xī 


藆洲中流

jiǎn zhōu zhōng liú 


今日何日兮

jīn rì hé rì xī 


得与王子同舟

dé yǔ wáng zǐ tóng zhōu 


蒙羞被好兮

méng xiū bèi hǎo xī 


不誓诟耻

bú shì gòu chǐ



心几烦而不绝兮
xīn jǐ fán ér bù jué xī 


得知王子

dé zhī wáng zǐ



山有木兮木有枝
shān yǒu mù xī mù yǒu zhī 


心悦君兮君不知

xīn yuè jūn xī jūn bù zhī 


posted by radwynn at 13:36| 京都 ☀| Comment(3) | TrackBack(0) | +DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月23日

今週見た香港映画DVD


『SHAOLIN/少林三十六房』(TVシリーズ)
南少林寺の在家の弟子である方世玉をウーちんが演じております。
男装の女刺客を男と思って友達に成ってますがこの後どうやら恋愛模様があるようです。
親王サマともいい関係らしいですけど。いや、世玉が、ですが。
面白いっすよ、この、男装の女剣士と親王サマと世玉。世玉を巡る三角関係みたいに見えるんだよ(笑)

『新チャイニーズゴーストストーリィ』(TVシリーズ)
…すんごいダイジェスト版になっててストーリィの展開が全く掴めない…いくらなんでもこんなにカットしちゃダメでしょうに…
ええと、ウーちんが演じているのは、妖怪の母親と人間の父親の間に生まれた子供で、それを知らずに育って武術の達人に成ってる、のかな?そんで、母親の変わり果てた姿と知らずに、火龍を退治しようとやって来る、と…其処までは判った。
そんで、妖精界は妖精界で、跡継ぎを巡る陰謀が…とか、そういうのか?(良く判らない)妖精界の王子がなんかハンサム顔だよ、好みじゃないけどな。

『太極英雄』(TVシリーズ)
ウーちんが演じるのは武術の高みを目指そうと、師匠を捜す青年。ですね、今のところ。今後どうなるのかは判りませんが、太極拳の達人として于海さんが登場しているので、ゆくゆくは彼の弟子に成るんでしょうな(笑)
ここにも、男装の娘さんが登場してますよ。そんで全然疑わずに友達になっちゃってますよ。ウーちんは男装の娘さんと恋に落ちるのが定石なのか?
しかしムーランでも思ったけど、男性と思って友情を育んでいた相手が女性って判ったからっていきなり恋愛関係に突入するってそれ柔軟すぎないか?とか。いやいいけど。っていうか何時からそういう感情を抱いてたんだお前、とか、突っ込みたくなりませんか?なりませんかそうですか失礼しました。

『花都大戦/ツインズエフェクト2』
今香港芸能界を騒がしているエディソン・チャンとツインズの出演している『ツインズエフェクト』シリーズの2ですよ。2までしか無いみたいだけどな。
いや別にツインズ自体はどうでもいいんです。可愛いけどそれだけだから。
ダニエルがね。なんかとんでもない役で出てます。狂気を含んだ純粋さっていうの、似合いますねダニエル。物語を要約すると彼が元凶なんですけどね。でも彼と女王のパートだけ、ちゃんとドラマしてましたよ(笑)
エディソンが女形やってたりとか、いやそれよりもレオン・カーファイ兄さんがすげえよな…あれは女装通り越してるな…

『セブンソード』
お耽美ドニーさんを堪能。いやー、お美しい、既に貴方がヒロインですとも。
そしてですね、青幹剣と由龍剣って、どうみても、番いなんですけど、その辺は、持ち主さんお二人はどう思ってらっしゃるんでしょうか、と言う点についてじっくりインタヴューしてみたいんですが。
ラウ・カーリョン師父の功夫をもうちょっと見たかった。
っていうか、ヒロインパート、殆ど、必要なかったと思うんですけど…
それよっか、他の剣士についてのお話を知りたかったです…
posted by radwynn at 11:05| 京都 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | +DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月11日

最近観た香港映画DVD

『エレクション 黒社会』
監督:ジョニー・トー 
出演:レオン・カーファイ、サイモン・ヤム、ルイス・クー、ニック・チョン
☆2年に1度、黒社会を揺るがす、会長の選出。会長の証、竜頭棍を手にするのは誰なのか―

『ヴィクティム』
監督:リンゴ・ラム
出演:レオン・カーファイ、ラウ・チンワン
☆幽霊ホテルから救出された男が、奇怪な行動を取り始める。不審に思って調査する刑事が遭遇する戦慄の体験―

『プロジェクトBB』
監督:ジャッキー・チェン
出演:ジャッキー・チェン、ルイス・クー、ユン・ピョウ、マイケル・ホイ
☆お人好しの泥棒3人組が請け負った大口の依頼は、赤ん坊の誘拐だった―

『香港国際警察』
監督:ベニー・チャン
出演:ジャッキー・チェン、ニコラス・ツェー、ダニエル・ウー
☆エスカレートしていく凶悪犯罪。かつての敏腕刑事とその新しい相棒が、狂気のゲームに挑む。

『SPL 狼よ静に死ね』
監督:ウィルソン・イップ
出演:サモハン・キンポー、ドニー・イェン、サイモン・ヤム、ウー・ジン
☆黒社会のボスの逮捕に執念を燃やす刑事達は、ついに法の枠を超えた行動に出る―

『天上の剣』
監督:ツイ・ハーク
出演:イーキン・チェン、ルイス・クー、セシリア・チャン
☆壮大なスペクタクルを映像美で魅せる武侠映画。蜀山の天上界を巡る魔王と仙人達の闘い。

『決戦 紫禁城』
監督:アンドリュー・ラウ
出演:アンディ・ラウ、ニック・チョン、イーキン・チェン
☆紫禁城の上で対決する2人の剣聖。その影に蠢く陰謀とは…香港映画らしい荒唐無稽さの溢れる作品。

『デッドエンド 暗戦』
監督:ジョニー・トー
出演:アンディ・ラウ、ラウ・チンワン
☆「これはゲームだ。72時間、俺とゲームをしよう―」仕掛けられた罠。緊迫の駆け引きが、今、始まる―

『重装警察』
監督:ダンテ・ラム
出演:アレックス・トー、ダニエル・ウー
☆リアルな作戦行動と銃撃戦で魅せるポリスアクション。仲間の為に命を賭ける男達の壮絶な闘い。

『太極神拳』
監督:ユエン・ウーピン
出演:ウー・ジン、ユエ・ハイ
☆芸術と言える程の美しい功夫と香港映画らしいコメディ。太極拳の達人が陰謀に巻き込まれ―

『超酔拳』
監督:ラウ・カーリョン
出演:ラウ・カーリョン、ウー・ジン
☆ラウ・カーリョンの猿拳炸裂!猿拳を求める2人の若者は隠遁している猿拳の達人を探し出すが―

『エンター・ザ・フェニックス』
監督:スティーブン・フォン
出演:ダニエル・ウー、スティーブン・フォン、イーソン・チャン、カレン・モク、ユン・ピョウ
☆香港テイストのゆるーい笑いのギャグ満載。黒社会の跡取り息子を捜し出したのは良いが実は―

『情熱の嵐』
監督:スタンリー・クワン
出演:フー・ジュン、リウ・イェ
☆「お前に会わなければ私は愛を形にする事はなかった」10年に渡る禁断の純愛の軌跡。

『マッスルモンク』
監督:ジョニー・トー
出演:アンディ・ラウ、セシリア・チャン
☆元僧侶のビッグ・ガイには、人のカルマに依る死が見える―アンディ・ラウがマッスルスーツに身を包んで好演。

『かちこみ!ドラゴン・タイガー・ゲート』
監督:ウィルソン・イップ
出演:ドニー・イェン、ニコラス・ツェー、ショーン・ユー、ユン・ワー
☆劇画の世界を正にそのまま映像に!香港ならではの痛快アクション。龍虎門の息子タイガーはある日生き別れの兄ドラゴンに出会うが彼は黒社会の一員に成っていた―
posted by radwynn at 11:44| 京都 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | +DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月22日

『カンフー・カルト・マスター/魔教教主』

4.jpg140.jpg152.jpg

どうやら、3部作の2作目、として製作されたらしいこの作品。
冒頭にめちゃくちゃ情報が詰め込まれたナレーション(おそらく1作目のダイジェスト)が挿入さており、またラストは次回作に続く、という状況で締めくくられております。
しかも作中にちりばめられた幾多の伏線はどれもこれも未解決。推理モノの解決編がお預けになったような状態です。
その上、戦闘シーンはワイヤー使いまくり、っていうかもう有り得ない戦いぶり炸裂。倚天剣はビームサーベル状態だしー。空飛んでるしー。ビームみたいに気弾が炸裂するしー。摩訶不思議、つうか、笑ってしまうような攻撃方法とか、戦闘シーンのバックに流れるムード歌謡みたいな歌とか、とにかくもう腰砕けシーン満載なんすよ。
そうかと思えば、スプラッタなシーンはやたらとリアルにグロいし。有り得なさの分、リアル以上にグロいかも。

設定上は倚天剣と屠龍刀を手に入れれば最強、とかなってますけど、それなくても、九陽神功と乾坤大揶移あれば最強だしさぁ。なんか設定自体が崩壊してない?

武侠映画ファンの間でも評価は低いらしいこの作品。成る程なあ、と頷いてしまう内容です。

しかし。だがしかし。
…この作品、私、密かに、お気に入りでございます…

なんとなれば。
お察しの通り、全てはリンチェイの所為でございますよ。

この作品のリンチェイのキャラクターは、他の作品のリンチェイの演じるキャラクターとは、かなり、趣きを異にしております。

34.jpg歪んでるんですよ。表には現れないところで、静かに、深く。
そしておそらく、自分自身も自分が歪んでいる事に薄々気付いている。
歪んでしまうのも無理は無いという生い立ちではあります。
父が目の前で無理矢理自害させられ、母も後を追う。「仇を討て」と言い残して。
しかも、母は、彼を抱いたまま、自らの命を絶つんですよ。
女は恐ろしい。どのようにすれば息子の心に「復讐」の二文字を深く刻み込むことができるか、彼女が最も良く心得ていたんですね。息子の精神を犠牲にしてまでも。
仇を討ちたいと切実に思うも、武術を修得する事の出来ない呪われた身体。逞しく成長して武術の修練を積み強くなった唯一の幼なじみからは、自分が因では有るが自分の所為ではない理由で疎まれる。
彼の心を読み解く事の出来る父母は無く、優しいけれども老師はやはり師であって親では無い。老師が優しければ優しい程、モウゲイの心は深く沈んでいったのでしょう。
モウゲイの歪み方は尋常じゃありませんよ。ボーダーぎりぎりです。そしてそれを気取られない方法さえ、彼は知っている。
明教の軍師はそれを見抜いていましたが、それは彼が聡明である事に加えて、おそらくそれほどモウゲイと親しく無い故、だと思います。
親しい者程、モウゲイの歪みに気付けないんです。それがモウゲイの怖いところなんですよ。モウゲイもおそらく意識して周りの者を欺いているつもりはないと思います。欺くという言葉を使うのは違う様な気がする。むしろ弱い生物の擬態に近いものの様な。周りの心を察し、その意に染む様に己自身を操作する、自分でもそれと意識せぬうちに。意識してそれを行う時のモウゲイは実に恐ろしい存在です。
むしろ気付かない周りの人々が悪い様な気がする。気付いてやれれば、モウゲイがあれほどに歪む事はなかったんじゃないか、と。
いや、歪んでるからこそ、私はこのキャラクターが好きなんですけどね。


…いや、別に、作中でモウゲイがそこまで歪んでいる風に描写されている訳では無いですし、表面上はむしろ正義の主人公なんですけどね…
何故か見てると私はそんな気がするんですよ。そして、そういうモウゲイが愛しくてたまらない。

あ。そうそう。もう1つ、このモウゲイというキャラクターには、他のリンチェイのキャラクターは持ち合わせていない特徴があります。
「下ネタ」。
サモ・ハン・キンポー演じるところの老師との下ネタ漫才はもう、悶えますよほんとに。なんて事をに口走るんですかリンチェイ!…嬉しいからもっとやって。

そして更に。この作品では、滅多に見れないリンチェイの姿がまだもう1つ用意されています。
一方的に押さえつけられいたぶられるリンチェイ。しかも、抵抗しない、のではなく、抵抗したくても出来ない、んですよ。なんと美味し珍しい。

因にこの作品、プロデュースはリンチェイ自身です。………師父…貴方って人は…orz

『カンフー・カルト・マスター/魔教教主』ストーリィ詳細
日本語字幕と吹き替え版の台詞より書きおこしてあります。
殆どのストーリィと結末に言及しておりますので、ネタバレがあります、ご注意

↑めちゃくちゃ長文です。


そうだ、忘れちゃいけない。
この作品、どのように荒唐無稽でアレな内容であろうとも、ゴールデンハーベスト黄金時代のファンの方は、一度はレンタルしてご覧になる事をお勧め致します。
ラストバトルで、リー・リンチェイとサモ・ハン・キンポー、2人の太極拳が同時に堪能出来ると言う貴重シーンが用意されているのです…
そこまで見るのが苦痛、と仰る向きには、このシーンだけでも、是非。


以下、萌ポイントのリストアップですが腐女子ネタを含みますのでご注意。
posted by radwynn at 17:44| 京都 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | +DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『カンフー・カルト・マスター/魔教教主』ストーリィ詳細

日本語字幕と吹き替え版の台詞より書きおこしてあります。
殆どのストーリィと結末に言及しておりますので、ネタバレがあります、ご注意



伝説によると―
昔 ゴッチンとその妻ウォンヨンが宝剣を手に入れてその刀に金を混合させ屠龍(トウロン)刀と倚天(イーティン)剣という二ふりの刀に作り替えた。
2人は習得した戦術を刀に刻み込み最強の武術とされる武術書“九陰真教”(きゅういんしんきょう)の秘技を隠したため刀剣を手にする者が武術界の頂点に立つと言われた。
こうしてその刀剣を手に入れようと邪な考えを抱く者、高潔な志を持つ者たちが熾烈な戦いを繰り広げ、やがて2つの勢力が形成される。
1つは少林を筆頭とする中原六大派―少林派 武當派 峨嵋(がび)派 崑崙派 空洞(こうとう)派 華山派 である。
一方、彼らと敵対するもう1つの勢力はペルシャから来た拝火教の一派、明教である。
“魔教”と呼ばれるこの一派は時の政権元王朝に対し反乱を起こしていた。
彼らは本山を光明頂に置き4人の法王が大きな力を握っていた。
紫衫龍王(しさんりゅうおう) 白眉鷹王(はくびようおう) 金毛獅王(きんもうしおう) 青翼蝠王(せいよくふくおう)の4人である。
両勢力の者同士が親密になる事は禁じられ死罪とされていた。
しかし 張三豊(チョン・サンフォン)率いる武當派の五番弟子張翠山(チョン・チョイサン)はこの理不尽な決まりを無視し白眉鷹王の娘の殷素素(ヤン・ソウソウ)と恋に落ち、更に金毛獅王ジェーソンと兄弟の契りを交わした。
ところがジェーソンの師匠シンコンが元王朝に加担してジェーソンの一族を皆殺しにしたため、ジェーソンは六大派から屠龍刀を奪い一族の仇を討ったが、この時多くの六大派の人々の命をも奪ってしまった。
張翠山(チョン・チョイサン)夫婦はジェーソンと共に六大派の追手から逃れるため人里離れた桃源冰火(とうげんひょうか)島に渡った。
屠龍刀を手に入れたもののジェーソンは隠された秘技を解き明かせなかった。
時は流れ―
師匠張三豊(チョン・サンフォン)の100歳の誕生日。
張翠山(チョン・チョイサン)は妻と息子の無忌(モウゲイ)を連れ師匠の元を訪れた―

