2014年11月01日

10月読了本【読書メーター】

2014年10月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:1769ページ
ナイス数:34ナイス

古道具屋 皆塵堂 (講談社文庫)古道具屋 皆塵堂 (講談社文庫)感想
古物商を継がねばならなくなった太一郎が修業の為に奉公に出た古道具屋皆塵堂には、何故か曰く付きの道具が集まってくる。幽霊が見えてしまう太一郎は持ち込まれた道具に付きまとう「曰く」にさんざん振り回されることになるのだが… 屋号に違わぬガラクタばかり、しかしその中には哀しく時に恐ろしい業を背負ってしまった物もある。もの言わぬ「物」だけに余計にそれが哀しかったり。怪談部分はどっちかっていうと派手でスプラッタ風味。和風の湿り気少なめ。物語は一話完結だが全体で主人公の成長譚に。シリーズものらしいので続きも気になる。
読了日:10月24日 著者:輪渡颯介
掘割で笑う女<浪人左門あやかし指南> (講談社文庫)掘割で笑う女<浪人左門あやかし指南> (講談社文庫)感想
時代物+怪談×ミステリ、活躍するのは正体不明(?)の長屋住まいの浪人、とくればどうしても思い起すのは『なめくじ長屋』。読了感は「なめくじ長屋・超ライトヴァージョン」ってところかな。引っ掛かるところもなくするする読める。うどんみたい。テンポも良く、あまりに読み易いので一晩で読了してしまったのが難点かw 剣劇のスプラッタに比べて、登場人物の個性はやや薄い感触。作品の構成からしてそれが狙いなのかもしれない。シリーズものになるようなので次第に個性が強くなって行くのかも。次も読んでみようかな。
読了日:10月24日 著者:輪渡颯介

読書メーター
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2014年09月14日

8月読了本【読書メーター】

2014年8月の読書メーター
読んだ本の数:1冊
読んだページ数:466ページ
ナイス数:46ナイス

クリスマス・プディングの冒険 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)クリスマス・プディングの冒険 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)感想
短編集、ポアロ5編、ミス・マープル1編。クリスティの序文にもあるとおり、英国流料理と推理、という趣向の6編。事件に絡めて古き良き英国の伝統と生活が垣間見える。英国のクリスマスの様子や上流階級の暮らしぶり、なにより「不味い」と評判の英国の料理事情について思いの外に仔細に描写されているのが、食いしん坊の私にとっては非常に興味深い。「二十四羽の黒つぐみ」のお店に行ってみたい!(笑)
読了日:8月30日 著者:アガサ・クリスティー

読書メーター
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2014年08月01日

7月読了本【読書メーター】

2014年7月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1120ページ
ナイス数:40ナイス

別冊映画秘宝アメコミ映画完全ガイドスーパーヴィラン編別冊映画秘宝アメコミ映画完全ガイドスーパーヴィラン編感想
とりあえず裏表紙に吹いたwww ロキたんwww 購入目的は…トム・ヒドルストン演じるロキ、ではなく、トム・ハーディ演じるベイン、でもなく。ヒース・レジャーの奇跡のジョーカー、でも、実は、なく。マシュー・グード演じる『ウォッチメン』のオジマンディアス様の為だった。映画キャラの紹介だけでなく原作コミックスのガイドがあるのが嬉しい。しかし、ヴィラン役者、やっぱり英国俳優が多いなあ
読了日:7月31日 著者:
平城山を越えた女 (推理特別書下ろし)平城山を越えた女 (推理特別書下ろし)感想
TVドラマでお馴染みの浅見光彦シリーズ、原作を読んだのは初めて。謎やトリックを考察するよりも登場人物のキャラ立ちや行動を追う方が面白かった。事件の舞台が私自身の行動範囲と重なっていたので、光彦坊ちゃまの足跡を頭の中で辿るのが容易だったのもそう思った一因かも。京都・奈良という古都の内包する時間とその醸し出す気配が触媒になれば、起こりえないとも言え無い、と思ってみるのも興深い。ラストはやや尻切れトンボ気味…というか、美果の意見に賛成w
読了日:7月30日 著者:内田康夫
書斎の死体 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)書斎の死体 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)感想
ミス・マープルの友人バントリー大佐夫妻宅の書斎に“現実にあんな女がいるなんて思えない”ような女の死体が?!いつもおちゃめなバントリー夫人だが今回の健気さにはちょっとほろり。サー・ヘンリーとミス・マープルのやり取りはまるでバディのようで、これって鬼に金棒、ってやつですか?このお2人、好きだなあv サー・ヘンリー曰くの「全ての人間を共通項にあてはめて考えるというあなたのやり方は、どうも好きになれませんな」には頷くところもあるが、人と云うものが何処かしら、そして何故かしら似通った行動を取るのは否めないところか。
読了日:7月19日 著者:アガサ・クリスティー
火曜クラブ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)火曜クラブ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)感想
短編集。火曜毎に謎を持ち寄り各々の推理を披露する小さな集まりのメンバーは、作家、画家、退職した警視総監、弁護士、牧師…ところがいつも皆の鼻を明かすのは、編み物に勤しむ村の老嬢ミス・マープルだった… これがミス・マープルシリーズ最初の作品になるのかな。英国情緒溢れる事件の背景や、嗜虐味を含む皆のやり取りも私好み。
読了日:7月18日 著者:アガサクリスティー
Junior SCREEN SPECIAL ベネディクト・カンバーバッチとNEW英国男優スペシャル (SCREEN特編版)Junior SCREEN SPECIAL ベネディクト・カンバーバッチとNEW英国男優スペシャル (SCREEN特編版)感想
SHERLOCKシーズン3…よりも巻末特集の『ドクター・フー』の方が気になってついつい手に取ってしまったwドクター・フー面白いんですよ、NKHの海外ドラマで放映してくれないかなあ… 英国俳優好きなので英国若手俳優20人の紹介ページは嬉しいv
読了日:7月5日 著者:

読書メーター
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2014年01月04日

2013年読了本【読書メーター】

2013年の読書メーター
読んだ本の数:18冊
読んだページ数:5030ページ
ナイス数:209ナイス

ハムレット (ワイド版岩波文庫)ハムレット (ワイド版岩波文庫)感想
BBC『Hamlet』(ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー/デイヴィッド・テナント)鑑賞、原作も合わせて読了(久々に再読)
読了日:5月1日 著者:シェイクスピア

シェイクスピア全集 (〔11〕) (白水Uブックス (11))シェイクスピア全集 (〔11〕) (白水Uブックス (11))感想
BBC歴史ドラマ『The Hollow Crown』鑑賞、原作の『リチャード二世』『ヘンリー四世(1部・2部)』『ヘンリー五世』も合わせて読了
読了日:5月5日 著者:ウィリアム・シェイクスピア

シェイクスピア全集 (〔15〕) (白水Uブックス (15))シェイクスピア全集 (〔15〕) (白水Uブックス (15))感想
BBC歴史ドラマ『The Hollow Crown』鑑賞、原作の『リチャード二世』『ヘンリー四世(1部・2部)』『ヘンリー五世』も合わせて読了
読了日:5月5日 著者:ウィリアム・シェイクスピア

シェイクスピア全集 (〔16〕) (白水Uブックス (16))シェイクスピア全集 (〔16〕) (白水Uブックス (16))感想
BBC歴史ドラマ『The Hollow Crown』鑑賞、原作の『リチャード二世』『ヘンリー四世(1部・2部)』『ヘンリー五世』も合わせて読了
読了日:5月5日 著者:ウィリアム・シェイクスピア

シェイクスピア全集 (〔19〕) (白水Uブックス (19))シェイクスピア全集 (〔19〕) (白水Uブックス (19))感想
BBC歴史ドラマ『The Hollow Crown』鑑賞、原作の『リチャード二世』『ヘンリー四世(1部・2部)』『ヘンリー五世』も合わせて読了
読了日:5月5日 著者:ウィリアム・シェイクスピア

BEAST of EAST 3 (バーズコミックスデラックス)BEAST of EAST 3 (バーズコミックスデラックス)感想
絢爛たる絵巻物で綴る怪異譚、圧倒的な美しさに酔う
読了日:5月20日 著者:山田章博

BEAST of EAST (4) (バーズコミックス デラックス)BEAST of EAST (4) (バーズコミックス デラックス)感想
怒濤の戦乱、そして妖の跋扈する世界は、本邦ではなくもうひとつの日本、異世界ではあるのだが、日本画も斯くやの美麗な筆致と絶妙な台詞回しに、違和感無く「歴史絵巻」として受け入れている自分に気付く
読了日:5月20日 著者:山田章博

クリスティ短編集 (1) (新潮文庫)クリスティ短編集 (1) (新潮文庫)感想
おなじみのポアロ、ミス・マープルの他にパーカー・パイン氏シリーズ3作収録。パイン氏ものは初めて読んだのだがエンターテインメントとして楽しめる軽妙さがツボに嵌ったので他のパイン氏シリーズも読んでみたい。
読了日:6月20日 著者:クリスティ

海獣の子供 5 (IKKI COMIX)海獣の子供 5 (IKKI COMIX)
読了日:6月20日 著者:五十嵐大介

彼の個人的な運命 (創元推理文庫)彼の個人的な運命 (創元推理文庫)感想
パリの片隅のボロ館に住む若き歴史学者たち、通称“三聖人”シリーズ第三弾。ボロ館に匿うハメになった青年は連続殺人の最有力容疑者…彼は本当に犯人ではないのか?その疑惑が産む緊張感と微妙な違和感の漂う展開に疲労を覚えるのは三聖人ではなくヒキガエルの友ルイ(笑)。聖人たちも彼ららしい“協力”体制で、前作よりも楽しく読めたように思う。次回があるなら、今度はもうちょっとマティアスに活躍して欲しいなあ(笑)
読了日:6月21日 著者:フレッド・ヴァルガス

オクトパシー (ハヤカワ・ミステリ文庫 11-9)オクトパシー (ハヤカワ・ミステリ文庫 11-9)感想
映画007シリーズの原作を読むのは初めて。短編が3編収録されている本作をお試しのつもりで読んでみたのだが、エンターティンメント性を追求した映画の破天荒さからは想像出来ないほど渋い“諜報員”ものだった。「オクトパシー」で見せる青いとも言える仁義の厚さ、「所有者はある女性」の頭脳戦と華やかながら伝統的なオークションの雰囲気、「ベルリン脱出(リビング・デイ・ライツ)」の狙撃手ボンドの緊張感とMとの関係、短編ながら読み応えがあり、ボンド像がくっきりと浮かび上がる。長編も読んでみようかな…
読了日:8月18日 著者:イアン・フレミング

パディントン発4時50分 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)パディントン発4時50分 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)感想
アガサ作品の中でも有名な本作、ようやく読了。本邦の時刻表ミステリのようなタイトルだが、残念ながら時刻表が有って無いような運営の英国の鉄道では本邦のような緻密な時刻表ミステリは成立しない(笑)。本作も、列車の中で行われた殺人を並走する列車から目撃するという幕開けではあるが、本筋は「誰が」「何故」殺されたのか、というマープルお得意の筋立て。今回マープルの目と耳の代わりを務めるのは才女ルーシー・アイルズバロウ嬢、万能家政婦という彼女の設定がコージーミステリ風味で読んでいて楽しかったv
読了日:9月16日 著者:アガサクリスティー

パーカー・パイン登場 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)パーカー・パイン登場 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)感想
新潮文庫版クリスティ短編集で数作読んで気になっていた「パーカー・パイン氏シリーズ」をハヤカワ文庫版(クリスティー文庫)で。新訳のお陰でスラップスティック風味増量w そのスラップスティックなコメディ調の奥にブラックな刺の隠し味。その刺は、アガサの、人間と云う観察対象への愛情だ、と思う。パーカー・パイン氏のオフィスに依頼人が訪ねてくる定番スタイルから、休暇中のパイン氏が旅先で起こる事件に巻き込まれる旅情もの、ネタバレになるのでどれとは云わないが倒叙ものまで取り揃えたラインナップ。読んでいて楽しいw
読了日:9月18日 著者:アガサクリスティー

Octopussy & The Living Daylights: James Bond 007Octopussy & The Living Daylights: James Bond 007感想
トム・ヒドルストン朗読のオーディオブックのトランスクリプとして。邦訳読了済み。
読了日:9月30日 著者:IanFleming

予告殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)予告殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)感想
『パディントン発4時50分』に記述のあるヘンリー卿の「老猫」発言及びクラドック警部初登場が本作と知って読むことに。ちょいミーハー気分w 多数のブラフとアクの強い登場人物たちがちりばめられてはいるものの、事件の状況と事態の進展とともに犯人は自ずから見えてくる、のだけど、それよりも村の人たちの暮らしぶりや警察の捜査活動を追うのが興味深かった。クラドック君いい人だ(笑)。相変わらず人の心の裏まで見透かすマープルものは、そこが気持ちよかったり心地悪かったりのむず痒さがいい。
読了日:10月17日 著者:アガサ・クリスティー