賑わう街をそぞろ歩く母子。美しい母は息子に山査子飴を買い与える。楽しそうに笑う母子。しかし馬車に戻った母子を父が諌める。
「馬車から降りてはいけないと言ったろう」「武當派の土地だから大丈夫よ」―張翠山(チョン・チョイサン)とその妻殷素素(ヤン・ソウソウ)、息子の無忌(モウゲイ)である。
しかし、それは確かに油断だったのだ。
禍々しい雄叫びが空に響く。“玄冥(げんめい)の雄叫び”―気の力で対抗しないと言いなりになってしまうという術である。恐るべき呪いの掌打“玄冥神掌(げんめいしんしょう)”の使い手の2人は一瞬の隙をついて息子モウゲイを奪い、チョイサン夫婦にジェーソンの居場所を教えろと迫る。
「子供を離さなければ武當派と明教を敵に回す事になる」というソウソウの言葉をせせら笑う刺客たち。「100歳のチョン・サンフォンなど敵では無い」
「それはどうかな―」
天空より声と共に舞い降りて来たのは、太極拳の祖チョン・サンフォンその人だった。
まるまると太った温厚な老人チョン・サンフォンを見下した刺客たちは益々増長し、義に反するので教える事は出来ない、というチョン・サンフォンを「100歳の誕生日を命日にしたくなければ引っ込んでいろ、じじい」と罵倒する。
その瞬間、チョン・サンフォンの堪忍袋の緒が切れた。
「誕生日だからと大人しくしておったが、怒らせおったな!思い知らせてくれるわ!」
「老師はお怒りのご様子ね」「しーっ…昔っから気が短いんだ」
チョン・サンフォンは刺客の片割れを捕え、モウゲイと交換する。お互いに同時に人質を飛ばして交換したが、すれ違う瞬間、刺客はモウゲイに玄冥神掌を喰らわせた。
慌ててモウゲイを抱きとめるチョイサン夫婦。しかしその幼い身体は既に呪いに冒されていた。
武當の本山に運ばれたモウゲイだったが、その身体を冒す呪いの毒を押さえるにはチョン・サンフォンが持ち帰る解毒剤を待つしか無い。苦しがるモウゲイに心を痛めるチョイサン夫婦。
「痛くなったらお食べ、楽になるから」母はモウゲイの口に山査子飴をひとつ、含ませる。

その時、六大派の他の門派が、“チョン・サンフォン老師の誕生日の祝賀”と称して、武當本山へ大挙して訪れて来た。勿論、それは建前で、彼らの狙いはチョン・チョイサン夫婦の知る金毛獅王ジェーソンの居場所である。
特に倚天剣を手にした峨嵋派のミッジュは強行で、穏便に済まそうとするチョイサンの兄弟子たちを倚天剣で蹴散らし、「教えぬなら兄弟子を殺すぞ」とチョイサンに迫る。
そこへ到着したチョン・サンフォンは大いに怒り「貴様に倚天剣を持つ資格は無い」とミッジュから宝剣を取り上げる。老師が後ろ手に宝剣を投げると、鞘に入ったままの宝剣は本堂の壁に突き立った。「7年後に弟子に取りに来させろ!」憤怒の老師に、ミッジュは一言も無い。
しかし、五つの門派を相手にするのは幾ら老師といえども無理が在る。「老師。奴らの狙いは私です―」チョイサンは詰め寄る五派の前にゆっくりと進みでた。
「あなた方は屠龍刀を手に入れ、武術界の頂点に立ちたいのでしょう。しかし私は義兄弟を裏切る事は出来ません。老師を危険に晒す事も出来ない―これが私の答えだ」
静かに妻を見詰め、そして悲しき高笑いを空に響かせたチョイサンは、自らの術でその命を絶つ。その胸から迸る血飛沫は、五派の人々に降りかかる。そして妻ソウソウも、モウゲイに「父の血を浴びた者を忘れるな、父の仇を討て」と言い聞かせ、少林派のホンマン大師を罠にかけて五派の内紛の種を蒔き、「女を信用してはいけない」と言い残して、自害した。

7年後。
一人残されたモウゲイは、老師チョン・サンフォンの元で育てられ、青年に成長していたが、玄冥神掌の呪いの為に、老師の作る薬を飲まなければ生きて行けないひ弱な身体だった。老師の力でも、玄冥神掌の毒素を全てぬぐい去る事は出来ないのだ。
しかし、その昔、老師に戦いを挑んで来た少林派の男の修めていた九陽神功(きゅうようしんこう)であればモウゲイの身体を治す事ができる筈だという。九陽神功とは、九陰真教と並ぶ少林の秘技の1つである。当時その男は九陽神功を完全に習得しておらず老師に敗れ、自ら崖下に身を投げたのだ。「チョン・サンフォン!また会おうぞ!」と叫んで。あの男が生きていたなら…
モウゲイの身体を心配する老師。アドバイスをするのはいいのだが…
「修行中に童貞を通せば強くなれるぞ。儂ゃこの歳でまだ朝立ちするわい」「朝立ちって何ですか?」「…(耳打ち)」「…僕はまだ一度もないです」「…修行が足らん」
下ネタ漫才を繰り広げる老師とモウゲイのところへ、武當派の一番弟子ソン・ユンキュウの息子宋青書(ソン・チンシュ)がやって来る。7年経ったので、ミッジュの弟子周□(←草冠に止)若(チャウ・ジーヨ)が倚天剣を取りに来た、と言う。
ジーヨは若く美しい女性だった。
老師に言われて倚天剣を手渡そうとするモウゲイだが、話しかけられても答える事も出来ない。すかさずチンシュが割って入って弁舌爽やかにモウゲイを紹介し、ついでに自己紹介まで。
老師はジーヨに暫く滞在して武當派の剣術を習得してはどうかと提言し、ジーヨも有り難くこれを受ける。
チンシュ以下武當派の弟子たちが剣術の修練を積むのを、物陰からひっそりと見詰めるモウゲイにジーヨが近づき、「老師に可愛がられているようですから貴方が後継者?」と話しかけるが、モウゲイは俯いてしまいまともに喋れない。
「こいつは役立たずですよ。玄冥神掌を受けて武術の出来ない身体なんです」と、モウゲイを蔑むチンシュ。彼は一番弟子の息子である自分を差し置いて老師に可愛がられるモウゲイを疎ましく思っているのだった。

やがて老師が3ヶ月間の太極拳の修行の為に本山を離れる日がやって来た。5人の弟子も同行する為、留守中の武當派はチンシュが取り仕切る事となる。老師の作った薬を毎晩モウゲイに飲ませる様に、と言い置くソン・ユンキュウ。薬を飲まなければモウゲイは発作を起こしてしまうのだ。「お任せ下さい」と爽やかに笑うチンシュ。
しかしその実、ミッジュの弟子ジーヨと共に企んで、目障りなモウゲイをいたぶるつもりだった。ジーヨにモウゲイを誘惑させてからかい、思わず手を挙げたモウゲイを袋だたきにする。
「疫病神め。親を死に追いやり、今度は老師に取り入りやがって。老師の内なる力を独占して満足か?俺がその力を貰えていればー」
歯止めが利かなくなったチンシュは益々言い募り、とうとうモウゲイの母親を侮辱し始める。
「貴様本当にチョイサン殿の子か?母親が他の男と遊んで出来た子ではないのかー」
足技で押さえつけられ身動きも取れず、窮鼠猫を噛むの態でモウゲイは額に突きつけられたチンシュの指に齧りつく。怒ったチンシュはモウゲイの腕を切り落とすと息巻き、弟子にモウゲイを捕えさせる。もがいても武術の心得の無いモウゲイにはどうする事も出来ない。

その時、塀の上からからかうような女の声が降って来た。
「武當ってのは弱いものいじめする流派なのね」
ジーヨの誰何にも「着物が乱れてるわよ、ふしだらねー」と軽口で返答するその女は、明教の手の者であるらしい。かなりの手練で、両手を鎖で繋がれたままでもチンシュの剣を楽々とかわし「武當もたいした事は無い」とせせら笑う。
暴れ回る明教の女に、ジーヨは倚天剣を持ち出した。
ところが反対に女は喜ぶ。倚天剣で両手を繋ぐ鎖を切ってもらおうとここまで来たのだ、と。
しかし流石に倚天剣の威力は強く、鎖が切れたのは良いがその威力に押される女を助けたのはモウゲイだった。成り行きで女と共にチンシュに追われるモウゲイ。逃げるのはいいが、何故か崖に向かって走ってしまう。使えない人ね、と嘆息する明教の女。
チンシュは全権を任されているのを良い事に、勝手にモウゲイに破門を言い渡し弟子に2人を殺せと命じる。
「巻き込んでしまってすなまい」…巻き込まれたのはどっちだか判らない状況なのだが何故か女に謝るモウゲイ。「小昭(シウチウ)と呼んで♪」とこの状況下でもにっこりと微笑む女。
しかしジーヨの倚天剣が一閃、足下の岩が切り裂かれ、モウゲイとシウチウは崖下へと消えて行く。

蔦にしがみつきなんとか落下を免れたシウチウ。彼女に抱きついて助かったモウゲイだが、女性の胸にしがみついている事に気付いて慌てて手を離してしまい、結局落下する。反動でこれも落下するシウチウ。
親に何を教わったの?とからかうシウチウに、両親は既に亡い、と語るモウゲイ。その時やっとシウチウはモウゲイがチョイサンの息子である事に気付く。
突然畏まるシウチウ。彼女は白眉鷹王の召使いで、鷹王の怒りをかい鎖につながれ幽閉されていたが逃げ出して倚天剣で鎖を切る為にここまで来たのだ、と言う。
その時、不思議な物体が2人の前に姿を現す。蔦に絡まれた巨石、と思われたそれは、老師の言っていた少林の男だった。この崖の下で修行を積むうちこのような姿になったと言い、チョン・サンフォンの弟子なら喰ってやろう、その女は美味しそうだ、と笑う。
「彼女は武當派ではない。喰うなら僕を喰え」と庇うモウゲイに、勇ましい事だ、と男は笑う。
必死でシウチウを庇ったモウゲイだが、老師の薬を飲めなかった為に発作が起きてしまう。
玄冥神掌を受けた身体と知った男は、ますます笑った。
「それは誰にも治せまい。ここまで生きて来れたのは師匠の内なる力を注いでもらったおかげだな。さてはお前は愛弟子か。儂の九陽神功ならば治せるが、チョン・サンフォンの弟子など治してやらぬ。貴様がチョン・サンフォンを罵倒出来たら治してやろう。チョン・サンフォンは恥知らずの馬鹿者と叫んでみろ」
「恥知らずの馬鹿者は貴様だ!」
師匠を罵倒する事等出来ないと言いきったモウゲイに、では苦しめ、と言い捨てて、男は去って行く。
身体の震えが止まらず、寒いと口走るモウゲイを必死に介抱するシウチウだが、モウゲイは寒い寒いと震えるばかり。シウチウは乙女の恥を捨ててしっかりとモウゲイを抱きしめた。

夜が明け、いつの間にか眠っていたシウチウははっとモウゲイの様子を確かめる。息をしているのを確かめてほっとするシウチウ。目を覚ましてまだ生きている、と喜ぶモウゲイ。初めて老師の薬に頼らず越した夜だった。
「あのう、ご主人様?何か武器を持ってます?」「いや、何も」「私の腰に何か硬い物が当ってますけど」「…え?………  あっっ 」
ようやく自分の身体に起こった変化に気付くモウゲイだった。慌てて身を起こして膝を抱える。
「……立ってるんだ…」「何がです?」「…な、何でも無い」
子供が出来たかも、と心配するモウゲイ。何もやってないのに出来る訳がない…。
もう大丈夫、と喜ぶシウチウだったが、九陽神功の男が現れて発作は続く、内なる力を注いでくれる者が無ければ助からぬ、と笑う。
師匠を裏切る事は出来ない、無理強いしても無駄だ、と断固として断る態度のモウゲイに、男は無理矢理に九陽神功の第一段階を施す。
「これで貴様は儂の弟子だ。途中で死なぬ限り貴様の身体は儂の技を覚え、武當派を裏切る事になるのだ」
高笑いする男―

その頃、武當派の本山では、チンシュが父から叱りを受けていた。モウゲイが明教の女に崖から突き落とされた、と偽るチンシュ。
「モウゲイを助ける事が出来なかった。チョイサン殿に顔向けが出来ない、いっそ私を殺して下さい」
後悔を装うチンシュに、老師は「チンシュを殺してもモウゲイは帰らぬ。可哀想な子だった。モウゲイもこれで苦しみからは解放されたのじゃろう」と肩を落とす。
少林派の呼びかけで六大派は光明頂を攻める事になり、ユンキュウの指揮の元、チンシュとジーヨも出陣の許可が出た。

崖下ではモウゲイが九陽神功の最終段階である第九段階、九陽在天の術を施されていた。これでモウゲイは九陽神功の全てを習得し、今や身体を蝕んでいた玄冥神掌の毒も消えた。
礼を言う、と言うモウゲイに、嫌だったのではないのか、苦痛だった筈だ、といぶかしむ男。男が自分を利用してチョン・チョイサンに復讐しようとしていたのと同じ様に、自分も男を利用していたのだ、と言うモウゲイ。男の九陽神功を習得し、強大な力を手に入れて、両親の仇を討つ為に。
だましたのか!と歯噛みする男に「美しい女は信用するな、と言うが…人の良さそうな男にも要注意だ」と妖しく笑うモウゲイ。
襲いかかる男を九陽神功で撃退しその自由を奪っておきながら、礼は尽くすモウゲイ。
「どうかお許し下さい。九陽神功のおかげで病も治りました。ご教授感謝します。親の仇を討ち終わったら助けに戻ります」
「貴様らに未来はないわ!」と叫ぶ男を崖下に残し、モウゲイとシウチウは去って行く。