美しき英国―旅と暮らしと紅茶と美しき英国―旅と暮らしと紅茶と感想
英文学者で大学教授という著者の立場からだろう、本書に取り上げられている“英国”はまさに「美しい」憧れの国そのもので、読んでいてうっとりする程。彼の国の持つ矜持、叡智、品位、それらが著者のインテリジェンスに響き合って本書に溢れている。どの国、どの街でもそれは同じなのだろうけれど、100人が旅すれば100通りの顔を、英国は見せてくれるのだと思う。本書は、オックスフォード客員教授という著者が、その立場で、暮らし、観た、美しき国の記憶。しかしやたらとお茶とお茶請けが登場して美味しそうだったなあv
読了日:12月15日 著者:出口保夫

九マイルは遠すぎる (ハヤカワ・ミステリ文庫 19-2)九マイルは遠すぎる (ハヤカワ・ミステリ文庫 19-2)感想
「たとえば十語ないし十二語からなるひとつの文章を作ってみたまえ。そうしたら、君がその文章を考えたときにはまったく思いもかけなかった一連の論理的な推論を引きだしてお目にかけよう」英文学教授ニコラス・ウェルトの“お題”に“わたし”が“思い付いた”のは「九マイルもの道を歩くのは容易じゃない、まして雨の中となるとなおさらだ」。まさかそれが未だ知られていない殺人事件に結びつくとは、確かに、思いもかけなかった。ちょっと強引じゃないの?と思いながらも、読み進めて行くとそうとしか思えなくなっちゃうニッキィマジック。短編集
読了日:12月16日 著者:ハリイ・ケメルマン

シャーロック・ホームズの事件簿 (新潮文庫)シャーロック・ホームズの事件簿 (新潮文庫)感想
ホームズものの後期作品、最後を飾る短編集。帰って来たホームズのその後、発表されていなかった事件。ワトスンではなくホームズ自身の筆になる作品や珍しく三人称で書かれた作品など、なるほど新聞に連載される読み物として読者の気を逸らさない為にはそういう仕掛けも必要なのかな、と。ところでホームズものを今読み返すと、『SHERLOCK』(BBC)で使われたちょっとした台詞や設定に気付いたりして、おお!あれはこれだったか!とw そういう目的で読み返すのも面白いかもw
読了日:12月22日 著者:コナン・ドイル


読書メーター
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2013年10月01日

9月分読了本【読書メーター】

2013年9月の読書メーター
読んだ本の数:3冊
読んだページ数:903ページ
ナイス数:26ナイス

パディントン発4時50分 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)パディントン発4時50分 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)感想
アガサ作品の中でも有名な本作、ようやく読了。本邦の時刻表ミステリのようなタイトルだが、残念ながら時刻表が有って無いような運営の英国の鉄道では本邦のような緻密な時刻表ミステリは成立しない(笑)。本作も、列車の中で行われた殺人を並走する列車から目撃するという幕開けではあるが、本筋は「誰が」「何故」殺されたのか、というマープルお得意の筋立て。今回マープルの目と耳の代わりを務めるのは才女ルーシー・アイルズバロウ嬢、万能家政婦という彼女の設定がコージーミステリ風味で読んでいて楽しかったv
読了日:9月16日 著者:アガサクリスティー


パーカー・パイン登場 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)パーカー・パイン登場 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)感想
新潮文庫版クリスティ短編集で数作読んで気になっていた「パーカー・パイン氏シリーズ」をハヤカワ文庫版(クリスティー文庫)で。新訳のお陰でスラップスティック風味増量w そのスラップスティックなコメディ調の奥にブラックな刺の隠し味。その刺は、アガサの、人間と云う観察対象への愛情だ、と思う。パーカー・パイン氏のオフィスに依頼人が訪ねてくる定番スタイルから、休暇中のパイン氏が旅先で起こる事件に巻き込まれる旅情もの、ネタバレになるのでどれとは云わないが倒叙ものまで取り揃えたラインナップ。
読了日:9月18日 著者:アガサクリスティー


Octopussy & The Living Daylights: James Bond 007Octopussy & The Living Daylights: James Bond 007感想
トム・ヒドルストン朗読のオーディオブックのトランスクリプとして。邦訳読了済み。
読了日:9月30日 著者:IanFleming

読書メーター


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2012年05月02日

4月分読了本[読書メーター]

4月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:1698ページ
ナイス数:53ナイス

ドミニオンC1―コンフリクト編 第1話 (Comic borne)ドミニオンC1―コンフリクト編 第1話 (Comic borne)
やっぱドミニオン楽しいわ〜w 作者が兵庫出身なので地元の訛りが実にスムーズ、読み易いw お気楽なようなレオナだが実はきっちりやることはやるってとこもいいよね〜 重箱の隅的サイドストーリィもますます充実、各人の背景迄読み込めるところが凄い。何度読んでも再発見があったりするんだよなあ…
読了日:04月29日 著者:士郎 正宗

ドミニオン (ジェッツコミックス)ドミニオン (ジェッツコミックス)
『アップルシード』『ドミニオン』あたりが一番好きかもしれない。メインのキャラの後ろで諸処の事柄が雑然と進行しているアメリカのポリスドラマのようなコマの重箱の隅をつつきながら読むのが楽しいw 汚染を防ぐ生体建材を利用した奇妙なビル群の林立するのはしかし紛れもなく日本の瀬戸内地方。作者の故郷兵庫県は神戸のニューポート署の愉快な(?)戦車隊の面々は今日も元気?に任務に奔走する!雑然と転がる事象がやがて一つに収束して行くストーリィもエンディングの放り出し方もいつもの安心感。関西弁の安定感もいいねーw
読了日:04月26日 著者:士郎 正宗

ジーヴズの事件簿―大胆不敵の巻 (文春文庫)ジーヴズの事件簿―大胆不敵の巻 (文春文庫)
ツンデレを慇懃無礼で包んで給仕する万能執事ジーヴズと黄金の心(≒阿呆)のご主人様バーティのシリーズその2。前編の諧謔趣味はそのままに今編も快調に飛ばすジーヴズGJ。イギリスらしく賭け事ネタが多かったので賭けに燃える血だけは持ってない私にはなにをそれほどとピンとこなかったけど、同好の士にはきっとウケるんだろうなw ビンゴに叔母に地獄の双子も再登場してバーティはまた振り回されまくり、ちゃっかり己の取り分は掠め取る万能執事はご主人様との大切な時間を守るために奔走v ほんと、バーティは皆に愛されてるよねえv
読了日:04月26日 著者:P.G. ウッドハウス

攻殻機動隊 (2)    KCデラックス攻殻機動隊 (2) KCデラックス
『攻殻機動隊』から4年5ヵ月後、ストーリィとしては前作とは全く別の物語だが「素子」繋がり。前作より観念的な世界を視覚化した表現が多く、CGを多用しているので漫画としてのテイストも別物。そして主題はより宗教的観念的になっていくのに反比例するように、その複雑さがいっそ美しいと言えるほどの電脳世界が展開する。 アクション好きなもんで私は前作の方が好みなんですが、これはやっぱり日本にしか発生し得ない漫画だなあ、としみじみ。 …でもやっぱり『アップルシード』の方が好きかも〜w あと、やっぱりフチコマの方が好き…
読了日:04月19日 著者:士郎 正宗

魚舟・獣舟 (光文社文庫)魚舟・獣舟 (光文社文庫)
初出が『異形コレクション』という表題作を筆頭に、人と云う生命体の内側に潜む得体の知れない何かが次々と立ち現れる短編集。しかし一番読了感が悪かったのが異形未満の生温さを滲ませた「ブルーグラス」ということは現実社会の方が異形の世界よりも気色悪いということなのか?『華竜の宮』でも感じた“蒼さ”(未熟と云う意味ではなく清々しさに近い感触)の「小鳥の墓」は異形こそがむしろ人としての素直な資質なのかもしれないと思わせるほどの説得力。凄く好きか、と問われると是とは応え難いがつい読み耽ってしまうタイプの作品群。
読了日:04月11日 著者:上田 早夕里

攻殻機動隊 (1)    KCデラックス攻殻機動隊 (1) KCデラックス
読メ登録のために再読。突き詰めると哲学・宗教に踏み込むSFの永遠の主題を東洋思想で解くあたりが物凄く好み。アニメ版と比べて揺らぎの多い素子だからこそ納得出来る。地に足が着いた表現、というか、登場人物たちの生々しさが、グロテスクぎりぎりの心地よさ。
読了日:04月11日 著者:士郎 正宗

呪い! (ミステリアス・プレス文庫)呪い! (ミステリアス・プレス文庫)
スケルトン探偵シリーズ邦訳2作目でシリーズ5作目(1作目のホラーは別にしてミステリの5作目)。証拠が最初から提示されていて解決篇できちんとそれを回収というスタイルは前作より明確なように思う(その分判りやすいとも言えるかも)。今回の舞台はユカタン半島の遺跡発掘現場、発掘にまつわる呪いも登場して考古ファンとしても嬉しい。新婚ホヤホヤのラブラブっぷりも微笑ましいが、むしろジュリーの直感の方が…なあたりも微笑ましい(笑)
読了日:04月09日 著者:アーロン エルキンズ,アーロン・エルキンズ


2012年4月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター

4月は士郎正宗月間だったなあw

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2012年04月11日

3月分読了本【読書メーター】

3月の読書メーター
読んだ本の数:2冊
読んだページ数:541ページ
ナイス数:38ナイス

歴史街道を行く―京都・大阪・奈良・兵庫・和歌山・三重・滋賀・福井 (旅の森)歴史街道を行く―京都・大阪・奈良・兵庫・和歌山・三重・滋賀・福井 (旅の森)
春の18切符の旅先を探して再読
読了日:03月08日 著者:

古い骨 (ミステリアス・プレス文庫)古い骨 (ミステリアス・プレス文庫)
人類学教授で骨のスペシャリスト“スケルトン探偵”ギデオン・オリバーのシリーズ、邦訳第1作目。スケルトン探偵シリーズとしては4作目で、アメリカ探偵作家クラブ賞受賞の本作からのお披露目となったようだ。行く先々で事件に巻き込まれる、というスタイルなので、ツアー・ミステリ、とでも呼びたい。本作ではフランスの世界遺産モン・サン・ミシェルと古い屋敷が舞台。二転三転する状況はしかしミステリ慣れした読者なら「あれか」と察しがつくかも。その辺りも含めて、本格ミステリながら、の、軽めの語り口は読み易くて好きだなぁ。
読了日:03月05日 著者:アーロン・エルキンズ


2012年3月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター


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2012年03月01日

2月分読了本[読書メーター]

2月の読書メーター
読んだ本の数:27冊
読んだページ数:7516ページ
ナイス数:141ナイス

新・魔獣狩り〈2 孔雀編〉 (ノン・ノベル―サイコダイバー・シリーズ)新・魔獣狩り〈2 孔雀編〉 (ノン・ノベル―サイコダイバー・シリーズ)
ようやく物語は動き始め…いや、既に暴力の嵐ではあったんだけど、「サイコダイバー」と云うこの物語がようやくその方向に動き始め、恐怖へと奔り始める用意が整った── やっぱり鳳介が、その思考も含めて、いいなあ。可愛らしい顔をしてうっとりとサディスティックなことをする美空も相変わらずで、いい(笑)
読了日:02月29日 著者:夢枕 獏

新・魔獣狩り〈1 鬼道編〉 (ノン・ノベル―サイコダイバー・シリーズ)新・魔獣狩り〈1 鬼道編〉 (ノン・ノベル―サイコダイバー・シリーズ)
あの組織やこの組織が入り乱れて争奪戦繰り広げてる上にもひとつ不気味なあの一族が噛んで来たもんだからもうなにがなんだか判んなく…すみませんサイコダイバーシリーズの前作までをあんまり覚えてない私が悪うございました…orz とりあえず鳳介さんと美空をメインでストーリィを追っかける事にします(苦笑) やっぱりサイコダイバーより闇狩り師と陰陽師の方が性に合ってるなあ、私。登場人物てんこ盛りであっちにもこっちにもイベントだらけ、っていうのよりも1本の糸をじっくり辿って行く方が好きかも…
読了日:02月28日 著者:夢枕 獏

出雲の古代史 (NHKブックス 268)出雲の古代史 (NHKブックス 268)
「神話」からではなく、地勢と風土記、そして考古学発掘の資料から「出雲」を掘り下げる、否、再“発掘”した、著者曰く「地域史に責任を持つ古代史像」。 本書を手に古代出雲の痕跡を求めて歩くもの面白そう、なのだが初版1976年なので既に本書にも歴史が…w
読了日:02月27日 著者:門脇 禎二

アップルシード (4)アップルシード (4)
ESWATの任務行動の詳細がきっちり描かれていて読み応えあり。デュナンの白兵戦も凄い。っていうかスドオ△!ファングのふたりはやっぱり可愛いなあw 双角もいい味で読んでて楽しい。物凄くシビアな世界なのにユーモアがぽろぽろこぼれててそれがリアル感を増してるんだと思うんだよね。しかしブリィ&デュナンはほんといいなあ…レンアイじゃないもんな、もう、この絆は。Kissシーンとか惚れ惚れする。 …で、『アップルシード』は一応ここまで、なんです か …orz  もっと読みたいよ〜(すじりもじり)
読了日:02月27日 著者:士郎 正宗