「これで私は無敵だ!両親の血の染み付いた五門派の奴らよ!貴様らも血を流すのだ!」
砂漠を吹き荒ぶ風の中、雄叫びを上げるモウゲイ。
「怖い顔をしてる…」
「8年間、恨みを抱き続けて生きて来た。いつも周りからばかにされながら。その恨みを晴らす事が出来るんだ…怖い顔にもなるさ」
言葉とは裏腹に、何かを堪える様な表情を浮かべるモウゲイ。
「武當に戻ってその恨みを?」
「チンシュは殺せない。叔父上のひとり息子だから。武當にはもう戻らない。光明頂に行って祖父白眉鷹王に会い、その鎖を外してもらおう」
九陽神功を習得したモウゲイに、もう怖いものはないのである。
お仕えさせて下さいと言うシウチウだったが、モウゲイは死地を共にしたシウチウを召使いとは思っていなかった。君を決して離さない、と約束するモウゲイ。
子供の頃母と一緒に歩いて以来初めての繁華街。勇気を出してシウチウの手を取るモウゲイ…だったが、間違えて隣のお婆さんの手だった…などと、アホ恥ずかしい事をしつつ街を歩くと、あの飴を見つけた。母が買ってくれた山査子飴だ。モウゲイはあの時の飴をお守りの様に大事に持っているのだ。
酒楼でシウチウにその話をしていると、六大派が明教の本山光明頂を襲撃する噂が聞こえて来た。
「これで明教も終わりだ」と言う男たちに「明教に敵う筈が無い。身の程知らずめ」と、美しい声の叱責が飛ぶ。何を!といきり立つ男どもを、あっという間に幾本もの矢が貫いた。
姿を現したのは母とそっくりの美しい人だった。明教の人間のようだが、シウチウには覚えの無い顔だと言う。そこへ現れたのは、8年前モウゲイに玄冥神掌を喰らわしたあの2人の刺客。一人は鹿(ロク)と呼ばれている。
思わず殺気を漂わせたモウゲイに気付いたロクが「貴様ら何者だ」と詰め寄る。
が、麗人は意に介さず酒楼を立ち去る。モウゲイらの見下ろす中、通りを埋める程の手勢を引き連れた麗人の一行が門を出てく―と、振り返ってモウゲイを見上げる麗人。
「あの男…何者だ?ただ者ではないな」「女の人ですよ」「…母に似ていると思った」
六大派光明頂襲撃の噂を聞き、光明頂へと急ぐモウゲイとシウチウ。

六大派では明教攻めの戦術を巡って論議が紛糾していた。
明教の法王は手強い。もし四法王が揃えば、六大派側の苦戦は明白。
華山派はこの戦いの隙に屠龍刀と倚天剣を手に入れる目論見だ。
「紫衫龍王はペルシャに去り、金毛獅王は失明、恐るるに足りぬ。残りは白眉鷹王と青翼蝠王だが…」
そこへ、策が在る、と、少林派の僧侶が進み出た。チンシュを孫のモウゲイと偽って白眉鷹王に近づき、油断したところを襲えば…
その時、風塵と共に、青翼蝠王ワイ・ヤッシウが舞い込んで来た。「愚か者が集まって悪巧みか、天罰を喰らうぞ」
崑崙派当主の妻を攫って月夜に羽ばたく青翼蝠王。ミッジュが倚天剣を一閃、青翼蝠王は思わず女を取り落とすが、ミッジュはこの女を真っ二つに切り捨てる。「青翼蝠王に血を吸われた者は、奴の言いなりになるのだ。殺すしか無い」

明教の本山光明頂では白眉鷹王が六大派を迎え撃つ準備を整えていた。
そこへ青翼蝠王が戻って来る。
「白眉鷹王の孫と名乗る者が居れば殺せ。奴らは偽物を送り込んで白眉鷹王を殺す計画だ。そして倚天剣の威力は侮れんぞ」
「光明頂に陰陽聖火が或る限り倚天剣など恐るるに足りん」
「教主様さえいらっしゃれば“乾坤大揶移”(けんこんだいない)で奴らを蹴散らせるのだがなあ」

光明頂へと道を急ぐモウゲイとシウチウの目前で、六大派と明教の軍が衝突した。明教の待ち伏せの罠に落ち次々と屠られ、崩れかかる六大派の軍勢。ミッジュは倚天剣で明教の五行旗の罠を切り崩し、敵前逃亡の兵をも切り捨てて士気を鼓舞する。
大乱戦に陥る戦場。
物陰から戦いの様子を窺っていたモウゲイとシウチウの背後に、明教の手勢が迫る。
「私は白眉鷹王の召使い、この方は孫のモウゲイ様です」「王の命令だ!チョン・モウゲイを名乗る者は誰であろうと死ね!」
一斉攻撃を避けた2人は、戦場へ飛び込んでしまった。
モウゲイを導こうとするシウチウ、しかしモウゲイはもう以前のモウゲイでは無い。今は九陽神功を身に付けたモウゲイに敵う者は居ない。「私はチョン・モウゲイだ!誰が敵か判らんのか!」明教の手勢を打ち据えながら叫ぶモウゲイだが、名乗れば益々攻撃を受ける。
業を煮やしたモウゲイの九陽神功が炸裂する。
「何処の門下の者だ」モウゲイに誰何するミッジュの声に振り向いたジーヨが驚愕の眼を見張る。「師匠!チョン・モウゲイです!」
ジーヨの声にチンシュもモウゲイの姿を認めた。
シウチウを助けると、戦場から脱するモウゲイ。

シウチウはモウゲイを明教の聖地である洞窟へと導いた。ここから先は何人も立ち入る事を許されては居ない。追って来た明教の兵たちも、洞窟の麓で引き返して行く。
明教の教主は死を悟るとこの聖地に入る。他所で死んだ場合は遺体をここに運び込み、運んだ者も自害するという。
聖地の通路には、そのような幾多の遺骸が祭る人も無い侭に放置されていた。
シウチウは光明頂への抜け道を知っている、と言う。モウゲイの目が薄く光る。
「どうして召使いがそんな事を?祖父白眉鷹王が鎖を付けて監禁したのにも訳がある筈だ―君は何者なんだ?」
「疑うのですか」「真実が知りたい」
約束があるので話せない、と首を振るシウチウ。
「今は何も聞かないで下さい。時期が来たら全てお話しします」
通路の先の広間に、教主の骸に罵声を浴びせる男の姿があった。
「明教の教主に君臨し俺の女を奪った男が、このザマか!このシンコンが六大派を利用して明教を潰してやる。明教の教主の持つ乾坤大揶移の秘術を身に付け、元王朝の護国大法師となるのだ。屠龍刀などなくとも天下を牛耳ってくれるわ!」
高笑いする少林派の僧侶。金毛獅王を裏切り元王朝の手先となって明教と六大派を争わせたシンコンが、今また明教と六大派を争わせようと企んでいるのだった。
「何故明教を恨む。何故こんな事を」
問い詰めるモウゲイに、明教教主との因縁を語るシンコン。恨みとは女を巡る痴話騒動だった。教主がシンコンの恋人を奪い妻としたが、シンコンは隠れて彼女と愛し合っていたのだ。それを知った教主がシンコンを殺そうとするが、妻はそれを止めようとして自殺した。シンコンは20年間少林に潜伏し明教を滅ぼす機会を待っていたのだ、と言う。
語り終えたシンコンは、モウゲイに襲いかかった。しかし九陽神功の敵ではなかった。打ち据えられるシンコン。
「この私が敗れるとは―モウゲイ、貴様の父親には大きな秘密があるのだ」
言い捨てて逃げ去るシンコン。追うモウゲイだが、その眼前で広間の扉が音を立てて閉まる。
九陽神功で扉を開けようとするモウゲイだが、それでは聖地が崩れてしまう。慌てて止めるシウチウ。出口を探す2人。
と、シウチウが教主の骸の前に刻まれた文字を見つける。「教主の骸に三度礼せよ―」
そんなことをしても無駄だ、と言うモウゲイに、やってみなければ、とシウチウは教主に向かって礼を取る。と、壁面に次々とペルシャの文字が刻まれた石碑が現れた。
「読めるか?」「はい、少しなら」
そこに記されていたのは乾坤大揶移の習得法で、これを習得すれば石門が開き、光明頂へと続く道が現れるのだ。
さあ早く習得を、と勧めるシウチウに、明教の秘技を盗む訳にはいかない、と言うモウゲイだったが、石碑には「金毛獅王を後継者とし、秘技の継承を託す」とあり、モウゲイは金毛獅王の義理の甥だから大丈夫、と更に勧めるシウチウ。
「時間が必要だろう」「…普通の者なら30年かかるが、武芸の修行を積み技を極めた者なら6時間で習得出来る、とあります」「そうか!ならば私なら6時間だな」「頑張ってください♪」

光明頂では白眉鷹王と青翼蝠王が六大派の軍勢に囲まれていた。
青翼蝠王、白眉鷹王共に深手を負い、戦況は明教側の不利が明白。
しかし武當派のソンは、「1対1ならば白眉鷹王の勝ち、見事な腕前恐れ入った」と剣を降ろす。何故止めを刺さないのかと問うチンシュに、「5人掛かりで倒しては武當の恥」と諭し、戦闘を止める。
しかし財宝と女を奪おうと目論む華山派、そして倚天剣を持つ峨嵋派のミッジュは明教殲滅を支持。少林派はこれを押し止め、白眉鷹王に自害を迫る。
もはやこれまで、と、白眉鷹王が自ら命を絶とうとしたその時、モウゲイとシウチウが光明頂に現れる。
モウゲイは今回の争乱が金毛獅王の師匠シンコンの陰謀である事を皆に伝える。
しかし、少林派の覆面の僧ユンジャンがシンコンの仮の姿、と言うモウゲイに、少林派が濡れ衣と怒り、モウゲイに挑んで来る。
「もし勝てればお引き取り願えますか」「…よかろう。もし貴様が勝てたならば、な」
少林派の技を駆使して闘うモウゲイと少林派の僧。しかし手を合わせた僧には、己の力ではモウゲイに敵わない事が判る。
止めを刺せと言う僧に、争いを止めに来たのだからそのつもりは無い、と告げ、少林派の技を使った事に許しを請うモウゲイ。少林派は静かに去って行った。
ミッジュが倚天剣を手に進み出る。2人を囲む輪が大きく広がった。皆倚天剣の威力を恐れているのだ。
父の仇であるミッジュを目の前にして葛藤するモウゲイ。しかしここでミッジュを殺せばシンコンの思うつぼである。闘うべきは朝廷、ここは耐えねば…
モウゲイは習得した乾坤大揶移の秘技を使ってミッジュから倚天剣を奪う。
ひ弱だったころとは打って変わって強大な力を見せつけるモウゲイに、かつてモウゲイを罠にかけたジーヨがしおらしく言いよる。
許しを請うジーヨにモウゲイは倚天剣を手渡した。その時、ミッジュが再びモウゲイに襲いかかり、ジーヨの倚天剣が、モウゲイを貫いた。間一髪で急所を避けたモウゲイだが、深手を負って膝を付く。
今だ、とばかりに攻め寄せる六大派の前に、武當派が立ちふさがった。
「卑怯な真似は許さん。我等武當派がお相手いたそう」
明教と武當の両方を相手にするのは不利、と、残りの五派は去って行った。
一時は加勢した武當派だが、これで五派を敵に回してしまった上に明教と手を結んだと思われては困る、と、早々に退散する。
「モウゲイ、傷が癒えたら老師に会いに来なさい」
モウゲイはソンに倚天剣を託す。「二度とミッジュには渡さないで下さい…」
六大派の面々が去って行った後、なんと白眉鷹王と青翼蝠王は、モウゲイの前に跪いた。
「チョン・モウゲイ殿を明教の教主としてお迎え致します―」
乾坤大揶移の秘技を修めた者が明教の教主なのだ。実は明教は教主の座を巡って分裂していた。紫衫龍王がペルシャに去ったのは金毛獅王と教主の座を争ってのことだった。
「しかし教主の遺言には金毛獅王を教主に、とありました」
「あなたは金毛獅王の甥、同じ事だ。どうか我等の教主に」
そこへチュウ・ユンチュウと名乗る軍師が、華山派が戻って来て攻撃を仕掛けようとしている、と報告に来た。
自らも、そして白眉鷹王、青翼蝠王も深手を負い、手勢にも怪我人が多い―モウゲイは聖地への避難を支持する。
「しばし養生し、傷が癒えたら討って出るぞ」
凛々しく支持を与えるモウゲイを、教主を讃える万歳の声が包む。

教主の装束に身を包んだモウゲイは、ひとり聖域の広間へとやって来る。高笑いと共に乾坤大揶移の秘技を記した石板を破壊するモウゲイ。軍師チュウがその背中に声をかける。
「見事ですな、教主―」「私は叔父の代わりを勤めるだけだ」「―失礼を承知で申し上げますが―」
表面では教主の座に着く事を拒否しながら、実はそれを望んでいたのではないか、朝廷に対抗する力を手に入れ、父の復讐を達成する為に。私がお手伝い致します、と語るチュウ。己の心を見透かしたチュウに、モウゲイは冷たい視線を向ける。
「お前こそ相当の野心を持っているようだな―聡明なのはよいが、出過ぎると痛い目をみるぞ」

傷の癒えた明教の兵に蹴散らされた華山派から、武當派の者が坊主の一団に襲われ捕まった、という情報を得たモウゲイたちは、負傷して倒れてるところを発見された武當派のヤンの元に急ぐ。
ヤンによれば、少林派の者が突然、全身の力が抜ける毒薬の十香軟筋散(じゅっこうなんきんさん)を嗅がせた、という。ヤンは咄嗟に息を止めて逃れたが、他の者は皆捕まってしまったらしい。モウゲイたちは武當の人々を助ける為に少林へ向かう事に。
十香軟筋散の毒を取り除くには解毒剤が必要だったが、辺り一帯の解毒剤は買い占められており、医者も全て雇われてしまってひとりも居ない。
モウゲイたちが買い占めの主の住む緑柳荘へ向かうと、「ようこそお越し下さいました―ご主人様がお待ちです」と招き入れられる。
緑柳荘の主人、それはいつぞや酒楼で見かけたあの麗人だった。優雅に琴を爪弾く彼女の名は趙敏(ジウマン)。武術界では無名と言うが、油断は出来ない。以前、ジウマンは酒楼で玄冥の一味を従えていたのだから。
皮肉か本心か、モウゲイを若き英雄と讃えるジウマン。薬を買い占め医者を全員雇ったたのはヤンがヤブ医者にかかるのを防ぐため、と言い、非常に貴重な妙薬の黒玉断續膏(こくぎょくだんぞくこう)を差し出す。これほどの妙薬を用意出来るとは、ただ者では無い。
何故我々に親切を、と問うモウゲイに、天下の英雄に礼を尽くすのが朝廷、と答えるジウマン。なんと彼女は皇帝イヨンの娘だったのだ。少林討伐に力を貸そう、と申し出るジウマンだったが、モウゲイはこれを辞退する。
食事に誘うジウマンに、怪我人が待っているので、とこれも辞退したモウゲイだが、薬が本物だとは限らない、と笑いながら立ち去るジウマン。
ジウマンの座していた東屋には、倚天剣に瓜二つの剣が置かれていた。青翼蝠王がこの剣を確かめると、鞘から白い粉が迸る。咄嗟に息を止め、シウチウの鼻と口を塞ぐモウゲイだったが、他の面々はこの粉を吸い込んでしまう。
粉は十香軟筋散だった。帰路、毒薬の為に動けなくなる明教の面々。薬を取って来なければ―その場をシウチウに任せ、モウゲイは緑柳荘へと急いだ。
先程とは打って変わって襲いかかる護衛兵を楽々と蹴散らすモウゲイ。悠々と琴を引き続けるジウマンは、何故罠にかけたと詰問するモウゲイに、勝手に剣を抜いたのはそちらの方だ、ととぼける。
「玄冥の者が潜んでいるだろう」「彼らが怖いのですか」「仮令女でも手加減はせんぞ」「ならば―覚悟!」
声と共に琴の糸を弾くジウマン。仕込まれていた金票(←一文字)が一斉にモウゲイを襲う。攻撃をかわしたモウゲイの後ろで、庭石に「元」の文字を描く金票。
強大な力を持つ元王朝に対抗出来ると思うのか、と嘲るジウマン。モウゲイの投げ返した金票は東屋の壁を貫き、その穴から漏れた光がジウマンの前の石畳に「明」の文字を浮かび上がらせる。元王朝を倒すのは民の意志、と力強く語るモウゲイに、ジウマンが挑みかかる。武術の心得は無いと言っていた彼女だがその腕は相当のものである。しかし所詮モウゲイに敵いはしないのだが…いかんせん、女には本気で手を挙げられないモウゲイ。
本気なのか翻弄しているのか、ジウマンはモウゲイに言いよって来る。
「私とあの召使いとどちらがお好きかしら?」
答えぬモウゲイに、ミッジュが皆のところに向かっている、と告げるジウマン。慌てて引き返そうとするモウゲイだが、その背中にジウマンの声が。
「手ぶらで帰ればお仲間は一生治りませんよ」4時間以内に解毒剤を飲ませなければ回復しないのだという。
モウゲイが秘技を使って脅しても「どうせ私はあなたのもの、お好きになさるといいわ」と意に介さないジウマン。しかし、自分の言う3つの条件を守れば薬を渡す、と言う。