蒼獣鬼〈異神篇〉 (徳間文庫)蒼獣鬼〈異神篇〉 (徳間文庫)
一気読みしてしまった… 乱蔵の魅力爆発の蒼獣鬼後編。1冊分まるっとたった1日の出来事だという、とんでもない疾走感。前編で匂わせてあったアレもコレも全部ざらりとぶちまけられて、より一層のバイオレンスとグロテスクの嵐。このあまりにも凄惨な血腥い物語が、しかし、最後には人の心の強さで締め括られる。やはり“彼”はその器にふさわしい男であったのだ。人を救うのは力ではない心なのだというこの結末が陳腐であろうがなかろうが、私は好きで堪らない。とりあえず沙門グッジョブ!w 真人くんの後日譚が切実に読みたい…
読了日:02月26日 著者:夢枕 獏

蒼獣鬼〈妄霊篇〉 (徳間文庫)蒼獣鬼〈妄霊篇〉 (徳間文庫)
九十九乱蔵シリーズではお気に入りのキャラ鳴神真人くんと、その周囲のオモロい奴らのお話(笑)人外魔境www まあ乱蔵さんシリーズは妖や怪の引き起こすお話で元々人外な話なんだけど。短編集では日常に紛れ込んだ怪異、のお話だけれど、本作は登場"人物"がもう人間の域を超えてる奴らばかりで、妖怪大戦のレベルwww いや楽しい。とんでもなくエグい暴力シーンのオンパレードだけど、ぐいぐい読んでしまう。「妄霊篇」でようやく役者が出そろい、さて、後半の「異神篇」へ──
読了日:02月26日 著者:夢枕 獏

闇狩り師〈3〉 (徳間デュアル文庫)闇狩り師〈3〉 (徳間デュアル文庫)
帯の煽り「肉体派陰陽師」がなんかウケたw デュアル文庫版で初めて収録された「媼」は今までの話の幾つかのパーツを繋ぎ合わせたような印象、乱蔵の乱蔵らしさが薄くて、沙門風に表現すれば、ちょっと喰い足りない感が。「餓鬼魂」は悪夢のような話なのに童話のような触感。「陰陽師」のミニ侍たちがなんだか愛しい。
読了日:02月26日 著者:夢枕 獏

闇狩り師〈2〉 (徳間デュアル文庫)闇狩り師〈2〉 (徳間デュアル文庫)
「[金票]師」はアクション主体、ムエタイ使いの性格が苦手だったので入れ込めず、でもガチムチ系のネタが笑えた。つーかほんとにネタか?と疑いたくなることあるんだよな乱蔵さんてばw 「白猿伝」の楊二くんのその後が知りたい。いい漢に育って欲しい。「馬黄精」は漫画も読んだんだったっけか。懐かしい。玄角さんもいいけどやっぱり真壁先生やね♪「ほどろ」、ミステリで云うところの倒叙部分がやたらに怖い。ホラーの怖さとある種コメディ的要素さえ含む故に一層凄みの増したスプラッタの惨劇、なのに何故か鬼は哀しい存在なんだよなぁ
読了日:02月26日 著者:夢枕 獏

闇狩り師〈1〉 (徳間デュアル文庫)闇狩り師〈1〉 (徳間デュアル文庫)
本の世界の最愛の人のひとり九十九乱蔵のシリーズが寺田克也のイラストで!と聞けば入手するしかない。ということで徳間デュアル文庫版。エロでグロでナンセンスならぬバイオレンスな短編シリーズなんだが嫌らしさが無いのは乱蔵のキャラクターゆえだろう。いや本当に乱蔵は良い漢である。「くだぎつね」の顛末は自らも自然を愛する夢枕獏さんらしい。「蘭陵王」は舞台設定は現代ながら陰陽師シリーズにも通ずるテイスト。
読了日:02月25日 著者:夢枕 獏

アップルシード 3アップルシード 3
戦闘(作戦行動)がどんどんシビアになって行く… しかしデュナン、あれで「かつての戦闘マシーンはどこにいった」って、どんだけだったんだよw ブリアレオスとデュナンのアイコンタクトがいいんだよなあ〜 ファング登場、ブリアレオスの次にお気に入りv
読了日:02月23日 著者:士郎 正宗

運のいい猫 わるい猫―世界の国々で出会った、こんなネコのこと運のいい猫 わるい猫―世界の国々で出会った、こんなネコのこと
猫に逢うために世界を旅する。そんな羨まし過ぎる旅エッセイ。様々な国で出会った猫の姿を通してうっすらとお国事情まで垣間見えてしまう。しかし猫はどこに居ても猫、って感じだよなあ。有名なギリシャの猫島、行ってみたいなあ。瀬戸内海にも猫の島があるんだよね。近場から攻めてみるか…
読了日:02月23日 著者:新美 敬子

猫語の教科書猫語の教科書
猫による「人間の飼い方」マニュアル。著猫はアメリカ猫らしいので、そのまま日本に適用出来るかどうか、という懸念はありますが、実に素晴らしいマニュアルです。微に入り細を穿つその観察眼は流石は猫!と唸らずにはいられない。但し、嫌猫家には決して見せてはいけない内容になっています、もし彼らがこのマニュアルの存在を知ってしまったら「これだから猫って奴は油断がならない悪魔のような生き物なんだ!」とヒステリックに叫び始めるでしょう。(以上、「猫」を「女性」に「人間」を「男」に変換しても可な内容です(笑))
読了日:02月22日 著者:ポール・ギャリコ,灰島 かり,Paul Gallico

二毛猫アーヴィングの失踪 (文春文庫)二毛猫アーヴィングの失踪 (文春文庫)
キャットフードのCMスター、猫のアーヴィングが誘拐された。宣伝部長マクルーダーは必死にその行方を捜すが─表題作はウィットに富んだミステリ仕立ての都会のお伽噺。タイトルには「大人と子供のための“尾と毛”ばなし」とありますがむしろ大人のためのお話。もう1編の『ボロの冒険』は毛皮のコートにされる運命から逃げ出した彪の冒険。こちらは動物の世界から見た人間社会をこれまた諷刺を込めて。コミカルで読み易いけど諷刺の部分はかなり辛口だなあ、と思ったらその筈、作者は歴代大統領をこき下ろした有名なコラムニストだそうです。
読了日:02月22日 著者:アート バックウォルド

空飛び猫 (講談社文庫)空飛び猫 (講談社文庫)
『アースシー(ゲド戦記)』のアーシュラ・K・ル=グウィンの作品。ですが非常に可愛らしい、そして、「翼を持つ猫」というファンタジックな設定ではあるものの実にオーソドックスな「子猫の冒険と成長」を綴った小品です。平易な表現ながらも深い奥行きを感じさせる文章と、S.D.シンドラーのリアルさを損なわない挿絵がベストマッチ。原書で読んでみたいなあ。
読了日:02月22日 著者:アーシュラ・K. ル・グウィン

蔵書まるごと消失事件 (移動図書館貸出記録1) (創元推理文庫)蔵書まるごと消失事件 (移動図書館貸出記録1) (創元推理文庫)
全然コージーじゃないwww これなんて分類すればw アンカンファタブル・ミステリ?いやーもうどんだけ居心地悪いんだwww もちろん英国式のブラックユーモアな訳だけどもう読んでる途中で何度投げ出したくなった事かw 劣悪な状況の中で行動を起こす度に全てが自分の頸を絞めるというとんでもなくおバカな主人公と周囲の対応に、そうだなあ──最初の3分の1は、もう読むの止めたい─次の3分の1は、読み終えないと気分が悪いからとりあえず読む─最後の3分の1は…─気になる人は読んでみてください、読後感は保証出来ませんがw
読了日:02月21日 著者:イアン・サンソム

華竜の宮 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)華竜の宮 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)
圧倒的じゃないか…orz 久々に泣きながら読みました。斬新なくせにどこか懐かしい世界設定。それでいて作中で語られる様々な「人間社会の問題点」が恐ろしいほど今現在我々が置かれている状況にリンクしていく。何度も背筋が寒くなる思いを味わいました。どうしようもなく絶望的なストーリィの中で、ツキソメとユズリハ、青澄とマキの関係は、心が痛いほどに羨ましかった。ふと、人類の滅亡と云う壮大な背景の青澄とマキのラブストーリィなんじゃなかろうか、と思ったり、も、した… 『アップルシード』以来です、これほど引き込まれたのは。
読了日:02月19日 著者:上田 早夕里

シャム双生児の秘密 (ハヤカワ・ミステリ文庫 ク 3-17)シャム双生児の秘密 (ハヤカワ・ミステリ文庫 ク 3-17)
山火事に囲まれた山頂の1軒家という状況的密室の中で起こる殺人、死者の手に残された引き裂かれたトランプは何を示すのか──状況密室+ダイイングメッセージという道具立てに加えて、冒頭の怪奇趣味的趣向と燃え盛る山火事の叙情的記述、紆余曲折する父子2人きりの捜査を追い立てるように逼塞して来る危機的状況、と、サスペンスドラマのような盛りだくさんな彩りが添えられて、エラリィらしくないと云うかエラリィらしいと云うか(どっちなんだ)とりあえずパパ・クイーンかっこいいv (そこなのか)
読了日:02月19日 著者:エラリイ・クイーン

あつあつ卵の不吉な火曜日 (卵料理のカフェ 1) (ランダムハウス講談社文庫)あつあつ卵の不吉な火曜日 (卵料理のカフェ 1) (ランダムハウス講談社文庫)
コージーミステリにしては景気よく血腥い事件が頻発しアクションまであったりするんだが、主人公は中年女性。夫と死別したばかりのスザンヌとその親友トニ(離婚調停中)、ペトラ(夫はアルツハイマーで療養所)の3人は国道沿いの片田舎でカフェを経営──3人の女性とその経営する店、それに対する街の人の距離感と、生活臭がそれほど無いにも関わらず登場人物の存在感が妙にリアルで、何故か納得してしまう。主人公の年齢が高めなのもポイントかも。とりあえず美味いもの食べてると人間元気出るんだよな!って纏めでいいんじゃないかな。
読了日:02月17日 著者:ローラ チャイルズ

ジーヴズの事件簿―才智縦横の巻 (文春文庫)ジーヴズの事件簿―才智縦横の巻 (文春文庫)
なにこれ面白いwww 事件簿、とタイトルにあるので『黒後家蜘蛛の会』のような本格推理ものかと思ったんですがすっかり当てが外れました、しかしこれは良い方に(笑)スラップスティック系のコメディってあんまり食指が動かなかったんですが、流石モンティパイソンを産んだ国、ブラックな笑い、否、嗤いのセンスが非常に私好みでした。殊にラストの1話は最高(笑) 一瞬、これ作者は日本の腐女子か?と疑いかけましたが紛れも無く英国男子、しかもストレートの方でしたw やっぱり流石だ英国、いろんな意味でwww
読了日:02月16日 著者:P.G. ウッドハウス

アップルシード〈2〉 (1985年) (Comic borne)アップルシード〈2〉 (1985年) (Comic borne)
ブリアレオスは理想の男性だよな。そしてデュナンのように生きる事が出来たら、と思う。感情と云う人間特有の生理反応を根拠に行動するデュナンの迷いと、吹っ切れた瞬間の的確で迅速かつ断固たる行動力がいい。
読了日:02月13日 著者:士郎 正宗

アップルシード〈1〉 (1985年) (Comic borne)アップルシード〈1〉 (1985年) (Comic borne)
読メ登録の為再読。いやーやっぱりブリアレオス&デュナンは最高!冒頭のおままごとチックなデュナンとかカワイイしw 『攻殻機動隊』の方がやや有名ですが私は『アップルシード』と『ブラックマジックM-66』が好き…
読了日:02月13日 著者:士郎 正宗

最長片道切符の旅 (新潮文庫)最長片道切符の旅 (新潮文庫)
昭和50年代。鉄道旅行はもしかするとこの時代が最も「楽しい」時期だったのかもしれない。かつての名特急が次々廃止され情緒あるローカル線が廃線になっていく昨今、鉄道ファンにとっては辛い時代か。旅に前知識は不要、新しい発見こそ旅の楽しみ、という向きもあろうが、知識がどれほど旅を豊かにするかを、日本の自然と暮らしを北から南まで舐めるようにしかしさらりと描き出してみせる筆者の上品でありながらも奔放な筆が教えてくれる。こういう人と旅するの、楽しいだろうなあ(笑)
読了日:02月13日 著者:宮脇 俊三

サスピション (講談社コミックスグランドコレクション―手塚治虫短編集)サスピション (講談社コミックスグランドコレクション―手塚治虫短編集)
中島梓が解説する手塚治虫という奇跡のようなクリエーターの持つ本質が正鵠を射ている。彼の中には、神と悪魔が等しく存在したのだ。ありとあらゆる矛盾を全てそのままに飲み込み咀嚼し作品と云う形で再生する。その意味で正に手塚治虫は「創造主」であったのだ。人と云う存在が普く内包する狂気の恐ろしさに震え、デウスエクスマキナ的なエンディングの奇跡に涙する。ところが不思議な事に恐怖を描いた恐怖漫画はグロテスクではあってもちっとも怖くない。おそらく既に創造主は恐怖を消化して人の悲しみに置き換えてしまったんだろう。
読了日:02月09日 著者:手塚 治虫