モウゲイが帰るまで、動けない面々を守って居るシウチウのところへ、ミッジュが弟子を引き連れて現れる。
「シウチウ、逃げるんだ」「いいえ。モウゲイ様の言いつけです、私はこの場を離れません」
シウチウは、ミッジュに、怪我人を襲うのは卑怯ではないか、もしミッジュの攻撃に自分が三度耐え切れたら見逃してくれ、と提言し、ミッジュはこれを承諾する。
一度目の攻撃に吹っ飛ばされて血を吐くシウチウ。ようやく立ち上がった彼女を二度目の攻撃が襲う。大きく吹き飛ばされ、立ち木に叩き付けられるシウチウ。健気に立ち上がるシウチウだったが、これ以上耐えられないのは明白だった。
「あと、一度―」「それ程死にたいのならあの世へ行くがよい!」
襲いかかるミッジュの掌打に、掌打を打ち返すシウチウ。…と、なんとミッジュが弾き返されて吹き飛ばされる。シウチウの力では無い。間一髪間に合ったモウゲイが、シウチウの背中から力を注いだのだ。モウゲイの胸にくずおれるシウチウ。
モウゲイは持ち帰った薬を皆に飲ませ、シウチウを気遣うが、そこへジウマンが現れ、モウゲイが薬の為に3つの条件を守ると制約した事を告げる。
「道義に反しない事だけだ」「そう、でしたら―そうね、“その女とは結婚しない”これはどうかしら、道義には反しないでしょう」
また何か思いついたら会いに来ると言い捨てて去って行くジウマン。
「あれが皇帝の娘とは―あの女、明教の最大の敵になるやもしれません」
チュウの言葉に、少林が武當を襲ったのにも裏が在るに違いない、と、モウゲイは真相を探る為にも、少林へ急ぐ。

モウゲイに吹き飛ばされて深手を負ったミッジュは、帰路、シンコンと出会う。
「ミッジュ殿。皇帝陛下がお会いしたいそうだ。来い」ミッジュには抵抗する力は残っていなかった。

少林寺に辿り着いたモウゲイらだが、寺は不気味に静まり返っている。モウゲイの名乗りに一人の僧が現れ、ホンマン大師は今誰にも会えないと言う。しかし。
「その身のこなし―少林の僧侶ではないな」
偽僧侶を追った一行が見たのは、虐殺された無惨な僧たちの姿と、仏像に刻まれた“先誅少林 後滅武當”“武林稱王 唯我明教”の文字。何者かが少林と武當を襲い、明教を陥れようとしうているのだ。次は武當が危ない。武當へ向かおうとした一向だったが、そこへ何者かが攻撃を仕掛けて来る。白眉鷹王と青翼蝠王はその場に留まってこれと戦い、モウゲイとシウチウは武當へと向かった。
その頃、武當の本山へ、少林寺からの使いを名乗るものが到着していた。
「明教の一団が少林を襲撃、皆殺しに。光明頂に向かった他の派の者は拉致されされました。明教は武術界を支配するつもりです」
取りすがる振りをした使者がその袖から凶器を閃かせた瞬間、チョン・サンフォン老師の技が偽使者を吹き飛ばす。
使者に飛びかかったチンシュが、止める間も無くこれを殺害、明教の手の者だ、と叫ぶ。ユンキュウを呼ぶ老師に、チンシュはがばとひれ伏した。
「モウゲイが生きていて明教で妖術を学び、父も叔父も皆奴に殺されました」
老師に取りすがるチンシュ。「どういうことなのだ―」問いただそうとした老師の言葉は一瞬途切れた。チンシュが隠し刀を老師の腹に突き立てたのだ。老師の蹴りを受け吹き飛ぶチンシュ。しかし、老師の傷も浅くはない。
「何故だ、チンシュ―」
「まともにやり合ってあなたに敵う筈が無いからですよ。老師、武術の達人であるあなたが何故こんなところで燻っているのです、朝廷に仕えて贅沢な暮らしをしようではありませんか、私と一緒に」
本堂へなだれ込んで来る朝廷の兵、そしてあの玄冥の一味がその後ろから姿を現す。
「なるほど、ここ数十年のごたごたは朝廷の画策か」
皇帝はチョン・サンフォン老師を護国大法師として迎え入れる、朝廷に仕えれば武當の繁栄も約束される、弟子は将軍として迎えてやる、朝廷の為に戦え、とアジる玄冥のロクに、老師は静かに言う。
「正しい事なら協力するが、お前らは間違っとる」
朝廷に仕えぬのなら地獄へ行け、と襲いかかる玄冥の2人組、迎え撃つ老師だが、手傷を負った身体では2人を相手にするのは不利だった。老師を守ろうと武當の手勢が立ちふさがるが、2人組の玄冥神掌を受けて次々と倒れる。
「お前たちは手を出すな―」構える老師に向けて一斉に襲いかかる朝廷兵。
そこへモウゲイとシウチウが到着。
次々と朝廷兵を蹴散らし、玄冥の2人組の玄冥神掌もものともしないモウゲイ。
「いつの間にそれほど強くなったのじゃ」「老師の教えに従って童貞を守っているからです。毎朝起きるとビンビンに立っています!」
「ほぉー。(隣で自分を支えてくれているシウチウを見て)あ、いや、儂ゃ女にモテんかったから未だに童貞なんじゃ。(シウチウを指差して)お前、使えるんじゃったら、どんどん使った方がいいぞ」
戦闘中に下ネタ漫才を繰り広げる子弟であった。「ふざけるな!」襲いかかる玄冥の2人組。しかしモウゲイには歯が立たない。
と、モウゲイに向かって降り注ぐ槍と矢。登場したのは、皇帝の娘ジウマン。戦場に金の椅子を用意させて腰掛ける高慢さを見せつつも、「うちの者たちが大変失礼を致しました、お許し下さい」と慇懃無礼に謝るジウマンに、チンシュが、「お嬢様」と駆け寄る。
「抵抗はお止めになってくださいな、チョン老師。それともお弟子さんを死なせるおつもり?」
「人はいつかは死ぬものだ。意義或る死に方をすればそれでよい」と言い切る老師に、「私が」と進み出るモウゲイ。
しかし、ジウマンは3つの条件を盾に取り、九陽神功と乾坤大揶移を封印する。
「どうするんじゃ?」「武當の秘技を教えて下さい、それで戦います。さあ、早く!」「おぉ、よし、判った」
老師は太極拳の秘技をモウゲイに伝授、モウゲイは戦いながらそれを学ぶ。
「動きには静と動、ものには陰と陽―二つの要素は協調しまた反発する―陰と陽を離してはならぬ―モウゲイよ、九陽神功を身に付けたお前ならばどのような武術をも即座に習得出来よう。しかし、太極拳で大切なのは型ではない。心が無になった時にこそ、太極拳は生まれるのだ―」
全てを忘れて太極拳をふるうモウゲイ。
ついに玄冥の2人組を打ち倒したモウゲイへ向けて弓を構える朝廷兵を、ようやく到着した白眉鷹王と青翼蝠王が蹴散らす。
モウゲイはジウマンを捕まえるが、逆に詰め寄るジウマンにたじろぐ…「3番目は無しだ。それで逃がしてやろう」
「私に恩を着せたつもりなら大間違い。朝廷は六大派の者たちを預かっています。私が帰らなければ全員殺されるわ。今日のところは許してあげます」
尊大な態度を崩さぬジウマンに、自分も連れて帰ってくれとすがるチンシュ。しかしジウマンは「仲間を裏切る様な犬を信用出来ると思っているの?そのような者に用など無いわ」と冷たく言い放ち、去って行く。
立場の無くなったチンシュは老師に泣きつくが「これ以上生き恥をさらすつもりか」と叱責され、今度はモウゲイに取りすがる。
「モウゲイ、なあ、俺たちは共に育った幼なじみだろ?お願いだ、老師をとりなしてくれ」
じっとチンシュを見下ろしていたモウゲイが口を開く。「お前は叔父上のひとり息子だ。殺せば跡取りがいなくなる。…いいだろう」
チンシュの胸にモウゲイの掌打が炸裂する。吹き飛ばされるチンシュ。
「これでチンシュは2度と武術の出来ない身体になりました。どうか命だけはお助け下さい」「よかろう」
卑屈な様子でモウゲイと老師に礼を言うチンシュを複雑な表情で見詰めるモウゲイだった。
武當の本山に、去って行くジウマンの声が響く。
「チョン・モウゲイ。3番目の条件です。仲間を救いたければ、都へいらっしゃい―」

posted by radwynn at 16:36| 京都 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | +DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月19日

『少林寺2』

原題は『少林小子』、英語のタイトルは『Kids from Shaolin』。『少林寺』のストーリィとは全く関係の無いストーリィです。なんで『少林寺2』なんだ?と、見終わった後に疑問に思う程(笑)

まあ、出演者と製作が1作目の『少林寺』と殆ど同じ、なんですけどね。

こちらはファミリー向けのおとぎ話になっています。冒頭がほのぼのアニメになっていたり、突然ミュージカルの様に皆が謳い出したりして吃驚。残念ながらリンチェイの歌声は吹き替えですが(笑)丁嵐@二鳳の歌声は本物だそうです。

昔々あるところに…で始まる形式のストーリィは、特にこれと言った起伏も無く、ほのぼのムードで、おかげで話の流れが今ひとつ掴めなかったり(笑)だってなんだか同じ事を繰り返してるんだもん〜(笑)

→『少林寺2』ストーリィ(粗筋をラストまで書いていますのでネタバレあり)

可愛らしい子供達が元気に飛んだり跳ねたりするのを見るのは微笑ましいですなあ。…てか、微笑ましい、とかいうレベルじゃないんですけどねこの子達。当時10歳から15歳の子供達なんですが、少林拳の技もさることながら、演技もしっかりしてるんですよねえ。恐るべき子供達…

しかしこの作品、リンチェイファンには見所満載。なんと言っても、リンチェイが美しい。若く美しいリンチェイと、凛々しい顔立ちの黄秋燕の演武はまことに美しゅうございますよ。特に洞窟での2人の剣の表演は見事。流れる如くのその所作、指先まで集中された神経、美しい飛翔、まるで高度な舞踊のようです。

この黄秋燕(ホァン・チューイェン)はリンチェイの前妻で、この後の『阿羅漢』でも共演した後に結婚しています。で…1990年に離婚。その間にリンチェイとの間に2女をもうけています。北京武術隊でのリンチェイの幼なじみだったそうですが、『少林寺2』の演武を見ていると、なんだか彼女が本当に嬉しそうでねぇ…

そしてリンチェイは色んな表情、色んな格好を見せてくれます(笑)

武當派がらみなんで明か清、と思ったんですが、あれだ、おとぎ話なんで時代考証はどうでもいいらしく、おそらく唐時代、の設定ですね、あの衣装と髪型。当初は長髪の、『少林寺』での登場時の小虎そのまんまの衣装と髪型です。途中で坊主頭になりますが。

その他にも、キンキラキンの赤い婚礼衣装を着ておどけてみたり。

…私的にツボったのは、侍女に化けたリンチェイでしょうか…あの…綺麗過ぎですよアレ…むしろカツラ被ってるときよりも、二鳳に「誰?」と誰何されてカツラを外したときの方が破壊力大でした…坊主頭…で…薄化粧…ヤバ過ぎ…orz

リンチェイの表演も沢山用意されていて嬉しいところ。黄秋燕@三鳳の武當剣と棍で対決するシーンでは、コミカルさもあって一層可愛い。このシーン、リンチェイの衣装の股の部分は、黄秋燕@三鳳の剣で破かれてるんですね。んで、棍特有の立ちポーズ、バレエのアティチュードの様に片足を上げ膝を曲げて決めるポーズを取ると、その股の破れ目が見えちゃう。で、アレッとそれを覗き込んでは、ささっと足を降ろして股を閉じるポーズに変える。この仕草が可愛くてねー(笑)

そうそう、胡堅強@二龍とのシーンもなかなか見応えが。リアルマトリックス。ワイヤーなしだよ?どうしてそんな跳躍ができるんだ?!ってなりますよ(笑)だって地面と身体が水平だもん…そんでくるくる回ってるんだもん…。
この人たち、結構凄い事をさらっとやっちゃうから、流して観てるとそんなに凄いと思わなかったりするんですよ。当たり前の様にやっちゃうんで。で、スロー再生してみたりすると、「…ハァ?」ってなる事が多い…有り得ねえ跳躍力だったり、もの凄いバランス感覚だったり。本当に支持無しで有り得ない角度に身体を保持してたり、剰えそっから蹴りが出たりしますから…

『少林寺』に比べると、こちらの方が、各人がアクションとしての少林拳、というものを把握して来た、というか映画慣れした、というか。乱闘シーンでは、表演ではなく、ちゃんとアクションになってます。

…なんかどう見ても変な武器がいっぱい登場するのは、まあ、おとぎ話のご愛嬌だ(笑)盗賊団がやたらと弱い(子供にも敵わない)のも、おとぎ話のご愛嬌だ。

…盗賊団の首領を崖から突き落としておいて「わぁ〜いわぁ〜い」と喜ぶ子供達も…おとぎ話のご愛嬌…でいいのか?!…やはり恐るべき子供達…

posted by radwynn at 16:01| 京都 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | +DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『少林寺2』ストーリィ(粗筋をラストまで書いていますのでネタバレあり)