手塚治虫恐怖短編集(2)悪魔の迷宮編 (講談社漫画文庫)手塚治虫恐怖短編集(2)悪魔の迷宮編 (講談社漫画文庫)
『恐怖短編集(1)妄想の恐怖編』よりも、犯罪物語傾向の強い作品集、こちらは恐怖と云うよりサスペンス、推理ものという感じ。冒頭2作品はドイツが舞台、その生活感や細部の"ドイツらしさ"が物語に迫真性を添えている。ところで手塚治虫の描く性というのは異様に生々しいんだが、そのエロティックさ、というのは、むしろジェンダーのあやふやさにあるのではなかろうか… 
読了日:02月09日 著者:手塚 治虫

手塚治虫恐怖短編集(1)妄想の恐怖編 (講談社漫画文庫)手塚治虫恐怖短編集(1)妄想の恐怖編 (講談社漫画文庫)
手塚漫画の恐ろしさと云うのは、どれ程突拍子もない設定であろうが、どれほどコミカルな絵であろうが、圧倒的なリアル感を持って迫ってくるところにあるのではなかろうか…溢れ出しそうな人間としての生々しさを秘めていながら、描かれるのはディフォルメされた「漫画」である、という、そのアンビバレンツが一層の恐怖感を煽るような気がする。
読了日:02月09日 著者:手塚 治虫

無面目・太公望伝 (潮漫画文庫)無面目・太公望伝 (潮漫画文庫)
人と自然、自然と人、入れ子細工のような相互関係をそれぞれの視点から描いた二通りの物語。混沌のお話は大幅に脚色されていて面白い。太公望の若き日の紆余曲折する思考(正に試行錯誤)は只の人ならばそれに押し流されてしまうのだろうなぁ。やはり龍を釣るほどの心の持ち主、ということか。
読了日:02月01日 著者:諸星 大二郎

森に還る日―Michio’s Northern Dreams〈4〉 (PHP文庫)森に還る日―Michio’s Northern Dreams〈4〉 (PHP文庫)
京都は思いの外に自然が多い。貴船や八瀬、大原の寺社仏閣を巡って散策すれば、優しくも気高い日本の自然に触れる事が出来る。とある夏を過ごしたロッキーの山懐の自然は、それとはまた違った巨大な自然だった。人と云う存在がどれ程に儚いものであるか、思い知らされるような自然だった。山は人の事等知らず聳えている。アラスカの自然はきっとそれよりもまだ深い、のだろう。人は時折、圧倒的な自然の中に立つべきだと思う。己の無力さと、自然の強大さを何度でも思い知る為に。
読了日:02月01日 著者:星野 道夫


2012年2月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター


手塚治虫忌で手元にあった3冊を読んでみた。
今月は懐かしいシリーズの再読多し。
新しいものでは、『華竜の宮』を読めてよかった。友人からの勧めだが、勧めてもらわなかったら自分では手に取ってなかったと思う。久々に震えるような読書だった。
…今月はSFを読もうと思っていたのに、思ったほど読めてないなあ(苦笑)


posted by radwynn at 08:32| 京都 ☁| Comment(0) | Book | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月01日

1月分読了本[読書メーター]

1月の読書メーター
読んだ本の数:19冊
読んだページ数:3893ページ
ナイス数:170ナイス

チャイナ・オレンジの秘密 (1980年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)チャイナ・オレンジの秘密 (1980年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)
再読なんですが、「チャイナオレンジ」のなんたるかは覚えていたのに事件そのものは忘却の彼方でしたので初読の時とほぼ同じに楽しめました(記憶力大丈夫か)。そしてエラリィの変人っぷりに惚れ直した(笑)。私は、動機から犯人を突き止めるのではなく、殺人現場の状況の理由を考察する事により、その犯行状況が指し示す人物を犯人として導き出すという、エラリィのスタイルが好きなんですよね。移ろい易い人間の心よりもその心の作り上げた"事実"の中にこそ"真実"を求める、という。ストイックな求道者のような。
読了日:01月29日 著者:エラリイ・クイーン

黒龍とお茶を (ハヤカワ文庫FT)黒龍とお茶を (ハヤカワ文庫FT)
事件は暴力を伴うゲスな陰謀未満の犯罪なのに、物語の、この上品さ、上質さ。ひとつには、解説にある通り、この物語がある意味、貴種流離譚であるから、なのかもしれない。そして、登場人物達の知性に溢れる会話のユーモラスさにも、その負うところは大きいと思う。本作のように日常に紛れ込む異界(あるいは異種)というシチュエーションは、現実密着型とか侵入型と呼ばれるタイプのファンタジィなのだそうです。本作で"ファンタジィ"の部分を担うのは、昔は龍だったという素敵な東洋系のおじさまただひとりだけ…さて、真実は…?
読了日:01月23日 著者:R.A. マカヴォイ

読楽 2012年 02月号 [雑誌]読楽 2012年 02月号 [雑誌]
【作家アリス】シリーズ中編、『高原のフーダニット』(有栖川有栖):中編なんでほんとに「Who done it?」だけが焦点、ヒントも見つけ易くばらまいてくれてます。なので心行ゆくまで火村&有栖の掛け合いを楽しめますw 久々にいい感じの掛け合いやったなあ、有栖がちゃんと有栖の役目を果たしてたし。最近センセって有栖にあんまり厳しく言わなくなったよねw
読了日:01月23日 著者:

旅立つ船 (創元SF文庫―「歌う船」シリーズ)旅立つ船 (創元SF文庫―「歌う船」シリーズ)
原因不明の病に冒され、殻人(機械の体を持つ頭脳)となった少女ティア。彼女の選んだ路は頭脳船、パートナーとなる筋肉(肉体を持つ非殻人=人間)と共に、大宇宙への第一歩を踏み出す──『歌う船』の少し後の時代、そして『歌う船』のヘルヴァが産まれてすぐに殻に入ったのに対し、ティアは7歳までを両親との愛に充ちた日々を送っていた、という大きな違いがあります。が、『歌う船』同様、SFというよりリリカルな、えー…レンアイモノです、ええ、私の苦手なレンアイモノです(笑)しかし何故かコレは嫌じゃないんだなあ(笑)
読了日:01月21日 著者:アン マキャフリー,マーセデス ラッキー

ミニ・ミステリ傑作選 (創元推理文庫 104-24)ミニ・ミステリ傑作選 (創元推理文庫 104-24)
推理小説ファンにとっては、やはり、面白いのは、ミニ・シャーロッキアーナの章とミニ探偵(デテクション)の章。だけど、推理小説ではなく『ミステリ』という括りで編集された幅広く様々な短編は、ついくすくす(またはにやりと)笑ってしまうもの、思わずぞっとするもの、時代の背景や遠い"犯行現場"について考察させられるもの、と、その深さは決して文字数に比例しない。ほんの時間つぶし(エラリィ曰く「時間を"殺す"」)、には勿体ないほどの豊かな1冊。
読了日:01月19日 著者:エラリー・クイーン

猫とキルトと死体がひとつ(イソラ文庫)猫とキルトと死体がひとつ(イソラ文庫)
事件に巻き込まれることになる主人公ジリアンの飼い猫3匹が始終うろちょろしているので猫好きには彼女と猫のコミュニケーションを楽しめるかと。但し正直主人公の性格が私の好みではなかったので、少々読みづらかった…(^^;;; なんで海外のミステリ・ドラマの女性は独断と勝手な思い込みで行動しちゃうんでしょうねえ(笑)そしてストーリィ全体がそれに肯定的なのが解せなくて(笑)
読了日:01月18日 著者:リアン スウィーニー,Leann Sweeney

クイーン検察局 (1976年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)クイーン検察局 (1976年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)
18編の極上の推理パズル。隅から隅まで丁寧に読めば、必ずそこにヒントはある、って判っているので、解答編までに解決出来なければお話の最初に戻ってもう一度!(笑)綺麗に落ちがつくエラリィらしさが堪らない。中には翻訳ではちょっと厳しいよなー、ってネタもありますが…(笑)『犯罪実験室』も持ってたはずなのに本棚に見当たらない…orz
読了日:01月12日 著者:エラリイ・クイーン

コミカル・ミステリー・ツアー  赤禿連盟  創元推理文庫コミカル・ミステリー・ツアー 赤禿連盟  創元推理文庫
再読、時折読み返したくなるバカバカしさ(賛辞)。あんまりパロディの出来がいいので、こういうお話だったと勘違いな刷り込みをしてしまいそうで怖い(笑)元ネタには未読作品も多く、読了してからこちらを読み返すとまた面白みが増すんだろうなあ
読了日:01月08日 著者:いしい ひさいち

花の影 水の月―妖怪寺縁起〈1〉 (角川スニーカー文庫)花の影 水の月―妖怪寺縁起〈1〉 (角川スニーカー文庫)
FF文庫の『星空のエピタフ』も既読(本棚から発掘出来ず…何処にあるんだ…orz)、蔵人と仁巳のコンビがお気に入りで、スニーカー文庫から新シリーズで刊行されたと知って購入したんだったなぁ。ひと昔以上も以前に読んだ本を再読するのって、己の過去と対面したような気分だw スニーカー文庫で3巻まで出てるのか…お話の方はやや力技ながらソツなく綺麗に纏められてて流石。西荻さん嫌いじゃないよ、うん(笑)むしろ綾乃さんとお似合いだと思うんだが(笑)
読了日:01月07日 著者:冴木 忍

鹿鳴館の魔女―鏡花あやかし秘帖〈2〉 (小学館キャンパス文庫)鹿鳴館の魔女―鏡花あやかし秘帖〈2〉 (小学館キャンパス文庫)
泉鏡花の担当編集者を主人公に、泉鏡花を探偵役に据えたシリーズの2作目。キャンパス文庫なので推して知るべしですが、ネタ的には面白いんですよこれが。まあ私は泉鏡花ファンなのでその贔屓目もあるんでしょうが…(笑)ちゃんと桃太郎姐さんも登場してるのがちょっと嬉しかったり(笑) しかし挿絵の和装の無茶苦茶さ加減はちといただけない…折角ですからもうちょっと、なんというか、それっぽくないと、ねぇ…
読了日:01月07日 著者:嶋田 純子

夜叉の恋路―鏡花あやかし秘帖 (小学館キャンバス文庫)夜叉の恋路―鏡花あやかし秘帖 (小学館キャンバス文庫)
時は明治、新進気鋭の作家泉鏡花を探偵役に据え、帝都の闇を縫う連続猟奇殺人事件を追う…っていうシナプシスですけど、推理って云うほどスイリな訳じゃなく、鬼や妖怪の跋扈はむしろ伝奇モノ。泉鏡花に心酔した作者のパスティーシュ風な語り口も読みづらいほどではなく、トンデモ設定も、あの人ならさもありなんと思える(笑)し、今は遠くになりにけり、な明治の雰囲気を軽く味わうカフェ気分、かと。私は好きです、こういうの。
読了日:01月07日 著者:嶋田 純子

BEAST of EAST 2 (バーズコミックスデラックス)BEAST of EAST 2 (バーズコミックスデラックス)
あれから4年──傀儡小屋の主となった鬼王丸が、少年の頃の熱さを押さえ込みながら一途に強く生きているのが痛いやら可愛いやらでタイヘン。惚れ惚れするほど良い漢である。しかしよく考えるとこの漫画良い漢だらけ、なのかも。それぞれの物語が動きだし、絡み合う気配と壮絶な予感を滲ませつつ… ちょ、そこで次の巻に続くなのッ?! 帯の小野不由美女史の一文にも思いっきり頷いてしまったw
読了日:01月07日 著者:山田 章博

BEAST of EAST 1 (バーズコミックスデラックス)BEAST of EAST 1 (バーズコミックスデラックス)
再読。ラスト1ページ「藻が十五 鬼王丸十六の 夏の午で おじゃった」の胸が締め付けられるような焦燥感と寂寥感。それまでの急転直下のドラマと大乱戦のアクションの直後にこのひと言と鬼王丸のあの表情(顔は見えなくともその佇まいが語る)で〆るのはいっそ卑怯だ。 帯の煽り文句『馬琴の伝奇と北斎の筆との驚嘆すべき錬金術』はまさに言い得て妙。
読了日:01月07日 著者:山田 章博

おぼろ探偵帖 (Paper comics)おぼろ探偵帖 (Paper comics)
時は明治、所は東京、『紅色魔術探偵団』の和装判、所謂スターシステムで主人公達は『紅色〜』と同じ容姿同じ性格、だが、こちらはギャグを織り込みながらも、基本は怪談話で統一されていて、『紅色〜』よりずっと整った感がある。読み易い。一コマ一コマが浮世絵アートのよう。
読了日:01月06日 著者:山田 章博

紅色魔術探偵団 (Paper comics)紅色魔術探偵団 (Paper comics)
そのままでアートと呼べるレベルの絵が漫画として躍動していると云う奇跡のような漫画を描く人。本作では、この画風でこの作風という、そのギャップの妙も堪らない。基本的に怪奇/SF作品の本歌取りの短編集。クトゥルーのパロディである第4話は秀逸。続きが読みたい…のだが…
読了日:01月05日 著者:山田 章博

雨柳堂夢咄 其ノ2 新版 (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス)雨柳堂夢咄 其ノ2 新版 (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス)
この手の物の怪話が好きというのもあるのだけれど、それよりもなによりもこの人の描く和装姿の美しさに惚れ惚れ。シリーズは13巻まで刊行済みか…また読むべきシリーズものが増えてしまった…
読了日:01月05日 著者:波津 彬子