昔々、ある川の側に、向かい合って暮らす2つの家族がありました。

龍家は家長の天龍とその弟の二龍が、8人の男の子を育てて暮らしていますが、家はあばら屋、苦労して貯めたお金はやっと牛4頭分、と、貧しい暮らしぶり。

鮑家は元々この地に住む裕福な一家。ところが何故か子供は女の子ばかり。家長の鮑は跡取り息子を切望しているのですが、9人目の子供もやはり女の子。

鮑が跡取りを欲しがるのには、訳がありました。鮑家は武當派を継承する家柄で、鮑は己の持つ技を継承する男子を必要としていたのです。三女の三鳳は子供の中では一番の使い手、性格も男勝りで、「私が後を継ぎます!」と意気盛んですが、鮑は「女はいつか嫁に行く」とやはり男の子が欲しい様子。
ところで鮑は「女はいつか嫁に行く」と言いながらも、「龍家にだけは絶対にやらん!」と言いはります。龍家の家長天龍と弟二龍は少林拳の使い手で、子供達にも少林拳を教えているのですが、武當派と少林派は、長い間お互いの武術の方が上、と争い合う間柄なのです。鮑は、少林派の龍家が、鮑家の武當派の技を盗もうとしていると勘ぐっているのでした。

実のところ、天龍と鮑家の長女大鳳、二龍と二女の二鳳は、お互いに惹かれ合っておりました。ことに若い二龍は、早く二鳳と結婚したくて、居ても立っても居られない程。しかし、鮑は両家の交流を許さない上に、娘を嫁にしたければ牛10頭、と公言しています。4頭しか用意出来ない龍家では、天龍の分にも充たないのです。

三龍以下子供達は、当初事情をちっとも解さず、天真爛漫にふざけてばかりで、鮑家の娘達をからかっては怒らせる毎日。そんな子供達を厳しく諌め、少林拳の鍛錬をさせる天龍に、子供達は不服顔。布団に潜って「父さんのバカヤロー」と憂さを晴らしていると、天龍が食事の用意を持ってやって来ます。慌てて寝たふりをする子供達に、優しく布団をかけ直してやる天龍。その優しさに、子供達は思わず飛び起き、暴言を謝ります。「父さん、父さん」とすがる子供達に、「私はお前達の本当の親ではないのになぁ…」と昔を語る天龍。
「あの時、お前達の親が武術に長けていたなら、親子死に別れる事もなかったかもしれない。少林寺での修行を終えた私と二龍は帰路でお前達の村が盗賊に襲われるのに出くわした。盗賊の首領の片目を潰し、生き残ったお前達を助けてこの村に逃げ延び、暮らし始めたのだが…あれから10年になるのだなあ」
「本当の親ではないけれど、だけどお父さんだ!」と泣きながらすがる子供達に優しい笑顔を見せる天龍。末っ子の十龍のズボンのお尻の穴を塞いでやろうと針と糸を手にしますが、不器用な天龍は針を十龍のお尻にぷつり。「お母さんが居てくれればなあ」と嘆息する天龍でした。

この時の盗賊は、実はこの村の近くに潜んでおり、再び略奪を計画していました。今度の獲物は金持ちの鮑家、と狙いを定める盗賊達。しかし鮑は武當派の達人、そして対岸の龍家には男が多いのでいざと言う時に邪魔をされては困る…盗賊団の策士は、道士に化けて鮑に近づき、男の子が生まれないのは対岸に男ばかりの家が在って陰陽の気が傾いているからで、早急に龍家を追い出すべき、と進言します。それを聞いて益々龍家を厭う鮑、ほくそ笑む策士。

さて、三龍達は、なんとかお父さんとおじさんにお嫁さんをと、子供なりに考え、鮑の一番のお気に入りの三鳳に頼めばなんとかなるかもしれない、と、いつも悪戯ばかりして怒らせている事を謝りに行くことに。一番良い服を着て行こうと婚礼衣装を引っ張り出した三龍達。キンキラの赤い服を着た三龍はまるで道化師の様ですが、意気揚々と川辺の橋へ向かいます。そこには、二鳳と二龍の姿が。
二人は相思相愛で、二鳳は二龍が迎えに来てくれるのを心待ちにしているのです。そこへ勝ち気な三鳳が現れ、二鳳と二龍は引き離されてしまいます。三鳳は父親の言いつけを硬く守り、龍家の人間には橋を渡らせないつもりなのです。謝ろうと下手に出た三龍も、武當派の剣術でやり込められ、大事な婚礼衣装の股を破かれてしまい、結局、武當派の剣術と少林派の棍術で対決する事に。さっきは油断していた上に徒手で不利だった三龍ですが、棍を持たせるとその腕前は三鳳に劣りません。とうとう、三鳳は川に転げ落ちてしまいます。ところが三鳳は泳げない!溺れかけた三鳳を助けた三龍達。息をしていない三鳳を助けようと九龍が人工呼吸しますが息が続かず、三龍に代わった途端、三鳳は息を吹き返して三龍を突き飛ばし、泣きながら走り去ってしまいます。女心を解さない龍家の子供達は「女って判らない」と不思議がることしきり。

二龍は三龍達が三鳳を川に落としたと聞いて激怒、そんなに暴れたいなら男同士で殴り合え!と子供達を闘わせ、自分は三龍に飛びかかります。技に長けた二龍と三龍の対決は、子供達も目を見張る激戦。やがて三龍は二龍の棍を頭に受けて死んだふり。吃驚する子供達にぱちりと片目を開けて合図する三龍。心得たとばかりに九龍が「人工呼吸しなくちゃ!」と唆し、慌てて顔を近づける二龍に、ぱっちり目を開けてからかう三龍。ようやく気を落ち着けて「嫁取りはもう無理かも」と落ち込む二龍に、三龍達はそんな事は無い、と元気づけます。

子供同士はお互いに興味を持っている龍家と鮑家、お互いの技を教え合えば仲良くなれるかも、と、四龍・四鳳以下少年組は川岸で他流試合ごっこを始めます。互いに勝ったり負けたりと楽しそうにじゃれ合っているところへ、またまた三鳳が登場、龍家の子供達を追い返してしまいます。そこへ白旗を掲げた三龍がやってきて、「武當派と少林派の良いところを教え合おう、自分がまずやってみせるから」と棍の表演を始めます。素晴らしい技に思わず見詰める三鳳。しかし気の強い彼女は「少林派から得る物無し」と言い捨てて去ってしまいます。失敗だ、と嘆く子供達に、「彼女は少林派に興味を持ってるよ。判るんだ…」と嬉しそうに微笑みを浮かべる三龍。
その言葉通り、三鳳はこっそり少林派の技を練習していました。それを見つけた四鳳たちに、父に言いつけない代わりに、と、龍家の子供達と遊ぶことを許す三鳳。嬉しがる妹達を見て可愛らしい笑顔を浮かべる三鳳は、彼女自身、三龍のことも満更ではない様子。

どうしても男の子が欲しい鮑は、夫人に次の子を望みます。もう歳だからお産は嫌、と言う夫人に、是非にと頼み込む鮑。夫人は龍家の事を悪く思ってはおらず、天龍と大鳳、二龍と二鳳はお似合い、と、二組の縁組みを望んでいましたので、もし男の子が生まれたら、彼らを結婚させてやってくれ、と約束します。この時、夫人のお腹には既に10人目が宿って2ヶ月でした。次こそは男の子を、と祈る鮑。結婚させるという約束を知った三龍達も一生懸命お祈りします。

月満ちて産まれて来たのは、待望の男の子!大喜びの鮑家に、龍家もお祝いに駆けつけます。三龍達の演じる獅子舞は天下一品、村人も大喜びですが、三鳳も負けじと張り切ります。ところが張り切り過ぎて足を演じる四鳳は疲れきり、動けなくなってしまいます。座り込んでしまった鮑家の雌獅子に、優しく頬を擦り寄せる態の龍家の雄獅子。ところがやり過ぎた三龍の獅子は、ふしだらだ!と村の顔役の怒りを買い、鮑も苦い顔。ヤバい、と、三龍達は早速用意した「10人目の男の子!」「末永くお幸せに」「百歳までもご長寿を」の祝いの垂れ幕を掲げ、鮑も機嫌を直します。

男の子を産んだのだから、と夫人は、早速天龍と二龍を招きます。4頭しかいない痩せ牛を引いてやって来た二人と三龍に、大喜びの夫人ですが、鮑は渋い顔、しかも10頭の立派な牛と宝物を持って来た村の顔役とその息子に良い顔を見せ、大鳳、二鳳を次々と勧めますが、三龍と二龍の剣幕に押された顔役の息子は、三鳳を、と申し出ます。「だったら古い友達の意見も聞かないとね」と剣を掲げる三鳳。手合わせして勝ったら嫁に行く、と試合を始めますが、三鳳の技に敵う筈も無く、「こんなお転婆こっちから願い下げだ」と言い捨てて去って行く顔役達。
さてどうしても二鳳を嫁に欲しい二龍は棍を取り上げて今度は自分が二鳳と手合わせを、といきり立ちますが、鮑は「それぞれの娘に相応しい求婚の仕方があるだろう。大鳳なら牛10頭、三鳳なら手合わせで勝つ、二鳳は…あの子は歌が巧いのだから歌で求婚しろ」と無理難題を吹っかけて来ます。勿論、二龍に歌等歌えない事を知っての上で。今度は怒った三龍が、それなら自分が三鳳と手合わせを、と訳も判らず言い出しますが、天龍は2人を諌めて、立ち去ります。

その頃川岸では両家の子供達が楽しそうに目隠し鬼をして遊んでいましたが、偽道士の告げ口でやって来た鮑に、龍家の子供達は追い返されます。天龍は子供達にお仕置きをした上で、この様子ではもう嫁取りは無理だろう、少林寺でも僧は女性を近づけずに修行しているのだから自分たちもそうしよう、と、子供達共々頭を丸めます。しかしどうしても二鳳と結婚したい二龍はこれを拒否して飛び出してしまいます。洞窟に籠って鍛錬で怒りを発散する二龍のところへやって来て、謎掛けのように、月と仙女の絵を見せる三龍達。
その夜、三龍は侍女に化けて鮑家に潜り込み、二鳳と二龍を駆け落ちさせます。途中で三鳳に止められますが「一度きりの人生、親に決められた好きでもない相手と結婚するのが幸せだと思うのか?」と言う三龍の言葉に、2人の駆け落ちを認める三鳳。そんな三鳳を見直す三龍。しかし村の掟で駆け落ちの幇助は重罪、村人に捕まった三鳳は、水刑に処せられる事になります。

処刑当日、いよいよ三鳳が水に沈められると言いう時、三龍も姿を見せます。「自分も責任を取る」と一緒に沈められる三龍。この水刑の方法は、籠に入れて一旦沈め、時間を計る線香が燃え尽きたら引き上げる、というものだった様で、夫人と妹達は必死になって線香に息を吹きかけて早く燃やします。慌てて引き上げる鮑ですが、籠はもぬけの殻。「死なせるつもりはなかった」と嘆く鮑。

実は三龍は水の中で籠を抜け出し、三鳳を助けて洞窟に匿っていました。天龍もそれを許して、女性に精の付くスープを作ってくれます。それを持って洞窟の三鳳の元に行く三龍。今はすっかり打ち解けた三鳳は、三龍に武當派の剣法を伝授します。若い2人が剣を合わせる様はまるで舞踊の様に美しく、三龍と三鳳は益々お互いに惹かれ合って行きます。
ところがまたもや偽道士が鮑にこれを告げ、鮑は怒り心頭で洞窟へと三鳳を取り返しにやって来ます。殺されてしまうから帰るなと叫び、習った武當剣で鮑に対抗する三龍ですが、鮑の怒りの火に油を注ぐ事に。天龍に止められ、追うのを止めた三龍ですが、「父さんとおじさんの結婚も許されず、今また三鳳まで…」と天龍の胸に泣き崩れます。そんな三龍に「お前達の事が一番大事だ」と諭す天龍ですが…

物寂しい夜に、夜空を見上げて嘆息する天龍…そんな姿を見た三龍たちは、誕生日になにかしてあげたい、と相談します。父さんもそろそろ歳を感じさせるから…と、子供達は精の付く料理を作る事に。
材料の蛇を捕まえよう、と川岸を探していた子供達は、異様な風体の男を見かけます。「あれ?インド人だ」「そうだ蛇使いのインド人なら毒蛇を持ってるぞ」と、後をつけて、洞窟に男が置き去りにした荷を探ってみると、蛇ではなく男の赤ん坊が!洞窟に隠れていた二龍と二鳳が駆けつけてみるとそれはなんと鮑家の跡取り息子!毒蛇がばらまかれる中、二鳳と二龍が赤子を助け出し、三龍が男を撃退しますが、三龍は男の顔に見覚えが在る事に気付きます。

大騒動の鮑家に、三龍達が跡取り息子を連れてやって来ます。息子を捜し出してくれれば牛10頭、金も娘もやる、という公布を出そうとしていた矢先に息子が帰って来て大喜びの鮑。人助けは当たり前、と褒美を受け取る気のなかった三龍ですが、子供達から「父さんとおじさんに…」とせがまれ、じゃあお嫁さんを、と言いかけた時に三鳳の顔を見て…三鳳を下さい、と言うのかと思いきや、思わず「武當剣を教えて下さい」と口走ってしまう三龍…。「やっぱりお前の目的はそれだったか!」と眉をいからせる鮑へ、「誘拐は奴らの狂言です」と口を添える偽道士。思わずその顔面へ突きを繰り出した三龍は、突きを避けた道士の顔を見て、はっと気付きます。あの洞窟の男だ!
「お前の罠だな!」と詰め寄る三龍ですが、偽道士をすっかり信用しきっていた鮑は多いに怒り、とうとう龍家に追放を言い渡します。三龍達も怒り心頭、出て行ってやる!と背を向けますが、「厄介払いができた」とほくそ笑む偽道士に、「今のうちに喜んでおくといい」と意味深な捨て台詞を残す三龍…

勿論全ては策士の罠で、去って行く龍家を見送った策士はその夜龍家のあばら屋に火を掛けて燃やしてしまった上で、明くる日、とうとう盗賊団を引き連れて鮑家を襲撃します。流石は武當剣の達人である鮑は獅子奮迅の戦いぶり、娘達もそれぞれに健闘しますが、やはり多勢に無勢、しかも鮑も年には勝てず、次第に劣勢に陥る鮑家…

そこへ龍家の面々が助太刀に駆けつけます。どうやら天龍たちは盗賊団の計略に気付き、一旦立ち去った様に見せかけて帰って来た様子。そして、天龍はその盗賊団が10年前、三龍達の村を襲った盗賊団だと気付きます。天龍、二龍、三龍、は持てる技の全てを駆使して戦い、龍家の子供達、鮑家の娘達も力を合わせて次々と盗賊団を倒して行きます。三龍は三節棍を駆使して策士と闘いますが縄ひょう(金票)に足を取られて苦戦、三鳳の助けで縄の呪縛からは逃れるものの、剣を手にした策士に追われます。策士は鮑の武當剣を盗み見て会得していました。策士の攻撃を避ける三龍を助けようと倒れていた鮑は己の剣を策士に投げつけますが、策士はこれを己の剣で跳ね上げ、鮑の剣は高く中空へと舞い上がります。剣を追って跳躍する三龍、迎え撃とうと同じく跳躍する策士。三龍の剣は策士を貫き、もんどりうった策士は池に沈みます。その頃盗賊団の首領は籠に詰められ、崖の上へと…そして遥か下を流れる大河へと投げ落とされ、これで盗賊団も掃討されました。

龍家の助太刀に心から感謝した鮑は大鳳と二鳳の結婚を許し、二組の夫婦は幸せそうに並んで結婚式を挙げます。「お父さん、お母さん、結婚おめでとう!」と挨拶する子供達。ところが天龍の結婚衣装はいつぞや三龍が持ち出して破いてしまったもので、天龍が歩こうとすると股がびりりと避けてしまいます。思わず吹き出す子供達に、一瞬怖い顔をする天龍ですが、優しい大鳳は「目出度い席ですから今日は怒らずに」となだめ、天龍も目を細めて子供達と一緒に大笑いするのでした。

posted by radwynn at 11:33| 京都 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | +DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月14日

『少林寺』

1982年、日本公開作品。李連杰(リー・リンチェイ)、花の18歳。5年連続中国全国武術大会優勝の「少林拳の至宝」初出演そして初主演作品。

この頃のリンチェイのアクションを観ていると、「風姿花伝」に世阿弥が記した「時分の花」と言う言葉を、実感せずには居れません。
中国の四季の景色(を表すセット)の中で表演するリンチェイは溌剌として美しい。伸びやかな手脚、小振りな頭、艶やかな肌、皮膚の下に捩れ動く筋肉さえもが流れる様に美しく、いつまで観ていても厭きるということがない。人間の肉体が此れ程に美しく激しく躍動する事が出来るのか、と、驚愕と共にうっとりとしてしまう。
けれど、それは、リンチェイ自身の若さの美に過ぎないのだ、と。
『SPIRIT』でのリンチェイの表演の美しさは、『少林寺』のリンチェイの美しさとは、全く別のところに或る。ラストシーンのリンチェイは、美を通り越して、神々しくさえ在った。あれこそ、「功夫」「武術」の真髄なんだろう、と、素人にさえも朧げながらに掴める程の何かが、彼の全身から溢れていた。
『少林寺』シリーズの頃のリンチェイは、その美しい肢体を必要以上に包み隠す事はあまりしなかった。最近のリンチェイは、反対に指先と顔以外の肌が見えている事の方が少ない(笑)のだが、これさえも、もしかすると、「秘すれば花」なのかも知れない、と思わせる。リンチェイが我々に観せたいのは、己の肉体の美しさでは無く、武術の真(まこと)の花、なのだ、と。

さてさて。
『少林寺』に話を戻して。

『少林寺』ストーリィ詳細:(粗筋をラストまで書いていますのでネタバレがあります)

えー。
この『少林寺』のストーリィ、『阿羅漢』のストーリィと、かなり被ってるんですね。そんでもって、出演者も殆ど同じなんでね(笑)
混同しちゃってる方もいらっしゃるのではなかろうか、と。老婆心にて。
…っていうか私自身がちょっと危なっかしかったんだよ、記憶が(苦笑)

見所は、本当の武術の達人達による本物の少林拳…だけでは無かったりする。
リンチェイはこれが映画初出演、そして彼を取り囲む少林寺の拳士たちも、大半が役者ではなく、武術者。にも関わらず、彼らの演技が実に自然で伸びやかなんですね。
古装の功夫物ですから、少々のクサい演技や大仰な見栄があってもそれほど気にはならない、むしろスパイスとして美味しいくらいだ、というのもありますが…
それにしたって、今回じっくり鑑賞してみても、なんというか、彼らの演技、嫌みがない。元々、武術の表演というのは、鑑賞者に己の技を見せる事が目的ですから、実は彼らは潜在的に演技巧者なのかもしれませんね。しかも、妙にひねくれたところが無く素直な表現をするので、本当に心から笑ってるんじゃなかろうか、と思わせる爽やかな笑顔を見せてくれたりする。
有り得ねぇ!と思わず叫んでしまうような超絶技巧の功夫がぶつかり合うアクションシーンと、子供の様に素直に笑う彼らの日常生活の、その落差の妙、というのが、私の感じたこの作品の一番の見所、ですね。

実はね、この『少林寺』、私はそれほど、アクションシーン自体に感動した訳じゃないんです。功夫は確かに素晴らしいのですが、アクションシーンとしての見せ方が今ひとつ、だと思うんです。
出演者も、撮影する側も、これほどの功夫をどのように映画的アクションに生かせばいいか、未だ模索中、とでも言いますか…功夫に撮影が追いついていない、と言えばいいのか…
アクションシーンとしてみると、この後の『阿羅漢』、そしてその後の『黄飛鴻』シリーズの方が、完成されていると思います。
ですから、少林拳として見所なのは、むしろ表演シーン、なのかもしれません。

あ、そうそう、私は文化の違い、と思っているので別段なんとも思いません、というか、むしろ旨そう、と思ったりするんだが、吃驚するかもしれないシーンとして、犬バーベキューシーンがありますな。
なにが可笑しいって、犬(しかもお師匠様の娘の犬)の首に縄をかけて引っ張り上げるなんてそりゃ死ぬだろ、な事をやっておきながら「殺す気はなかった」とかって滝の下に埋めに行き、一旦埋めて「景色のいいとこに埋てやったからいいだろ」とか言った舌の根も乾かぬうちに「埋めるのは勿体無いなー」って、あんた!(爆笑)
おまけにお師匠様!「普通は鍋で喰うもんだ」って、問題は其処じゃないでしょうに!(爆笑)殺生した上に肉喰ってる、つーの(笑)
と、私は非常に笑えるシーンだったんですが、受け付けない方は受け付けないシーンかも知れないので、ご注意。
この犬肉ネタは『黄飛鴻』シリーズにも出て来ますね。師父は犬好きだそうですよ(笑)


…以下、腐女子的見所…閲覧注意
posted by radwynn at 11:11| 京都 | Comment(0) | TrackBack(0) | +DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『少林寺』ストーリィ(粗筋をラストまで書いていますのでネタバレがあります)

「汝、殺生の罪を犯すなかれ―この教えを、守れるや否や?」その声に、若き僧侶ははっと顔を上げる―

時は群雄割拠の時代、極悪非道の王将軍はその圧政で民を苦しめていた。王将軍の圧政から逃れた民は、少林寺に逃げ込み、寺の境内は今や難民で溢れている。
そんな折、一人の少年が、少林寺に転がり込んで来た。彼の名は小虎、父を王将軍に殺され、自分自身も深手を負いながら、必死にここまで逃げて来たのだった。
雲宗和尚とその弟子達は、高僧の反対にも関わらず、管長に少年の保護を訴え、管長はみ仏の教えに従うべき、として、これを許可する。
雲宗和尚や弟子達の手厚い介抱のおかげでみるみる回復した小虎は、ある日、雲宗たちの拳法の修行の様子を覗き見て、強くなりたい、と己も弟子入りを志願する。
その本心が復讐に或ると知りながらも、小虎の弟子入りを許す雲宗和尚。折に際して「武術は殺すためのものではない、生かす為のものだ」と諭しはしても、小虎の目に宿る殺気は消えず、復讐へと焦れる小虎は、とうとう寺を飛び出し、王将軍の屋敷へ向かってしまう。
その頃、羊飼いをしていた雲宗和尚の娘パイが王将軍の配下に捕えられ、夜毎に女を求める王将軍に献上されようとしていた。あわやの瞬間に踊りこんだ小虎によって助けられ、二人で協力して王将軍と闘うも及ばず、館から逃げ出す。逃げる二人に追手がかかるが、その時、馬に乗った一人の男が、王将軍の兵を切り捨てて走り去る。追手はその男の後を追い、二人は無事に少林寺まで逃げ戻ることができた。
気まずい思いで寺に戻った小虎を待ち受けていたのは、兄弟子達の笑顔と師匠の優しさ。師匠に心から詫びた小虎は、巡る季節の中、黙々と修行に励む。
ある日、いつもの様に山で修行していた小虎は、王将軍の軍勢に追われる男を見かけ、助力する。その男は以前追手を切り捨てて逃げたあの男だった。
少林寺の墓所に逃げこんだ二人を追って王将軍たちがやって来るが、師匠と兄弟子の機転で、小虎と男は難を逃れ、石窟に隠れる。
男の名は李、王将軍を討伐せんとする李将軍で、お忍びで自らが偵察に来ていたのだが、黄河を渡って自陣営に帰らなければならない。食料を届けに来たパイの思いつきで、パイが新婦、小虎が新郎、そして李は付き添いの叔母に化けて、王将軍配下の監視網をくぐり抜けた…と思った矢先、川岸まで辿り着いた三人に追手が迫る。足に矢を受けた李とパイを逃がし、孤軍奮闘する小虎。
そこへ師匠と兄弟子達が駆けつけ、追手を蹴散らすが、師匠は小虎に「破門」を言い渡す。少林寺で王将軍が待ち受けている事を知っていた師匠は小虎を逃がし、自分が責を被るつもりだった。師匠ひとりに責を負わせる訳にはいかない、と、小虎は少林寺に戻ろうとするも、師匠と兄弟子に止められてしまう。
王将軍は李と小虎の身柄を引き渡さねば寺を焼く、と言い放って一旦は引き上げるが、川岸の乱闘から逃げ延びた兵から報告を受けて激怒し、再び軍勢を引き連れて少林寺へ攻め入って来た。
「あの少年はやはり災厄の種であった」と嘆く高僧に管長は「長年寺に居て仏の教えの何たるかも判っておらぬのか」と叱責し、全ての責を被り、寺と僧達の安全を請うて自ら火刑を受ける。
しかし王将軍は言を翻し、李将軍の姿を求めて僧侶を殺戮し始めた…
石窟に小虎を匿っていた雲宗和尚は、自分が行って闘うと叫ぶ小虎を押しとどめ、反対に娘パイを頼む、と言い残して、兄弟子達と共に少林寺へ向かった。
王将軍の悪行を目の当たりにした管長は炎の中から「悪人もあの世に送ってやれば成仏するであろう」と、雲宗ら僧兵に反撃を許し、少林寺は血戦の舞台となる。
僧兵の余りの強さに圧倒された王将軍は弓部隊に掃射を命じ、雲宗が全身に矢を受けたその時、小虎とパイが、李将軍の兵を連れて、駆け戻って来た。
弟子達に看取られながら、雲宗和尚は「正義を貫け」と小虎に言い残し、絶命する。
李将軍の軍勢は黄河を越え、手薄になった王将軍の城に迫っていた。王将軍はその報告を聞き慌てて城へと兵を戻すも、既に城には李将軍が入城し、背後からは、追って来た小虎とパイ、兄弟子達が迫る。
黄河の岸で王将軍に追い付き、乱戦を繰り広げる小虎達。船の上へ、河の中へ、と王将軍を追い詰める小虎。そしてとうとう、王将軍の胸に剣を突き立て、その命を奪う。奇しくもそれは、父が王将軍に殺された、あの場所であった。

―走馬灯の様に脳裏を駆け巡った幾多の血戦の日々。僧侶になる事を決意した小虎は、静かに、そして力強く言う。「殺生はいたしません。しかし、正義は貫きます」
李将軍、今は唐の太宗皇帝は、少林寺の助力に感謝し、報償を与え、少林寺に僧兵を養うことを許可し、これを記した石碑を建立、この石碑は今も寺に残されている。そしてこの後、少林寺は武術の祖として益々隆盛して行くのである。
posted by radwynn at 10:00| 京都 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | +DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月13日

「少林寺」に関する歴史と伝承の聞きかじり。

言わずと知れたリー・リンチェイ映画初出演作品、『少林寺』(原題:少林寺)(日本公開1982年)。
1作目の直後に作成された『少林寺2』(原題:少林小子)(日本公開1984年)、そして、その2年後の1986年日本公開『阿羅漢』(原題:南北少林)。
これらを合わせて、「少林寺シリーズ」と呼ばれる事も有ります。
同じ役者も多数出演しており、タイトルのイメージからも、続編、続々編、と思われがちですが…この3作品、特にストーリィ上にはなんの繋がりもありません。
強いて言うなら、全て少林寺がらみのお話、っていうことでしょうか。…あ、『少林寺2』(少林小子)は、お寺自体は出て来なかったなあ…
そんでもって、『新・少林寺伝説』(1994年)、なんて邦題の作品まで有るから余計にややこしい。こっちも、前3作とは、ストーリィ上なんの関係もありません。原題は『洪煕官』、主人公の名前です。

では、この4つの作品について少々御託を並べる前に、「少林寺」というお寺の存在について、少しだけ、おさらいをしておきますね。

まず、映画『少林寺』『阿羅漢』の舞台ともなり、「少林寺」と言われて我々が想像する、あの「少林寺」は、河南省登封市の嵩山に実在するお寺で、嵩山少林寺と呼ばれています。
この寺の創建は大変古く、496年にこの地に跋陀禅師の住寺として寺が建立された、と、魏書に記されており、また「少林寺」と寺の名を改めたのは、随の時代、文帝の勅によるものである、とされています。
随の末期、群雄割拠の時代には、洛陽に都して鄭の皇帝と称した王世充を征討する唐の李世民(後の太宗)に助力して、僧兵を援軍として出兵させ、後に「唐太宗御書碑」にも有る通り、唐から手厚い保護を受ける事になります。
さて、ここまでは、一応、史実。ここから先は、フィクションと史実の狭間を行ったり来たりする、“伝説の”少林寺、です。
武術を極めた少林寺の僧兵は非常に強力で、清の康煕帝の時代には僧兵128名で西魯(チベット、もしくはロシアか?)の軍隊を破り、清朝から褒賞を受け、信頼を得ていました。
ところが雍正帝の時代1735年、少林寺の力を妬み畏れた奸臣による「少林寺に謀反の計あり」との進言から、少林寺は朝廷の軍に攻められ、寺は焼かれ、僧侶は殺害されました。
この殺戮を生き延びた5人の僧侶が後に南派少林拳の始祖となり、「少林五祖」と呼ばれることになる蔡徳忠・方大洪・胡徳帝・馬超興・李式開で、伝説では彼らは朝廷に復讐を誓う秘密結社「天地会」を創設した事になっています。
この少林五祖の他に、雲宗大師・至空和尚の2人も殺戮を逃げ延び、福建省九蓮山に福建少林寺を建立した、とされています。しかしこの福建少林寺については、未だにその存在は確認されておりません。
そしてこの伝説の寺「福建九蓮山少林寺」こそが、その後の南派少林拳の達人達を育んだ母体となり、南派少林拳の「福建九蓮山少林寺」は「南少林寺」、「河南嵩山少林寺」は「北少林寺」と称されることになります。
「嵩山少林寺」で元々修行されていた北派少林拳は、伝承する者が少なく、幻の少林拳と言われていました。
寺院が存在し「少林寺」として名高い嵩山少林寺は北少林寺ですが、その伝える筈の北派少林拳は幻。そして少林拳として隆盛しているのは南派少林拳、しかしその母体となった筈の九蓮山少林寺は幻、と、対の構図が出来ているのは不思議ですね。
さて、この福建九蓮山少林寺で、雲宗大師・至空和尚の弟子となったのが、「少林五老」と呼ばれる白眉道人・馮道徳・至善禅師・五枚尼姑・苗顕の5人でした。
ところが白眉道人と馮道徳は志の違いから少林寺を離れ、少林派と対立する武當派へ移ります。武當派の本拠地は湖北省武當山、道教の聖地ですので、白眉道人には道教の称号である「道人」を使用します。武當派の祖は伝説によると元の時代に武當山で仙境に入った張三豊(太極拳の始祖)であるとされていますが、実際に武當派として成立したのは、明の末期から清の初期と言われています。
一方、至善禅師らは、九蓮山少林寺で、洪煕官や三徳和尚、方世玉、世玉の異母兄弟である孝玉や明玉ら、「少林十虎」と呼ばれる10人の達人を育て上げていました。
1767年、清朝は武當派の助力を得て九蓮山少林寺に攻め込み、この戦で、至善禅師と方世玉は命を落とします。方世玉はこの時まだ20代の若者だったそうです。
少林十虎の一人であった洪煕官はこの後広東省へ逃れ、南派少林拳を更に南へと伝えることになります。
また、少林十虎には数えられていませんが、洪煕官と同じく至善禅師に師事していた陸阿采も広東省広州に逃れ、後に「広東十虎」に名を連ねることになる黄麒英の師となりました。
黄麒英の息子、黄飛鴻は、洪煕官の弟子鐵橋三(父黄麒英と同じく「広東十虎」の一人)の門下生、林福成に師事して“無影脚”を会得し、その後武術の達人としてその名を知らしめる事になります。