雨柳堂夢咄 (其ノ1) (ソノラマコミックス―眠れぬ夜の奇妙な話コミックス)雨柳堂夢咄 (其ノ1) (ソノラマコミックス―眠れぬ夜の奇妙な話コミックス)
どっちかっていうと渋めのキャラが好みなんだけど、蓮くんは精神年齢高いから好きかもw 蓮くん自身のお話も読んでみたい気がする。
読了日:01月05日 著者:波津 彬子

鋼の錬金術師 (2) (ガンガンコミックス)鋼の錬金術師 (2) (ガンガンコミックス)
1巻と同じく実家の本棚から発掘、初版本で限定ポストカードもちゃんと挟んであったw ヒューズ中佐と豪腕さんも2巻で登場してたんだ。思ったより早い登場だったわ。そしてやっぱりハボック好きだわー。この漫画、格闘シーンの流れが好きなんですよね〜錬金術師のくせにやたらと皆体術派だしw
読了日:01月02日 著者:荒川 弘

鋼の錬金術師 (1) (ガンガンコミックス)鋼の錬金術師 (1) (ガンガンコミックス)
実家の本棚から発掘v 初版本でしたw 錬金術師という単語とスチームパンクっぽい絵柄に惹かれて手に取り、意外と硬派な内容に惚れたんだった。そして1巻ですでにマスタング大佐出て来てたんですね(笑) 久々に読んでみたら初読の時より面白かった。
読了日:01月02日 著者:荒川 弘


2012年1月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター


実家から漁って来た本を中心に。漫画が多いw
今年は推理小説だけでなくSFも読もう、ということで、昨年逝去されたアン・マキャフリー女史の『歌う船』シリーズを再読開始。…まあ、あれはSFつっても…な感じだけど。

posted by radwynn at 09:27| 京都 ☀| Comment(0) | Book | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月05日

2011年12月読了本[読書メーター]

12月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:2960ページ
ナイス数:89ナイス

ピザマンの事件簿2 犯人捜しはつらいよ (ヴィレッジブックス)ピザマンの事件簿2 犯人捜しはつらいよ (ヴィレッジブックス)
ピザマンじゃなくなってるw まだ翻訳されていない3作目には『ピザマンの〜』ってタイトル付けられないよねww 今回事件に巻き込まれたのは主人公テリーの元妻メリールー、だからと云う訳じゃないけど(いやもちろんそれもあるんだろうけど)前回よりも"事件"との絡みが多い。テリーたちの仕事や食事、パーティの様子等の日常描写ももちろん楽しいのだけど、自主捜査活動が前作より自然に思える。あとレンアイなネタが鬱陶しくないのは描写が即物的だからだろうかw 3作目も翻訳されないかなあ〜読みたいなあ〜
読了日:12月23日 著者:L・T・フォークス

QED 竹取伝説 (講談社文庫)QED 竹取伝説 (講談社文庫)
タタル君の蘊蓄は回を重ねる毎に「またそれかよー」な内容になって来ているとは云え、竹取物語から出雲までを結ぶ推論は面白い。いや、私、出雲系の神様好きでね〜(笑) 事件の方は、オカルト風味の「魔のカーブ」連続死亡事故を導入部とし、大時代的な「手鞠歌」見立て殺人の様相を呈する連続殺人、被害者は婚約を間近にした恋人たち、殺害現場には七夕伝説を彷彿とさせる川にかかる橋…勿論、事件の裏にあるのは超常現象ではない。しかしこいつらよく酒飲むなぁ。下戸の私は羨ましくてしょうがないぞw
読了日:12月21日 著者:高田 崇史

オール・スイリ 2012 (文春MOOK)オール・スイリ 2012 (文春MOOK)
有栖川有栖『探偵、青の時代』火村シリーズ学生編
読了日:12月20日 著者:湊 かなえ

世界短編傑作集 1 (創元推理文庫 100-1)世界短編傑作集 1 (創元推理文庫 100-1)
江戸川乱歩編短編推理小説、集第一巻は創成期の作品を収録。チエホフ『安全マッチ』皮肉とユーモア、なるほど"推理"とはこういう面もある。モリスン『レントン館盗難事件』推理クイズで常連のあの手口の本家。コリンズ『人を呪わば』は喜劇的な、グリーン『医師とその妻と時計』は悲劇的な、心理を描いた良作。『医師と〜』は現代にも通用する。オルツィ『ダブリン事件』隅の老人シリーズより。フットレル『十三号独房の問題』密室からの脱出のみが焦点の犯罪の無い密室物。バー『放心家組合』確かに奇妙な風合い、むしろ犯罪小説、か。
読了日:12月20日 著者:ウイルキー・コリンズ

鬼譚鬼譚
童話、古典、漫画、学術書、対談、様々なスタイルの「鬼の物語」を集めた「鬼」のアンソロジー。冒頭を飾る坂口安吾の『桜の森の満開の下』、童話と云うには呪詛に充ちた小川未明『赤いろうそくと人魚』、女性にしか暴けなかったであろう鬼の本質が垣間見える馬場あき子『鬼の研究』(抜粋)、彼自身が漫画の鬼であった手塚治虫の『安達が原』、恐怖を描かせれば並ぶものの無い山岸凉子の『夜叉御前』…こうして並べてみると古典の油瓶の鬼が可愛らしく見える程に現代の鬼はオドロオドロしいな(笑)
読了日:12月13日 著者:夢枕 獏

沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ二 (角川文庫)沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ二 (角川文庫)
怪猫事件を追って玄宗皇帝と楊貴妃の物語に辿り着く空海と橘逸勢─そこには奇怪な仙術と正体不明の強烈な呪の渦巻く王朝の暗部があった─ 貴人の本邦への漂着説は他にも幾つかあるようだが、日の昇る方角にある孤島という地理的特徴から死者の復活を願う心と結びつきやすいんだろうか、などとふと思ったり。 夢枕氏の空海へのアプローチの角度と、私自身が空海に抱いているそれが非常に近いので無条件に嬉しかったりする(笑)うん、あの男は、そういうヤツだよ(笑)そして逸勢の"君にだけ見せる素直な俺"がカワイイんですけど(笑)
読了日:12月13日 著者:夢枕 獏

ピザマンの事件簿 デリバリーは命がけ (ヴィレッジブックス)ピザマンの事件簿 デリバリーは命がけ (ヴィレッジブックス)
ご都合主義と云えばご都合主義、全ての事柄がうまく廻り過ぎかもしれない、でも、読み終わっていい気分になれるってのがコージー・ミステリの本領だとしたら正に本領が発揮された作品なんじゃないかな。コージー・ミステリには珍しく男臭い男どもが主人公、甘いレンアイの匂いがしないのも私には読み易く、事件があまり進展しない割にはサクサクと読み進めちゃいました。トレーラーハウスやショッピングモールの片隅のレストランでの朝食風景、ピザ屋の一日…そういったアメリカンな片田舎の暮らしぶりも面白い。シリーズなので次も読もう。
読了日:12月12日 著者:L ・T ・フォークス


2011年12月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター


師走はやっぱりなかなか読書の時間が取れません…

2011年読書メーターまとめ詳細

posted by radwynn at 20:50| 京都 ☀| Comment(0) | Book | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月25日

11月読了本[読書メーター]

11月の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:2675ページ
ナイス数:77ナイス

梅安料理ごよみ (講談社文庫)梅安料理ごよみ (講談社文庫)
梅安シリーズの印象的な食のシーンの抜き書きの後に、そこに見える梅安らの生活や心情の解説、食材や料理にちなんだ雑学的エピソード。メインの文章は池波正太郎先生ではないので、念のため。江戸・東京の食文化を雑学的にさらりと撫でるには丁度いい解説かと。むしろ前段にある池波正太郎先生ご本人の語る梅安の生活や江戸の文化、それを継承した明治の東京の生き方、そちらの方がこの本のメインディッシュなのかもしれない。フェミニストの方々には柳眉を逆立てる向きもあろうかと思いますが、私はこれをこれからの人生の指標にしたい。
読了日:11月30日 著者:池波 正太郎

ヨーロッパ建築案内〈1〉ヨーロッパ建築案内〈1〉
フランス、イタリア、スペイン、ポルトガル、そしてマルタの近代建築紹介。各物件が見開きもしくは1ページに納められおり、写真を多用した読み易く見易いガイドブック。主要都市の地図も収録されているので、近代建築探訪の友に丁度いいのではなかろうか。但し、分少量はそれほど多くなく、内容も紹介にとどまるので、深い知識を求める人向きではないかも。逆に概要を求めるには短く纏まっていて判り易い。紙質も良いので少々嵩張るが、旅行の際に携帯したい1冊。
読了日:11月26日 著者:淵上 正幸

ヴァン・ショーをあなたに (創元クライム・クラブ)ヴァン・ショーをあなたに (創元クライム・クラブ)
小さくてコージーなフレンチレストラン『パ・マル』シリーズ第2弾。志村さんが猫好きだったり三舟シェフの若かりし頃のお話があったりと、前作よりも登場人物が身近に感じられる。のだけど、お話の方は私の苦手な濃いめのレンアイ系が多くて、バターと生クリーム多めのコッテリしたフレンチを食べた気分。前作のような"ちょっと不思議"なサッパリ系の方が私には向いているように思う。これでこのシリーズは打ち切りなのかな?もうちょっと読んでみたい気がするんだけどなあ
読了日:11月13日 著者:近藤 史恵

ガリレオの苦悩 (文春文庫)ガリレオの苦悩 (文春文庫)
ガリレオシリーズ、読了は短編集のみ… 前作『予知夢』よりもオカルト風味が薄く、その分、如何にも科学な要素が濃くなっている印象。『操縦る(あやつる)』で見せた湯川の精神的な揺れと科学者と云う己のスタンスに対するブレの無い真っ直ぐさが好印象。そして、こういう性格って人から理不尽な嫉妬や敵愾心を向けられ易いんだよねえ、と思っていたら案の定『撹乱す(みだす)』では犯人から湯川先生宛に挑戦状…犯罪に対しては呆れる程に平常心なくせに人にどう思われているかちょっと気になっちゃったりする湯川先生、可愛いじゃないですかw
読了日:11月13日 著者:東野 圭吾

沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ一 (角川文庫)沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ一 (角川文庫)
空海。四国にルーツを持つ私にはむしろお大師さん、の呼び名が馴染み深い。とにかく日本中何処に云っても彼に"会う"。こんな処にまで?!という場所での出会いもあるが、有名どころなら、京都の南の守護寺である東寺の国宝、3D曼荼羅をプロデュースしたのは彼だ。四国八十八ヶ所を巡る遍路は常に彼と共に歩く。逆打ちをすれば今も歩き続けている彼とすれ違い、そして同時に高野山に今も彼は座して居る。本作は、彼が"あの"彼になる前の、若き日、唐に居た頃の彼の物語。幕は、上がった。
読了日:11月09日 著者:夢枕 獏

シュトヘル 5 (ビッグ コミックス〔スペシャル〕)シュトヘル 5 (ビッグ コミックス〔スペシャル〕)
スドーさん順応力あり過ぎでしょwww ある意味シュトヘルより怖いわー イバハさんもたいへんだなw  ドンコかわいいよドンコwww
読了日:11月09日 著者:伊藤 悠

千両役者捕物帖 (時代小説文庫)千両役者捕物帖 (時代小説文庫)
時代物のラノベ、とか言ってもいいですか(笑)。この手の「とりかえばや」系は昔から多々ありますが、本作は一人二役に捻ったところが秀逸。しかも正真正銘の男性が"男装"してるのにそれが男装の麗人と勘違いされ、と、ますますややこしい(笑)。田舎役者が同心の"振り"をする羽目になり、という設定ゆえに当時の江戸の警察機構の説明も判り易く纏められていて、読み易い文章も相まって新しいスタイルの同心物シリーズ、と云えるかも。ライトだけど(笑)。あ、でもちゃんと陰謀とか隠密とかワクワク度は高いです。
読了日:11月09日 著者:幡 大介

ちんぷんかん (新潮文庫)ちんぷんかん (新潮文庫)
「はるがいくよ」の無常観がいい。『しゃばけ』シリーズ6作目の本作は短編集、自と他の違いとエゴを説いた話が目立ったように思う。シリーズの最初の頃の推理噺の趣向がやや薄れて、どちらかというと妖主体でファンタジー風の世話物、という感が強いのではなかろうか。兄や達の活躍があまり無かったのでちょっと寂しい(笑)。ところで若だんなは確かもう十七歳だったとおもうんだけど、この時代にその齢なら既に賽の河原で小石を積まなくても良いような気がするのだけど…所帯を持つまでは子供、なのかな。
読了日:11月08日 著者:畠中 恵

逢坂剛のスペイン讃歌―直木賞作家が案内する九つの都市 (講談社カルチャーブックス)逢坂剛のスペイン讃歌―直木賞作家が案内する九つの都市 (講談社カルチャーブックス)
若き日にフラメンコに魅了された作者が、スペインについて熱く語る。流石に直木賞作家と云うべきか、非常に洗練されていて読み易い。巻末には大雑把なスペインの歴史や紹介も。フラメンコに傾倒する作者だけに、南部に重点が置かれ、北部の紹介は殆どなし。かろうじてサラマンカのみ。
読了日:11月02日 著者:逢坂 剛