と、これが大まかな「少林寺」と「少林拳」の歴史の流れ、なんですが。
勿論、上に記した各々の人物が本当に存在したかどうかは定かではありません。ただ、これらの人物をモチーフにした武侠伝は多く残されています。その中にもしかすると本当のお話も、あるのかも、しれません、よね?
黄飛鴻に関しては、彼の子孫が実際に存在し、資料、写真等も残されていますし、香港映画界武術指導の元祖と言われる劉湛(ラウ・チャン)は、黄飛鴻の弟子であった林世榮の弟子だそうです。

さて、やっと『少林寺』シリーズに話を戻しまして。
それぞれのストーリィ・設定を少林寺の歴史に照らし合わせてみると…
『少林寺』…
史実を踏襲して、李将軍を助け王将軍を倒して、最後には「唐太宗御書碑」まで持って来てますから、間違いなく、唐の始めの少林寺が舞台、ということになりますね。
『少林寺2』…
川を挟んで向かい合う2つの家は、かたや少林派、かたや武當派で、各々の流派が優れている、といがみ合っている、という設定です。
登場人物の衣装や、弁髪ではない髪型等から、時代は明代の末期か清の初期、武當派が興って間もなくの頃のお話だと思われます。
『阿羅漢』…
原題「南北少林」の示す通り、北派少林拳と南派少林拳の両派を取り上げています。北少林寺の若獅子・智北を演じたリンチェイは、この作品の為に、それまで幻と言われていた北派少林拳の数々の技を習得したそうです。時代は清に設定されています。

で。
『新・少林寺伝説』…
これで事態はますますややこしく…(苦)
えーと、ですね、これ、原題は『洪煕官』となっていて、朝廷の焼き討ちにあって一族をことごとく殺されてしまう、というのが物語のとっかかりなんですね。でもって、ラストでは洪煕官は南へと向かうんで、時代としては、九蓮山少林寺が焼き討ちに遭った後のお話、の筈なんですけど…少林寺の焼き討ちの後、逃げ延びる5人の子供の僧の名前が…少林五祖の名前と同じなんですねー(笑)
しかも、敵役の名前は馬寧兒、嵩山少林寺焼き討ちの際に朝廷軍を手引きしたとされる人物の名前と同じ。設定も、兄弟子を越える事が出来なくて逆恨みする根性曲がり、っていうところは同じ。
タイムスリップしとるやないの(笑)っていうか、歴史が堂々巡り?!(笑)
方大洪の父親の名前が方世玉だったりとか、後で調べて色々判った時には結構笑えたんですけど、最初観た時には全然判ってなかったなあ…
もしかして中国武侠物ではこういう事は周知の事実で、観る人はみんな知ってて、そんで、突っ込み入れながら笑って観る、ってのが正解なのかしらん?

『少林寺』シリーズ以外でもリンチェイは少林拳の伝説の人物をいろいろと演ってますな。
リー・リンチェイの当り役、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ』シリーズの主人公、黄飛鴻。父は陸阿采の弟子で広東十虎の一人である黄麒英、彼自身は洪煕官の弟子でこれも広東十虎の一人であった鐵橋三の門下生、林福成に師事。南派少林拳の一派、洪家拳の達人。
因に、陸阿采という人は、男性だったか女性だったかはっきりしないそうです。武侠物では男性として描かれる事が多いそうですが…すんげえ美形だった、とか、そういうんだったらちょっと萌…(違うだろ)
『レンジェンド・オブ・フラッシュ・ファイター』シリーズの主人公、方世玉。彼自身、少林十虎の一人であり、彼の母苗翠花は、少林五老の一人、苗顕の娘であると言われています。
『マスター・オブ・リアル・カンフー/大地無限』の主人公、君寳、後の張三豊は、太極拳の始祖とされ、伝説によると少林寺で修行した後、武當山で武當派の祖となったとされています。
ここでリンチェイが使っている太極拳は、何式なんだろう…陳式太極拳、なのかなあ?
太極拳と言えば、『真・少林寺』で少年リンチェイに太極拳を教えていた老師の所作が堪りませんでした。ほんの僅かの所作なのに、その風格といったらもう。あれぞ、太極拳、と言うものなのでしょうなあ。
posted by radwynn at 17:25| 京都 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | +DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月31日

『ヒットマン』

…師父…
ほんとに、ゴメン。もう、勘弁して。

hitman01.jpg 
 …天然全開で周りを籠絡しまくる愛くるしい生物が居るよ…

 1998年、35歳。
 『リーサルウェポン4』と同年ですな…


香港でひとりの日本人富豪が殺された。同時に彼の設立していた“復讐基金”が発動する。犯人(暗殺依頼主及び実行犯)の命と引き換えに支払われる1億米ドル争奪の為に世界中から殺し屋とそのエージェント達が香港に集結する―
その頃、同じ香港の下町に、落としたコインを全速力で追いかける貧乏な男、フウの姿が有った。人を殺せない優しい“殺し屋”フウはいつまでたっても稼ぎが無い。故郷の母の為に、と、一念発起して即席のエージェントとなった詐欺師のルーと共に“復讐基金”に飛び込むが…

コメディ&ドラマ部分は、詐欺師ルーを演じるエリック・ツァンのおかげで充実してます。流石!な存在感と洒脱な演技。この人、幾ら大げさな演技をしても何故かハマっちゃうのが不思議です。リンチェイの演じる「田舎から出て来た超天然の素朴な男」フウとの掛け合いは非常にバランスが取れていて良かったなー、と。娘との確執を抱えるダメパパ演技も、コメディたっぷりに演じつつも、後ろ姿に哀愁漂うあたりなんざ流石。

ストーリィは富豪を殺害した“炎の天使”と呼ばれる暗殺者を巡って、殺し屋・富豪の孫・警察の三つ巴で展開して行きます。
この“炎の天使”ネタがうまく機能してて、結構、きちんと謎解きものっぽくなってるんですよ。香港ものしては(失礼な奴)。
時折ミステリアスな表情を浮かべるフウ、何か秘密を隠しているらしいルー、そしてフウにねちこく迫るチャン刑事(サイモン・ヤム)(笑/でもほんとに視線がねちこいんだよ!恋ね!恋なのねそれは!)

フウは元特殊部隊に所属していた兵士、という設定なんですが、暗殺用の部隊なんじゃねえの?と思わせるシーンがちらほらと。
冒頭、塚本ビルの受け付けで見せるアクションと、ルーに「腕を見せろ」と言われてしぶしぶチンピラ達をのす時のアクション、凄くシンプル且つ効果的な技なんですよね。特に対チンピラ戦での、相手の腕の動きを自在に制御して己の武器で己を攻撃させる技、とかね。勿論、‘光線指輪’男とのバトルやラストバトルシーンでは豪快な技も使ってるんですが。
そしてそして、上に貼った画像の直前、遊園地で子供達と一緒にコイン投げに興じるシーンですが、ここでフウがコインを投げる時に使ってる技が、なんと羅漢銭!!さりげなくやってるんですが、渋い!(笑)このシーンで彼が“暗器術”を修めているのが判る訳ですね(流石に指弾じゃ不自然過ぎるから羅漢銭にしたんだろうなあ)。その後の暗殺未遂(笑)シーンでも、テーブルに置いてあった果物ナイフをさりげなく凶器として使おうとしているし。殺戮用に特化した武器だけではなく手近な日用品さえも凶器として操る、それが暗器術。
「本当に特殊部隊だったのか?」と仕事の不出来をなじる仲間に言われてましたが、もしかして決して人には言えない過去を背負っているんじゃなかろうか、この男フウ。その風貌と佇まいからは到底伺い知る事の出来ない、血塗られた闇を、抱えているんではなかろうか。…とか思って観るとまた楽しかったりしますな。(いや、その設定だと『ブラック・マスク』だから)

フウのアクション(と言うには重箱の隅的ですが)で思わず繰り返し観てしまうのが、子供の父親を狙う殺し屋を肘打で倒した後、後ろ向きのまま蹴る時の、脚の動きと体重移動。
踵で蹴ってるのかと思ったんですけど、スローで観るとちゃんと足の裏で蹴ってるんですね。そして軸足は全くぶれもせず。蹴り終えて静かに横に揃えて置かれた蹴り足へ、実にスムーズに、ゆっくりと体重が移動して行く様は見事です。これと同じ体重移動は、『ザ・ワン』の八卦拳の際にも観られます。さりげなさ過ぎる動きですが、これぞ、功夫の真髄かと。

相変わらず腐女子的見解。ご注意。
posted by radwynn at 12:44| 京都 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | +DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月29日

『冒険王』

えーと…
感想述べる様な作品じゃないんでー…
香港版インディ・ジョーンズ、つうことなんですけどね。
そんで、考古学者で腕っ節も強く‘冒険王’の異名をもつワイ博士をリンチェイが、その助手を金城武が演じてるんですよ。
でもねー、もうねー、どうでもいいんですよ、ストーリィとか、シチュエーションとかは。もうどんなに陳腐でも珍妙でも。つじつまとか香港映画には存在しないし。瞬間瞬間を精一杯楽しむんだみんな!(なんか違)
所見は、リンチェイと金城武の女装、リンチェイの功夫、それだけ。
あ、あとあれか、リンチェイのダンスな。ユンフンに「電話するわ」とか言われて喜ぶワイ博士の超可愛いダンス(笑)なんじゃそりゃ、つうの(笑)ダンス、つうか、なんか新しい套路ですか、みたいな(笑)
あー、それと、「さっきと衣装が違うわ」っていぶかしむユンフンに、しごくふっつーに(っていうか幾分格好をつけて)「時々女装したくなるんだ」って言ってのけるワイ博士。オイオイ。だれか突っ込んでやれよ!
いや実際、リンチェイの女装はイケてましたが。何か。
元々、少林拳の中にある“白鶴拳”は女性が始祖とされていて、その歩法は妙齢の女性の歩くが如くの‘姑娘歩’という歩法なんですな。ですからこの拳を修めているならば、女性の様に歩くことなど朝飯前、と言う事に…は…ならんかやっぱり(笑)
しかしリンチェイ、ノリノリでしたな(笑)ほんと面白いわこの人(笑)
その後のハリウッドではお目にかかれないとんでもないノリのリンチェイを観る事が出来る、という意味では、価値ある1本でありましたよ…

特殊効果を用いたスペクタクルシーン(んー…スペクタクル…えーと…すぺくたくる、ねー…)ではない、正真正銘の功夫アクションシーンが思ったより少ないのがちょっと残念。功夫といえるシーンは2カ所だけだったんですよねー…。しかしそのどちらもが目を見張る素晴らしさですよ。多分ワイヤーそんなに使って無いと思う(使って無いとは言わないけど)。
私は最初の暴漢撃退シーンの方が好きだなー。
リンチェイ当時33歳。風の如く、火の如く。空間を自由自在に駆け巡るその肢体は重力と言う概念を何処かに置き忘れたかのようですよ。仮令ワイヤー使っててもいいんですよもう、リンチェイならやる、と思わせるその説得力が既に功夫。
香港映画なんで蹴散らされる方も本職です。身体を張ってリンチェイの蹴りを受け止めて吹っ飛んでくれます。ハリウッドの当らずに吹っ飛ぶ軽さはここには有りません。
しかも撮る方も慣れてますから、流れが本当に美しい。カメラワークなどそっちのけでひたすらリンチェイの動きを捉える画面…リンチェイのスピードが速過ぎて映ってないってことはあったりするんですがまあいいや…
しかしリンチェイの飛翔は本当に美しい。一瞬、地球の束縛から解き放たれて空に存在するものになるんですよね…有り得ないから、それ。まあ、それが降って来ながら必殺の一撃を繰り出してくる訳ですが。怖いよ。
お気に入りは、相手が倒れるまでに片足で4発喰らわす蹴りのシーン。多分リンチェイ、ほんとに出来ると思うよあれ。
日本領事館でのアクションシーンでは、九節鞭(キャー♪)(何で)(いや、つい…)を使うんですが、これがまたすげえの。なにやってんのかもう判んない(笑)。全身を使って九節鞭を振り回してるんですが、これほんとに出来んのかよ人間に、みたいな動きです。確か『少林寺』の鍛錬シーンでもやってたと思うけど、アクションシーンなんで敵役のニンジャ部隊(笑)が入り乱れてて、一歩間違うとほんとにヤバい事になりそうなシーンでした。あ、一部、『ロミオ・マスト・ダイ』のホースアクションにも取り入れた動きが有ります。が、こっちのは速過ぎです(苦笑)。ほんとにもうどうなってんだ、リンチェイのバランス感覚&身体コントロール能力って。
因にここで使われている九節鞭、普通のものよりも太いと思います。普通の九節鞭って指くらいの太さのパイプのようなものを繋ぐんですが、この時リンチェイが繋いでるのって、真ん中の膨らんだ紡錘形のものなんですよね。その分重いだろうから、それをあのスピードで振り回したりしたら、ヒットしたときの破壊力はいかほどかと…ほんと怖いわ、リンチェイって。

…あとはあれだな、ロマンスっぽいことも一応やってますよ(笑)なんかいろいろ変だけど(笑)
posted by radwynn at 18:28| 京都 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | +DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『リーサルウェポン4』

lethalwepon4.jpg 原題:『Lethal Wepon 4』
 1998年/アメリカ
 監督:リチャード・ドナー
 出演:メル・ギブソン
    ダニー・グローヴァー
    ジェット・リー


最初に断っておきますが、私、リーサルウェポンシリーズ、好きじゃないんですよ。元々、アクション映画だとは思ってなくて、コメディだと思ってましたから。
で、この4も、リンチェイが出てるってのは知ってましたが、観る気にならんかったんですよ。どうせ酷い扱い受けてるのは判りきった事だし。
…が。師父祭となるとどうしても外せないでしょ、コレ。
で、観ました。
観て、思い出しました。やっぱり酷かったよな、って…
だーいぶ昔に、TVで放映した時に観てるんですね。で、その時に感じた思いがもう走馬灯の様に(苦笑)
何を書いても、多分、苦言にしかなりません。
唯一の救いは、リンチェイが余りにも美しい事。それだけの為に、苦痛通り越して憎しみさえ湧いて来かねないこの映画をDVDで購入しようかと血迷いかける程ですよ。