2011年11月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター


こっちのブログにUPするの忘れてた(^^;;;
11月は旅行等イベントあったので読了本少なめ。

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2011年11月01日

10月分読了本[読書メーター]

10月の読書メーター
読んだ本の数:20冊
読んだページ数:6789ページ
ナイス数:71ナイス

スペイン (ガイドブック音楽と美術の旅)スペイン (ガイドブック音楽と美術の旅)
美術と音楽に特化したスペインガイド。普通のガイドブックでは数ページで済まされるグラナダ、コルドバ、セビーリャが、マドリードの次に取り上げられている。古き王国の末裔スペインは、あらゆる文化を綯い交ぜにした、まさにアラベスク文様のような絢爛たる芸能文化を誇る。
読了日:10月31日 著者:

スペインは味な国 (とんぼの本)スペインは味な国 (とんぼの本)
冒頭から美しい写真で食欲をそそる。食一辺倒の紹介かと思えば文章の方は旅のエッセイ、という側面も。広大なスペインの食文化は単なる「スペイン料理」のひと言で括れる筈も無く、カスティーヤ、カタルーニャ、バスク、アンダルシア、ガリシア、と、古い王国そのままの土地に根付いた文化が歴然と存在しつづける。各地方、食材毎に纏めた旅の記憶。ほんと、写真が美味しそうで、お腹空いてる時に読むと辛い(笑)
読了日:10月31日 著者:東 理夫,菅原 千代志

スペイン・旅のうんちくノートスペイン・旅のうんちくノート
1992年、既に二昔前の著作で、著作中貨幣単位もペセタなんですが、きっとあの国の根っこの部分はなにも変わっていないのだろうなあ(笑)。下ネタ満載な書きっぷりが微笑ましいのですが、女性の中には気分を害する向きもあるかと(笑)。書き出しが「下の世話」関連、前半が「男性御用達」関連、後半が「胃袋の世話」関連、ラストに「夜を過ごす場所」関連、と、見事に人間の欲に特化したガイドです。ほんと、もう、潔い(笑)。但し、その欲の中に、見過ごしては行けないスペインの魂がちらりと見え隠れしています。これが、大事なんだよね。
読了日:10月31日 著者:中丸 明

文庫版 百器徒然袋 風 (講談社文庫)文庫版 百器徒然袋 風 (講談社文庫)
唯一無二の探偵榎木津大暴れ『百器徒然袋』第二巻。中編3本構成で、各話とも榎さん大暴れまでに時間がかかる(笑)。もちろん例の古書肆こと中禅寺も、本島君いうところの「一味」の一員として登場。前作よりも中禅寺の語りが多く、その分、中禅寺の榎木津に寄せる信頼がひしひしと伝わって来て、やっぱりこの阿吽のバディあってこその『京極堂』だよなあ、としみじみ思う。本編ではあまり榎木津について語らない中禅寺のラストの台詞はほんとうに心にしみた。それを中禅寺に言わせる本島君は、実は結構すごいんじゃないか、とも、思ったり、した。
読了日:10月29日 著者:京極 夏彦

タルト・タタンの夢 (創元クライム・クラブ)タルト・タタンの夢 (創元クライム・クラブ)
ミステリに分類するのを躊躇するような、日常の些細な出来事。しかしその推理小説としての構成は、小憎らしくなる程の「本格」。全ての条件は提示され、探偵役三舟シェフの知り得た情報は、読者にも与えられている…但し、料理の知識が無ければ解けない謎もあるので、完全にフェア、とは云わないが、そこのところが本作の"味"かと。シェフだけでなく、他のスタッフにももう少し見せ場があればなぁ、とは、無い物ねだりかしら。シリーズものらしいので、他も読んでみたい。 しっかし、読んでるとお腹が空く作品ですな(^^;;;
読了日:10月28日 著者:近藤 史恵

嗤う伊右衛門 (C・NOVELS BIBLIOTHEQUE)嗤う伊右衛門 (C・NOVELS BIBLIOTHEQUE)
京極夏彦は、人の心を抉るのが巧過ぎる。これほど「厭」な感情を曝け出した恋愛小説を読むのは、正直、レンアイアレルギーの私には辛かった程だ。マイナス×マイナスがプラスになるのは数式の中でだけ、人間の感情はそんな簡単なものではない──否、もっと単純なものなのか。掛け違った思いやり、足りなかった勇気、余過ぎた自我。全ては、己の心が招いた事。皆が加害者で、皆が被害者なのだ。伊右衛門に、己を嗤う虚無ではなく、人へ笑う強さがあったら──だが、全ては既に終わった物語、か。
読了日:10月27日 著者:京極 夏彦

ベーオウルフ 妖怪と竜と英雄の物語―サトクリフ・オリジナル〈7〉 (サトクリフ・オリジナル (7))ベーオウルフ 妖怪と竜と英雄の物語―サトクリフ・オリジナル〈7〉 (サトクリフ・オリジナル (7))
世界最古の英雄譚のひとつ、北欧を舞台にしたベーオウルフの叙事詩が、サトクリフの端正な筆致により現代に甦る。1部のグレンデルとその母との戦いは、腕を取られる鬼、復讐に来る女、という構図が、本邦の渡辺綱の鬼退治譚にも通じるものがある。後のファンタジィに大いに影響を与えたとされるが、本作の悲劇性や言い様の無い諦観を受け継いでいるのは、やはり英国の、本作の研究者でもあったトールキンの『指輪物語』、マイケル・ムアコックの『永遠の戦士』シリーズなどだろう。
読了日:10月26日 著者:ローズマリ サトクリフ

黒塚 KUROZUKA (集英社文庫)黒塚 KUROZUKA (集英社文庫)
運命に翻弄される哀しきものたちの、愛という名の妄執の物語。全てを知りながら、たったひとりを失いたくないが故に何も語らぬ黒蜜、己をさえ知らぬクロウ。だがその二人の哀しさよりも、赤帝の渇望の痛みと寂寥が愛おしい。どんなにか、狂おしい、年月だったろう。設定はどちらかと云うと夢枕獏というよりは菊地秀行、しかもいつもの夢枕節ではない淡々とした状況説明が続く、と思ったら舞台用戯曲の小説化でしかも連載だった、とか。煮え切らない感が拭えないなあ、と思はいつつも、終幕の九郎坊と大和坊は夢枕獏の真骨頂。
読了日:10月26日 著者:夢枕 獏

特急さくら殺人事件 (講談社文庫)特急さくら殺人事件 (講談社文庫)
懐かしの鉄道ミステリ。JRではなく"国鉄"時代、東京ー長崎間で運行していた寝台特急「さくら」で、十津川警部の部下が女性の他殺体を発見。しかし直後に遺体は犯人とおぼしき人物とともに疾走する列車から消え失せる──警察の捜査なので推理はその都度明かされ、オーラスでそうだったのかと膝を打つタイプのミステリではないのですが、テンポよく読めました。トリックはどっちかっていうと力技。しかし、寝台車は軒並み廃止される昨今、鉄道ミステリも創作し難い時代になりましたねえ…
読了日:10月25日 著者:西村 京太郎

修道女フィデルマの叡智 修道女フィデルマ短編集 (創元推理文庫)修道女フィデルマの叡智 修道女フィデルマ短編集 (創元推理文庫)
7世紀のアイルランド、王女にして法廷弁護士の資格を持つ修道女フィデルマが、卓越した頭脳で諸処の問題を解きほぐして行く。7世紀のアイルランドがこれほどの法治国家だったとは。当時使われていた馴染みの無い単語が、そのままの音訳で取り入れられている為、『指輪物語』のようなファンタジィを読んでいるのかと錯覚する。『〜叡智』は短編集で、殆どの話が、事件に関与した人々に事情聴取をして推論を組み立てる、という形式。ちょっとお定まり感があるようにも思うが、読み易く、帯の煽りにある通りの「入門編」らしい構成。
読了日:10月25日 著者:ピーター・トレメイン

さかしま砂絵・うそつき砂絵―なめくじ長屋捕物さわぎ〈6〉 (光文社時代小説文庫)さかしま砂絵・うそつき砂絵―なめくじ長屋捕物さわぎ〈6〉 (光文社時代小説文庫)
なめくじ長屋シリーズ後半はマメゾーの比重が大きくなって、センセーとマメゾーのバディもののよう。マメゾー視線の地文に漂う優しさが心地いい。なめくじ長屋ものは『うそつき砂絵』の2編で打ち止め。残りは他作品。『春色なぞ暦』長次郎後の春永の、謎の奥の人の心の機微を追い求める姿勢に、ふと、物書きの業の深さを垣間みる気がした。単品収録「湯もじ千両」の武升の旦那は、上品な砂絵のセンセー、といったところか。武升を探偵役にしたシリーズは他に2編あるようで、そちらも読んでみたい。
読了日:10月24日 著者:都筑 道夫

右門捕物帖 (4) (春陽文庫)右門捕物帖 (4) (春陽文庫)
右門捕物帖、これにて幕。こう無茶苦茶なお話でいいんだろうか、と思う反面、こんなにいい加減な話なのになんでこんなに面白いんだろう、とも思う。右門&伝六、凸凹コンビのキャラクターは、ほんの少しいじれば今でも通用しそうな程に魅力的。…実際居たらあんまりお近づきにはなりたくないけど(笑)。ともあれ、後の作品でもパロディで扱われたりしている本作、読めてよかった。
読了日:10月17日 著者:佐々木 味津三

世界街角料理の旅―街角で、食堂で、市場で、露天で、食べた、飲んだ! (口福な味の物語)世界街角料理の旅―街角で、食堂で、市場で、露天で、食べた、飲んだ! (口福な味の物語)
美味しいもののある街って魅力的。食文化は最も判り易い異文化、だと思う。
読了日:10月11日 著者:西川 治

図説江戸〈3〉町屋と町人の暮らし (GAKKEN GRAPHIC BOOKS DELUXE)図説江戸〈3〉町屋と町人の暮らし (GAKKEN GRAPHIC BOOKS DELUXE)
江戸東京博物館にて購入、時代物を読む際の副読本
読了日:10月11日 著者:

関西の国宝めぐり―「日本の美」を今すぐ体感せよ!めぐって楽しい関西の国宝&うまいもん。 (えるまがMOOK)関西の国宝めぐり―「日本の美」を今すぐ体感せよ!めぐって楽しい関西の国宝&うまいもん。 (えるまがMOOK)
東寺すげぇよ東寺… お寺とその周辺のこじゃれたカフェや食事どころなどを纏めてあるので、お散歩ついでにちょっと行ってみようかな〜って気になるなぁ
読了日:10月11日 著者:

右門捕物帖 (2) (春陽文庫)右門捕物帖 (2) (春陽文庫)
『なめくじ長屋』シリーズ(都筑道夫著)と併読中。明治生まれの作者によって昭和初期に書かれた本作は、江戸初期の物語で主人公は体制側の同心。昭和後期の作品『なめくじ長屋』シリーズは江戸後期で主人公が反体制のアンタッチャブルたち。必然、同じ捕物帖でも、こうまで違うのかと、面白い。ミステリ未満、捕物の手柄話という趣向の本作は、登場人物たちの主従関係なども含めて「江戸の昔」を偲ぶよすが、と云うべきか。
読了日:10月04日 著者:佐々木 味津三

ときめき砂絵いなずま砂絵―なめくじ長屋捕物さわぎ〈5〉 (光文社時代小説文庫)ときめき砂絵いなずま砂絵―なめくじ長屋捕物さわぎ〈5〉 (光文社時代小説文庫)
「めんくらい凧」ラストの台詞が心に痛い。センセーは優しいよ、人の心が判り過ぎる、それが判って、でもどうしようもないのが、そりゃ、辛いだろう。珍しく心の底から怒って白刃を抜くセンセーの静かな痛みがこっちにも響く。しかし正直に告白しておくと不機嫌なセンセーも格好いいよね、と思ってしまったのも確かだ。人情ものに分類される話の比率が徐々に高くなって来たように思うものの、人物消失トリックなどもあって飽きさせない。神田のお祭りには一度行ってみたい、でももう江戸時代のようではないのだろうけど。
読了日:10月03日 著者:都筑 道夫

まぼろし砂絵―なめくじ長屋捕物さわぎ (角川文庫 (6117))まぼろし砂絵―なめくじ長屋捕物さわぎ (角川文庫 (6117))
合理主義の本シリーズには珍しく、題名の通りに“幻”な話が2話収録されている。幻術師との幻術合戦シーンの登場する「熊坂長範」と、本物の化け物が登場する「ばけもの寺」。後者は作者の弟子である畠中恵女史の『しゃばけ』シリーズを彷彿とさせる。マメゾーが地味にいい味。「人ごろし豆蔵」のラストの台詞にしんみりしたり「菊人形の首」のラストの微笑にこっちもにやりとしたり。
読了日:10月02日 著者:都筑 道夫

からくり砂絵 あやかし砂絵 (光文社時代小説文庫)からくり砂絵 あやかし砂絵 (光文社時代小説文庫)
『なめくじ長屋』シリーズ、3・4巻。シリーズのなかでも、謎解きに重点を置いた作品が並ぶ。『からくり砂絵』の「首つり五人男」「水幽霊」は佐々木味津三の『右門捕物帖』からのパロディ、作者曰く「推理小説ふうの時代小説として書かれたものを、もっと推理小説にしたら、こうなるだろう、という実験」。作者の実兄が夭折した落語家と云うこともあり、落語を推理小説化した作品も。
読了日:10月02日 著者:都筑 道夫

右門捕物帖 (1) (春陽文庫)右門捕物帖 (1) (春陽文庫)
古典的な捕物帖で「物語」も「推理」も「捜査」も奇天烈そのもの、主人公である右門の持ち上げ方も尋常じゃなくて苦笑いが出る程、なのですが、なんというか、妙な魅力がある。読み進めるうちにこの無茶苦茶さが愛しくなって来る、というような。まだ江戸の残滓を皮膚で知っている時代に生きた作者の、江戸への懐古が、読むにつれ伝わって来るから、なんでしょうか。
読了日:10月01日 著者:佐々木 味津三


2011年10月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター



新刊は殆ど読んでないなあ…
9月に引き続き、時代物『なめくじ長屋』シリーズと『むっつり右門』シリーズ。まったく反対方向のシリーズだけどある意味裏表なのかな。
『百器徒然袋』シリーズの第2弾「風」やっぱ榎さんええわあ(笑)かなりなページ数だが一気に読めちゃうのはいつもの事。
それから今月の旅行の為に古い紀行本をひっぱりだして再読。ふた昔も前のものだが、あの国は変わってない、だろうな(笑)

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2011年10月01日

9月分読了本[読書メーター]

9月の読書メーター
読んだ本の数:14冊
読んだページ数:4583ページ
ナイス数:70ナイス

ちみどろ砂絵・くらやみ砂絵―なめくじ長屋捕物さわぎ〈1〉 (光文社時代小説文庫)ちみどろ砂絵・くらやみ砂絵―なめくじ長屋捕物さわぎ〈1〉 (光文社時代小説文庫)
砂絵のセンセー、なめくじ長屋の面々を引き連れて、登場!シリーズ最初の巻なので、人物紹介も兼ねてか各々の登場人物の描写も後の巻より詳しく、長屋連中の活躍も目覚ましい。地文には様々に趣向がこらしてあって、作中の場所を現在の住所で示してあったり、江戸の風物を絵入りで解説してあったり、巣乱:スラム、だの、脱奴:ぬーど、だのといった言葉を織り込んだり(笑)。調子の良くて気っ風のいい台詞には江戸の風を、地の文では現代のセンスを、その織り合わせがユニークで、読み易い時代物ミステリ。
読了日:09月30日 著者:都筑 道夫

夢幻紳士 (怪奇編1) (ヨウスケの奇妙な世界 (2))夢幻紳士 (怪奇編1) (ヨウスケの奇妙な世界 (2))
エロティックでグロテスク。和の恐ろしさと洋のハイセンス。
読了日:09月30日 著者:高橋 葉介

おもしろ砂絵―なめくじ長屋捕物さわぎ (角川文庫)おもしろ砂絵―なめくじ長屋捕物さわぎ (角川文庫)
なめくじ長屋シリーズ7作目。なんとセンセーにホームズ云うところの「あの女」現る?!マメゾーじゃぁないが、やきもきしたよ(笑)。毎回、季節の風景や江戸の風物を取り入れて展開する騒ぎとセンセーの絵解きは、流石にマンネリ気味とはいえ、やっぱり読み物として面白い。見たことも無い江戸の街角のざわめきや通りの影の薄暗がりが脳裏に浮かび、センセーの真似をして「おもしろいな」と呟きたくなる。解説が故・杉浦日向子さんなのが感慨深い。そりゃ惚れますよね、センセーには。
読了日:09月25日 著者:都筑 道夫

かげろう砂絵―なめくじ長屋捕物さわぎ (光文社時代小説文庫)かげろう砂絵―なめくじ長屋捕物さわぎ (光文社時代小説文庫)
砂絵のセンセーがイイ男過ぎて困る。0.1を聞いて20くらいまで判っちゃう上に何でもこなすマメゾーも出来過ぎなんだが、この2人の連携がまたイイんだよねえ。岡っ引きや与力が主人公の物語とは違って破天荒なことをやらかす長屋の連中の"小遣い稼ぎ"も読んでいて胸がすく思い。解説が姪御さんによるご本人の暴露話(?)で、こちらも非常に興味深かった。
読了日:09月25日 著者:都筑 道夫

きまぐれ砂絵―なめくじ長屋捕物さわぎ (光文社時代小説文庫)きまぐれ砂絵―なめくじ長屋捕物さわぎ (光文社時代小説文庫)
なめくじ長屋シリーズ、第5弾。解説を読むまで気づかなかったが、6編全話が落語からの本歌取り。元ネタの落語を知らなかったのが残念。落語の筋を下敷きにしているだけでなく台詞を引用していたりひねりを利かせていたりと様々に趣向がこらしてあるとのことで、知っていれば面白みも2倍、3倍だっただろう。しかしそれを抜きにしても流れるような地文の美しさとテンポの良い台詞の醸し出す風情は何とも言えず小気味よい。
読了日:09月24日 著者:都筑 道夫

論理は右手に (創元推理文庫)論理は右手に (創元推理文庫)
パリの片隅にある廃墟寸前のボロ館に住まう3人の個性的な歴史学者をメインキャラクターに据えたシリーズの第2弾。犬の糞の中から発見した骨片を元に事件を追う男、ルイ。持ち前の好奇心の所為で、ルイの追う事件に巻き込まれていくマルク──マルクの脱線していくお喋りと妄想は正直うっとおしい!まあ、そこが可愛いとか云えんことも無いけど(笑)マティアスは相変わらず頼もしい。ルイの正体が不明でサスペンスフルでしたが3人の出番が少なくてちょっと残念。 次回に期待。
読了日:09月19日 著者:フレッド ヴァルガス

百万に一つの偶然―迷宮課事件簿〈2〉 (ハヤカワ・ミステリ文庫)百万に一つの偶然―迷宮課事件簿〈2〉 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
表題作「百万に一つの偶然」マスチフ犬グッジョブ!w 到叙形式なので推理というより、何処から犯人の隠蔽が破綻するのか、レイスン警部はいったい何を掴んだのか、と、そこに興味が集中します、ので、動機とか犯行とかむしろどうでも良くなって来たり…しそうなものなんですが、そうでもないんですよね。何故に彼/彼女はこうなったのかこうしたのか、その部分にかなりのウェイトが置かれていて、だからこそ読み物として面白いんでしょうね。
読了日:09月16日 著者:ロイ ヴィカーズ

D坂の殺人事件 (創元推理文庫)D坂の殺人事件 (創元推理文庫)
現実と妄想がぬめりと交錯し入れ替わる。背筋に気色の悪い戦慄を覚えるような、そうかこれを虫酸が走るというのか、と自覚する。表題作「D坂の殺人事件」は後の名探偵明智小五郎の初登場作品。「赤い部屋」は『綾辻行人と有栖川有栖のミステリ・ジョッキー』でも取り上げられていた作品。
読了日:09月14日 著者:江戸川 乱歩

サム・ホーソーンの事件簿VI (創元推理文庫)サム・ホーソーンの事件簿VI (創元推理文庫)
サム先生の「専門」は、アメリカの片田舎ノースモントに起こる数々の不可能犯罪。そのサム先生も結婚し、子供が生まれ…そして時代背景は第二次世界大戦。戦争に絡む事件も幾つか収録されています。戦争とは何の関係もなさそうなノースモントにも、 確実に戦争の影は落ちていた、ということなんですねえ。ラストの事件は、歴史の謎に迫る、的なエピソード。あったかも、知れない事件。
読了日:09月13日 著者:エドワード・D・ホック

夜叉ケ池 (1979年) (講談社文庫)夜叉ケ池 (1979年) (講談社文庫)
文字によって紡ぎ出される想像を絶する程の色彩的美的イメージ。グロテスクさえも美しい。自然の美しさ怖さ残酷さ、人の哀れさ醜さ儚さ。織り成されるイメージの奔流に呑まれるようにページを繰り、溺れる。至福。
読了日:09月13日 著者:泉 鏡花

完全 東海道五十三次ガイド (講談社文庫)完全 東海道五十三次ガイド (講談社文庫)
旧街道の宿場跡の最寄り駅、実際に歩く場合のガイド、地図、名物や宿場にまつわる話などをコンパクトに纏めたガイドブック。公共交通機関でのアクセス等至れり尽くせり。実際に歩いてみたくなる。JR東海道本線の駅沿いはともかく、峠越えの宿はさぞかし辛い道行きだっただろう。また東海道に航路が2カ所あったというのは初めて知った。
読了日:09月13日 著者:東海道ネットワークの会

赤い館の秘密 (創元推理文庫 (116-1))赤い館の秘密 (創元推理文庫 (116-1))
とにかくギリンガム&ベヴリーが良い!ホームズとワトソンに自らなぞらえてはいるが、本家ホームズよりもワトソンを頼りにしてるし、またそれに答えて使い物になるワトソンだし、2人ともノリは良いし仲も良いし、なにより会話が楽しい、いや、殺人事件で楽しいなんて云うのは不謹慎なんだが(笑) これ1作でおしまいなんてもったいなさ過ぎる!そして冒頭の序文にある、「推理小説とはこうあるべき」という作者の所感を読みながら「…これ有栖川作品の解説なんじゃね?」と思ってしまった(笑)
読了日:09月06日 著者:A.A.ミルン

耳嚢で訪ねるもち歩き裏江戸東京散歩―古地図ライブラリー別冊  (古地図ライブラリー (別冊))耳嚢で訪ねるもち歩き裏江戸東京散歩―古地図ライブラリー別冊 (古地図ライブラリー (別冊))
江戸時代の古地図とそれに対応する現代の地図、『耳袋』の中からその地にまつわる話、そして現在の東京に江戸の昔を偲ばせる散策ポイントの紹介、コラム。ページ数はさほどでもないのですが、盛りだくさんな内容です。これをガイドに東京を歩くもよし、時代物を読む時のお供にするもよし。
読了日:09月06日 著者:

シャーロック・ホームズの帰還 (新潮文庫)シャーロック・ホームズの帰還 (新潮文庫)
帰って来たホームズさんは以前とは違って品行方正(笑) ワトソンさんの石岡さん度が進行しているのが微笑ましい(笑) 「踊る人形」「六つのナポレオン」等、ジュブナイル版で子供の頃に読んだのを思い出す。
読了日:09月04日 著者:コナン ドイル


2011年9月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター



9月は18切符であっちこっちふらふらしてたんで読了本は少なめ…
都筑道夫の『なめくじ長屋』シリーズを最初から読み直すことにしました。

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2011年09月19日

アリスを探して/その3

■臨床犯罪学者火村英生シリーズ現場検証■

*新世界*

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「お、通天閣が見えてる」
こっちの言うことを無視して、夜風に吹かれながら夜景を眺めている。何度もうちに来ていたのに、通天閣が見えることに気がついていなかったはずはないだろう。
『朱色の研究』
※通天閣5F展望台から夕陽丘を望む。真ん中あたりが地下鉄四天王寺前夕陽丘駅周辺。

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「うん、おいしいわ」
一本目の串カツを味わうなり、小夜子は満足した様子で言って、次の串に手を伸ばした。
『暗号を撒く男』/@『ペルシャ猫の謎』
※新世界にて、串カツ。有栖企画のツアーは立ち食いの店だったようですが、今回はゆっくり座れるお店で堪能しました。ひとり15本くらい食べたかなあ。

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「あれです」と私は通天閣のてっぺんを指差した。それだけでは彼女に合点がいくはずがない。
「頭のところに白いネオンが灯ってるでしょ?あれは晴れの予報なんです。雨やったら青、曇りやったら赤になる。白と赤の二段重ねやったら晴れのち曇りというわけです」
うつむいてビールを飲んでいた火村が顔を上げ、上目遣いに通天閣を見上げながら「知らなかった」と呟いた。
『暗号を撒く男』/@『ペルシャ猫の謎』
※食べながら通天閣を見上げられる店はあまりないのでどこで食べたかはぐるっと見回せば特定出来そうです(笑)

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船曳警部は「よっこらしょ」と言いながら急な階段を登り始めた。大きなお尻に続いて登りきると、真正面に通天閣が見えた。動物園と通天閣がセットになったこの眺めは、大阪の子供たちの原風景の一つだ。
『動物園の暗号』/@『ロシア紅茶の謎』
天王寺で降りて地上に上がり、だらだらとした坂を新今宮の方へ下っていく途中のビルの地下に『ナスカ』はあった。<中略>ビルの地下ではあるけれど、奥には大きな窓が開いていて、明るい初夏の陽光がたっぷりと店内に注いでいるのだ。ビルの北側が掘割りになっていて、その底をJR環状線が走っているかだ。だから、ひっきりなしに行き来する電車がよく見える。掘割りの向こうに望めるのは天王寺公園の緑と動物園の大きな鳥籠。
『三つの日付』/@『英国庭園の謎』
※通天閣5F展望台から、天王寺動物園(作中では阿倍野動物園)を見下ろす。写真では見切れちゃってますが、動物園の敷地は向かって左手の方にももう少し広がっています。通天閣からシマウマが歩いているのが見えました。思ったより広かったなぁ… 中央やや右寄りの大きな円筒状の籠が動物園の鳥籠なので、ナスカがあるのはその奥の辺りでしょうか(実際にナスカのモデルになったお店は既に無いそうですが…)