映画なんだから観てて腹立ててもしょうがないだろ、って、思うんですが、とにかく腹立たしいんですよ、主人公達のやる事が。
メル・ギブソン演じるマーティンが初めてジェット・リー演じるクーと顔を合わせるシーン。そりゃ、相手は中国マフィアだ。そんなことは判ってる。でもな。人の世には礼儀ってもんが有るだろう。相手が礼を尽くしている間はこちらも礼を持って接するってのが筋だろうがよ。
ひっそりと美しく佇む麗人を侮辱したあげくに、マフィアの経営とは言え正当に営業している中華料理店の正面玄関の美しい鏡窓を破壊し、剰え、平和に食事を楽しんでいる一般人の溢れる店内にスプリンクラーで水をぶちまけ…そりゃお前、怒るだろうよ、マフィアじゃなくても!
もうねえ、このシーンで既に、こっちの気持ちはクーに同化ですよ(笑)師父、怒りの鉄拳!ですよもう(笑)
んでもってこの後ずーっとその視点で観てしまうと言う罠(笑)

えー、この映画でどんだけリンチェイが美しいかと言うと。

lethalwepon401.jpg Dragon Queen、とか言われてましたが
 もうほんとにお美しい。
 この衣装は素晴らしかったね。
 翻る袖とか裾とか
 貼り付くズボンとか(オイ)

この衣装は本当によくリンチェイに似合ってましたよね。袖の長さとか、中華コスプレものの師父の衣装っぽくて。髪型はちょっと、だけど。中途半端だよねアレ。
任務に失敗した蛇頭の船長を始末するシーン(ここまで待ってやっとリンチェイのアクションが観れるんですよ、もう痺れきらしてる、っつのこっちは)ではこの衣装の翻る袖が実に美しい。そして絞殺しながら観音菩薩の微笑みを浮かべるリンチェイが余りにも美しい。
この映画でのリンチェイの殺人シーンはもうひとつ、偽札職人の甥の首を片手で折って殺すシーンがあるんですが(他にもうひとつ情報を知り過ぎたベニーの始末があるんだけどそれはほんの一瞬しか映らないの)、これもまたリンチェイの美しい横顔が堪能できて非常にヨロしい。このシーンではその後満面の笑顔で偽札職人に仕事の続行を催促するリンチェイがもの凄く恐ろしい。強くて美しいものの怖さを体現して余ある。

…悪役礼賛になってますな…
いや、うん、でもなー…
悪役なんだけどなー、なんというかなー
悪いってのは判ってるんだよやってる事極悪だしさ。
でも兄者と老師に向けるあの瞳は何なの。いじらし過ぎる。
もしかしてこの役、リンチェイが演じたんでなければ、こんなキャラにはならなかったんじゃなかろうか、とか思うんだよね。
老師にお目見え出来てもう胸一杯!っていう、恥じらいを含んだ(ココ重要!)微笑みから、兄者へ向ける愛情の溢れた眼差しへ、例えて言うなら清らかな少女の微笑みから貞淑な人妻の眼差しへの変化(そんな例えって)(だって仕方ないよリンチェイだもん)、そんでもって終始一貫、礼儀をわきまえたその所作の美しさ。とりわけ!とりわけ、兄者の腕に添えた手の、その指の美しさ!!!この辺の所作はそんじょそこらの女優よりも格段に上。
あれはリンチェイならでは、でしょうなあ。
このシーンの所為で、この後取引現場に主人公達が乗り込んで来た時は、私の中ではもう主人公達の方が悪役(笑)

ラストバトルシーンはとにかく、リンチェイの動きが制限されてて、辛くなる程。アクションの出来ない俳優に合わせてスピードダウンさせられてるし。リンチェイの蹴りをあの2人に止められちゃったりなんてアホな事も。…まあ仕方ないんですけどね、映画ですからね、ハリウッドですからね…(嘆息)
っていうかスローでよく見たらリンチェイの蹴りを2人で止めるシーン、メル・ギブソンの手が思いっきりリンチェイの尻を…(笑)

あ、そうそう、リンチェイね、アクションの合間に、ちょこっちょこっと手が『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ』の師父(黄飛鴻)の決めポーズになりそうになるのが可愛い(笑)あんまり時間持て余してついつい手が動いちゃうんだろうか(笑)それとも衣装があんなだからついそういう動きになるんだろうか(笑)
ほんとにねえ、一々、止まってポーズとって待ってる、ってのが(苦笑)

この映画出演時にはまだ英語が不自由だったリンチェイ、台詞は殆ど中国語ですが、中国語を喋ってるリンチェイって、もうそれだけで凛々しく見えるんですわ。リンチェイがああいう衣装着て端然と構えながら中国語で喋ってるとそれだけでもう誰も敵わねえよ!って気になりませんか。なりませんかそうですか失礼しました。
…英語喋ってるとエロいのにな(オイ)

追記:中国語→北京語主体で時々広東語混じってる?ような気がします。
   リンチェイが北京語で喋ってて、ベニーが広東語喋ってる?
posted by radwynn at 14:44| 京都 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | +DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『ロミオ・マスト・ダイ』

romeomustdie.jpg 原題『Romeo Must Die』
 2000年/アメリカ
 監督:アンジェイ・バートコウィアク
 出演:ジェット・リー
    アーリヤ
    デルロイ・リンド
    イザイア・ワシントン

湾岸地区の利権を巡って黒人組織と中国系組織の対立が続くオークランドで、中国マフィアのボスの息子ポウが惨殺される。父の罪を背負って獄中の身だった兄ハンは、知らせを聞いて脱獄、その手で弟殺しの決着を付ける為、父の元へと向かう。その道中で知り合った美しい娘トリッシュは、実は黒人組織のボス、オデールの娘だったのだが…

えーと。
前に観たときも思ったんですが、ジェット・リー…この名前、どうにも私としては違和感が(笑)やっぱり、リー・リンチェイ、なんだよなあ(笑)まあ、とにかく、この映画での役柄はリンチェイのキャラに合ってない、ですよねー(苦笑)。
役者なんだから色んなキャラクターを演じてこそ、っていうのは判るんですが、それでもやっぱり、向き不向きは有ると思うんだ。
アクションシーンもいかにもワイヤーワークで興ざめなんだよなー。唯一、ホースアクションシーンは素晴らしいけど、それだってリンチェイの持ち味を生かしきってるとは言えない。
リンチェイの動きの素晴らしさはその連続性に有る。一つの攻撃を終えた時には既に次の攻撃/防御に向けて身体が動き始めている、その連続した動きの卓越した流麗さ、その有り得ないスピード感、それがリー・リンチェイ。だと思う。だからカットの連続を繋いだ編集では表現出来ないんじゃないかなー。
もちろん、一つ一つの動きは限り無く美しい、だけど流れが、無いんだよなー。こればっかりは、それ相応の‘相手役’が必要だからなあ。
『リーサルウェポン4』でも思ったんだけど、攻撃を終えた後一々立ち止まるリンチェイなんて考えられん(苦笑)いや、一段落終えた後の決めはいいんだけどさ(笑)
しかしメイキングでホースアクションの練習してるリンチェイが可愛いからゆるす(オイ)失敗してたりするけどな(笑)滑る床でやらすな、っつうの。危ないだろ、って。中国の至宝に瑕でもついたらどうするんだ。
ホースアクション観てると、あれって無駄な動きのようでちゃんと理にかなってるんですねー。遠心力のつけ方とか、ホースの長さの調節とか、飛ばす方向のコントロールの方法とか、あの複雑な動きの中にそれらが全部含まれてる。っていうかあの複雑な動きの中でそれをやっちゃうリンチェイが凄いんかも知れんけど。『少林寺』とか『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ』で使ってた縄と同じ要領なんでしょうけど、ホースは使い難いだろうなあ。
あ、そうそう、ホースアクションって言えば、『トランスポーター2』(だったと思う)でジェイソン・ステイサムが同じ様に消火ホース使ってて、そん時に「これってジャッキー・チェンかジェット・リーならエフェクト無しでやるだろうなあ」って思ったんですが、あれ書いたときは忘れてたけどやっぱりやってましたね(笑)。

リンチェイがサングラスかけてたりジャンパー姿だったり黒人と共演してたり最後のバトルが炎の中だったり、と、『ブラック・ダイヤモンド』と混同され易い本作ですが(そんなのお前だけだから)、こっちはあれだ、青春ロマンス&家族ドラマが盛り込まれちゃってるので私の好みでは無いです(苦笑)。
っていうかむしろ家族ドラマがそれなりに観れちゃう分、アクションの魅力が半減、という図式になっちゃってるんだよな…
多分ねえ、アクションが、ワイヤーだの特殊効果だの使わずに、普通に、有り得る(と言っても“リンチェイなら有り得る”)アクションだけだったら、もうちょっと違う事になってたと思うんだ…

あ、でもこの映画、リンチェイの広東語の台詞が聞けるのでその点は嬉しい。父と息子のシーンは秀逸。

 
...以下、腐女子的見解。閲覧注意。
posted by radwynn at 11:31| 京都 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | +DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月26日

『キス・オブ・ザ・ドラゴン』

KISSOFTHEDRAGON.jpg 『キス・オブ・ザ・ドラゴン』/原題『KISS OF THE DRAGON』
 2001年/アメリカ
 監督:クリス・ナオン
 製作:リュック・ベッソン
 出演:ジェット・リー
    チェッキー・カリョ
    ブリジット・フォンダ


『リーサルウェポン4』、『ロミオ・マスト・ダイ』に続くジェット・リーのハリウッド映画3作目。でも“ジェット・リーの”、と言えるのはこの『キス・オブ・ザ・ドラゴン』から。だって前2作は全くと言っていい程ジェット・リーのアクションが生かされていないんだもん。
今作では、ジェット・リーのアクションの相手役として欧州各地の武術のチャンピオンが集められたんだそうですよ。そうでなくっちゃ師父のアクションの真髄は表現出来ませんよね。アクション監督コーリー・ユエンもここに至ってようやくカンフーアクションの何たるかを表現出来た、って感じでしょうか。

ストーリィ自体は、罠に嵌められた主人公が…っていうありきたりなものなんですが、東洋とはかけ離れた欧州の都パリに舞台を持って来た為に、“中国警察最高の捜査官”である筈のリュウ(ジェット・リー)の「異世界に放り出された心細さ」が全編に渡って漂い、それが一層ジェット・リーの魅力を引き出す結果になったんではないかと。
切れ味の鋭いアクションもさることながら、ジェット・リーという人は「無垢な可愛らしさ」ってのを幾つになっても失わない。後に『ダニー・ザ・ドッグ』で真価を発揮する事になるその魅力の一端が、今作にも見て取れる。というか、今作でそれを知ったリュック・ベッソンがそれを生かす為に『ダニー・ザ・ドッグ』を撮ったんでは、って気もするんですが。

とにかく師父のアクションはやっと水を得た魚の様に生き生きと冴えてます。(そりゃ、中国功夫映画に於ける達人たちとのアクションシーンに比べるとアレではありますが、現代もの&ハリウッドものとしちゃこれで充分、って思うんだ)
チェッキー・カリョもインタヴューで「あんな小柄な人が…」って言ってますが、ほんとに、欧州の男どもに囲まれると師父ってばホビットのようなんですよ(笑)一回りも二回りも小さいもん。しかしてそのアクションは切れ味の鋭過ぎるナイフの如く。スピード早過ぎて、スローにしないと何が起こってるのか判んないっす(笑)。
今作では極力ワイヤーワークは避けた、とのことですが、師父とのアクションシーンでワイヤー付けるのは師父の蹴りを本当に喰らうのを避ける為なんじゃなかろうかとか思っちゃいますね(笑)
アクションシーンは全部好きなんですが、特にと言えば、私のお気に入りは単身殴り込みシーンでしょうか。シーン冒頭、携帯電話を投げ捨てて歩く師父、歩いてるだけなのにむっちゃ怖えぇ。滲み出す殺気がスクリーンに映ってる希有な例でしょうな。
ここからファイトシーン連発なんですが、幾ら何でも早回しだろうと思ってメイキング観たら、素であのスピードだった事に顎が外れた…。もちろん映画なんで実際に当ててる訳じゃないですが、なんでこの身長の人間の蹴りがここまで届く?!ってところまで蹴りが届いたり。
言葉で説明してもまどろっこしいんで映像を貼っておきます。(映像には映画のラストシーンが含まれますのでご注意)


この映画、脚本に師父自身も参加しているんですね(師父の書いた脚本を師父自身がベッソンに持ちかけた、という話もあり)。んだもんで、鍼なんて武器も登場してて、暗器好きの私としては嬉しかったり。あ、でも映画で使用された様なマチ針では無いと思いますけどね、本当の鍼は(笑)
『キス・オブ・ザ・ドラゴン』の意味も、ラストに判明するんですが、師父の唇がヤバい(笑)
そして再確認したのは…やっぱりこの人も指先が……orz
指先だけじゃなくてね。現代ものとしては珍しく上半身(主に背中)がちらっと覗けるんだが(チラリズムなのか。そうなのか)、そのむちっとした柔らかそうな肉質が素晴らしく私好み。
色んな意味で私好みの師父を堪能出来る作品でありました。
ゴチソウサマです。

あ、因に断っておきますが、多分、師父信者以外の人にとっては、あんまり面白くないと思いますよ、この映画(笑)


posted by radwynn at 15:13| 京都 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | +DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月28日

…来年はまずコレか?


ポニーキャニオンより2007年1月26日に発売されるんだそうですよ。
◆CDジャーナル
パロディ満載の“オカマSF”映画『ドリームシップ』がDVD化!有名声優による日本語吹替版にも注目
西暦2304年、地球は火星植民地の反乱で人類滅亡の危機に瀕していた。そんな事態を打破すべく立ち上がった“オカマ・トリオ”の活躍を、『スター・ウォーズ』『スタートレック』といった人気SF映画のパロディ満載で描いたドイツ映画『ドリームシップ エピソード 1/2』がついにDVD化!
…中略…
DVD『ドリームシップ エピソード 1/2』(PCBP-51596 \3,990(税込))には、オリジナルのドイツ語版のほか、日本語吹替版も収録。オカマ・トリオの声は、『機動戦士ガンダム』で知られる古谷徹、池田秀一と、『24-TWENTY FOUR-』で知られる小山力也が担当。そのほか、飛田展男(『機動戦士Zガンダム』)、高島雅羅(『スター・ウォーズ』)、麦人(『新スター・トレック』)といった、原作の精神を受け継いだキャストが声を担当しています。オリジナル、日本語吹替ともに注目です。

…しかも貴方(誰)、ティル・シュヴァイガーくんまで出てるじゃありませんか(爆笑)あの子顔の割りにコメディ似合うからなあ。

AMAZONに見に行ったら、“このCDとあわせて買いたい”に、『シャアへの鎮魂歌 わが青春の赤い彗星』池田秀一(著)、って…そりゃなんか違うだろ!

 
posted by radwynn at 13:49| 京都 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | +DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。