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2011年09月01日

8月分読了本[読書メーター]

8月の読書メーター
読んだ本の数:30冊
読んだページ数:11919ページ
ナイス数:168ナイス

うそうそ (新潮文庫 は 37-5)うそうそ (新潮文庫 は 37-5)
シリーズ5作目、長編。「湯治」の名目の下、箱根に旅立つ若だんな一行──もちろん、平穏無事にすむはずもない(笑)兄や達の手を借りずに奮闘する若だんなを目の当たりにして、まあまあ、一太郎ちゃんもほんとうにおおきくなったのねえ、と親戚のおばちゃん化してしまった(笑)江戸の町では滅多に見れない佐助の大立ち回りや互いに貶し合う兄や達も良かったな。ところで作者が女性である所為か女性の登場人物の心情が妙にリアルですよね。それはそれでいいのですが、妖にも兄や達の向こうを張るような女傑が居てもいいような…
読了日:08月30日 著者:畠中 恵

ねこのばば (新潮文庫)ねこのばば (新潮文庫)
『しゃばけ』シリーズの3作目。「花かんざし」の登場人物がシリーズの後続にも登場するので順番通りこちらから読んだ方が話の整理が付き易いでしょう(こちらを読まなくても支障はありません)。「産土」やっぱり犬だから居場所や主人、仲間を愛しく思う気持ちが強いんでしょうかねえ、佐助。人よりも遥かに長い時を生きる妖たちの過去への愛しい目線と、それを己の内に仕舞ったままに、からんと生きる強さに憧れます。ほんの100年に満たぬ人の生だけど、彼らのように吹っ切れる生き方が、できればいいなあ。
読了日:08月30日 著者:畠中 恵

西巷説百物語 (怪BOOKS)西巷説百物語 (怪BOOKS)
又市の力技的な仕掛けに比べて林蔵は搦手、というか、歌舞伎で云うなら和事、まさに上方。語られるのも、人の心の表と裏を覗くような、どこに「どうにもならぬ」があるのかさえ最初は見えないことばかり。物事と云うのは、片方から見ていたのでは、本当の筋は見えてこないもの。「鍛冶が嬶」が一番お気に入りです。「野狐」の林蔵はちょっと哀しく、又市が気遣うのにちょっときゅんときちゃいました。順番どおり『巷説』『続』『後』『前』、そして『西』と読んで正解だった。
読了日:08月27日 著者:京極 夏彦

百鬼夜行抄 (4) (ソノラマコミック文庫)百鬼夜行抄 (4) (ソノラマコミック文庫)
若かりし蝸牛と鬼灯、まだほんの小さな青嵐、こっちの時代のお話も読んでみたいなあ。
読了日:08月23日 著者:今 市子

百鬼夜行抄 (3) (ソノラマコミック文庫)百鬼夜行抄 (3) (ソノラマコミック文庫)
読了日:08月23日 著者:今 市子

百鬼夜行抄 (2) (ソノラマコミック文庫)百鬼夜行抄 (2) (ソノラマコミック文庫)
読了日:08月23日 著者:今 市子

ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)
微妙に、私の好みのティストとは、ズレていました、ちょっと残念〜 おそらく私に、「古本屋もの」でなく「古本」ものなのだ、という認識がなかった所為ではないかと。そして古本ものの割に、本に関する記述よりも店主本人に関する記述の方が仔細だったりするあたりが… まあ、あれです、レンアイ風味は苦手なんです、ゴメンナサイ 
読了日:08月23日 著者:三上 延

前巷説百物語 (角川文庫)前巷説百物語 (角川文庫)
青臭くて詰め甘な小股潜りは本当に可愛い。ずっとこのまま、と願いながらも頁を繰る矛盾。そして、このままだと百介には会えないのだ、と、タイムパラドックスに陥ったような切なさ。尤もこの『巷説百物語』シリーズも他の京極作品と同じく様々な仕掛けが施されていて、一度読み終わったからと云ってそれで終わりではない、むしろそこからが物語の始まりなのだ。とは云え。物語はやはり、終わったのだ。※解説で物語、登場人物に関する核心部分が明かされています。解説から読む方はご注意!
読了日:08月22日 著者:京極 夏彦

百鬼夜行抄 (1) (ソノラマコミック文庫)百鬼夜行抄 (1) (ソノラマコミック文庫)
久々に本棚から引っ張りだした。蝸牛さん素敵。かなり「怖い」状況の話ばかりなのだけれど、それほどホラーになってないのは、「妖怪」っていう存在のもつペーソスゆえかなあ。
読了日:08月22日 著者:今 市子

神曲奏界ポリフォニカ アドヴェント・ブラック (GA文庫)神曲奏界ポリフォニカ アドヴェント・ブラック (GA文庫)
終わってしまった。っていうかちょっと『ラグ』!むっちゃ好みなんですけどもが!『ラグ』のお話が読んでみたかったよ… もう、無理なんだよねえ… 残念だ…
読了日:08月20日 著者:大迫 純一

神曲奏界ポリフォニカ プロミスト・ブラック (GA文庫)神曲奏界ポリフォニカ プロミスト・ブラック (GA文庫)
…父娘モノやったんか… いや二人ともカワイイからなんでもいいんやけど
読了日:08月20日 著者:大迫 純一

神曲奏界ポリフォニカ アドレイション・ブラック (GA文庫)神曲奏界ポリフォニカ アドレイション・ブラック (GA文庫)
丁度知り合いとこの手の「占い」に付いて話をしたところだったので妙にタイムリー。そっかマナガがでか過ぎるのはただのネタじゃなかったんだ。つーか精霊のくせに素直過ぎだよねマナガw いや可愛いからいいけど。
読了日:08月20日 著者:大迫 純一

神曲奏界ポリフォニカ リベレーション・ブラック 神曲奏界ポリフォニカシリーズ (GA文庫)神曲奏界ポリフォニカ リベレーション・ブラック 神曲奏界ポリフォニカシリーズ (GA文庫)
マナガと出会う以前のマティアの過去の一端が明らかに。普通の少女のように泣くマティアにちょっとびっくり。
読了日:08月20日 著者:大迫 純一

神曲奏界ポリフォニカ アイソレーション・ブラック 神曲奏界ポリフォニカシリーズ (GA文庫)神曲奏界ポリフォニカ アイソレーション・ブラック 神曲奏界ポリフォニカシリーズ (GA文庫)
マティア初めてのお使い…じゃなかった、単独捜査。初めてのお使い状態だったのはむしろマナガの方w 最後の登場の仕方がスペクタクルだったよ、マナガ!
読了日:08月19日 著者:大迫 純一

神曲奏界ポリフォニカ メモワーズ・ブラック (GA文庫)神曲奏界ポリフォニカ メモワーズ・ブラック (GA文庫)
シェリカが出ると和むなあ。和むってのとはちょっと違うか、明るくなるんだよねえ。ひまわり娘万歳。彼女と居るとマティアが年相応に見えるのがカワイイんだよねえ〜。あのくらいの年頃って、異性よりも同性にときめいたよなあ(遠い目)
読了日:08月19日 著者:大迫 純一

神曲奏界ポリフォニカ インタルード・ブラック (GA文庫)神曲奏界ポリフォニカ インタルード・ブラック (GA文庫)
短編集。幕間、とでも云うのかな。今まで二人が遭遇して来た事件の間の、二人の、そして二人のまわりの人々の、本編では語られなかったちょっとした日々の姿。あんなこともありましたね、こんなことも… 作者が2010年に逝去してたことはあとがきではじめて知った。もうマナガとマティアの物語は"公式"には紡がれない。けれど彼らの物語は、ちゃんと私の中にある。きっと読み人それぞれの中に。
読了日:08月19日 著者:大迫 純一

神曲奏界ポリフォニカ リライアンス・ブラック 神曲奏界ポリフォニカシリーズ (GA文庫)神曲奏界ポリフォニカ リライアンス・ブラック 神曲奏界ポリフォニカシリーズ (GA文庫)
シェリカとマティア、とか、マナガとレオン、とか、アパートの連中、とか。そういう関係、好きだわ。
読了日:08月17日 著者:大迫 純一

神曲奏界ポリフォニカ トライアングル・ブラック GA文庫神曲奏界ポリフォニカ トライアングル・ブラック GA文庫
しまった登録し忘れてた… レオンくん初登場。カワイイ男がまた増えた。
読了日:08月17日 著者:大迫 純一

神曲奏界ポリフォニカ ペイシェント・ブラック 神曲奏界ポリフォニカブラックシリーズ6 (GA文庫 お 2-7)神曲奏界ポリフォニカ ペイシェント・ブラック 神曲奏界ポリフォニカブラックシリーズ6 (GA文庫 お 2-7)
餓え、ってのは…なんで我々に用意されてるんだろう。ありとあらゆる種類の餓えが、この世には、ある。欲が高じて餓えるのか?違うだろう。恋い焦がれるから、餓えるんだ。欲よりも切実で…ずっと哀しい。そして自分が餓えていることに気づかされるのは、きっと、知らずにいた時より、もっと、辛い。
読了日:08月17日 著者:大迫 純一

神曲奏界ポリフォニカ レゾリューション・ブラック 神曲奏界ポリフォニカ ブラック シリーズ5 (GA文庫 お 2-5)神曲奏界ポリフォニカ レゾリューション・ブラック 神曲奏界ポリフォニカ ブラック シリーズ5 (GA文庫 お 2-5)
なんというか、こういう「お約束」が、全然、うっとおしくないんだよな、このシリーズ。そりゃちょっといくらなんでもアレでしょ、ってのも、許せちゃう。マナガが良い漢でマティアが良い女だからだろうなあ。覚悟、ってのは、そりゃあ易しいもんじゃねえよなぁ。 レオンくん再登場、つっても、4を未読なんでそっちにも出てるかも? あとがきに夢枕獏さんの影響が見て取れるのがなんだか微笑ましい。(それを云うならマナガのモデルは…ゲホゴホ)
読了日:08月17日 著者:大迫 純一

神曲奏界ポリフォニカ プレイヤー・ブラック (GA文庫)神曲奏界ポリフォニカ プレイヤー・ブラック (GA文庫)
弱ってるマナガもいいですなw 滅多に見れない普段着の二人、とか。マナガはジーンズにシャツだとなんとなくアメリカンネイティヴっぽい、気がする(なにそれ)
読了日:08月16日 著者:大迫 純一

神曲奏界ポリフォニカ レオン・ザ・レザレクター 3 (GA文庫)神曲奏界ポリフォニカ レオン・ザ・レザレクター 3 (GA文庫)
1、2を飛ばして3を先に読んじゃいました。このキャラはブラックシリーズに登場したときからかなり気になっていたので。なかなか「カワイイ」男じゃありませんか。
読了日:08月16日 著者:大迫 純一

いじん幽霊 完四郎広目手控 3 (完四郎広目手控) (集英社文庫)いじん幽霊 完四郎広目手控 3 (完四郎広目手控) (集英社文庫)
『完四郎広目手控』『完四郎広目手控U天狗殺し』が見つからなくて、第三弾に当たる『いじん幽霊』から。このシリーズは集英社文庫『短編復活』で読んで気になったので。解説によると1作目は江戸、2作目は京都への道中が舞台とのこと。本作は明治維新直前のキナ臭さ漂う横浜が舞台。必然、事件も攘夷派やら各国の軍部や商人が絡む裏に一枚も二枚も黒い幕があるような事件ばかり。『短編復活』で読んだような江戸の日常の中に紛れ込んだ妙な事件、というのではなかった。これはこれで面白いのだけど。
読了日:08月16日 著者:高橋 克彦

おまけのこ (新潮文庫)おまけのこ (新潮文庫)
『ねこのばば』未読、先にこちらを読了してしまいました。『しゃばけ』『ぬしさまへ』に比べてファンタジー色が強かったような。兄や達があんまり目立たなかったなあ(笑)。どうやら『ねこのばば』に登場したらしき登場人物も居て、やっぱり順番に読めば良かったかな。まあ、ストーリィ展開自体にそれほど支障はなかったのですが。『おまけのこ』の若だんなが随分素敵だったんですが。病み上がりの美少年憂い顔で理路整然と衆人を説得…な感じ。ちょっと贔屓目入ってますか、私も兄や達と同類項ですな(笑)
読了日:08月12日 著者:畠中 恵

後巷説百物語 (角川文庫)後巷説百物語 (角川文庫)
時代は明治、文明は開花し不思議は闇に薄れゆく。しかしそれは確かに闇に息づいて──又市から京極堂への、橋渡しに位置する本作。「風の神」導入部から泣けた。百介はほんとうに可愛い人だ。彼の為なら何をおいても駆けつけると云う又市の気持ちがよく判る。百介は己には覚悟が足りぬと云うが、彼らだって百介から離れ難かったに違いないのだ。百介の純粋さに救われもしたろうし、何より百介は誰よりも、おそらく彼ら自身よりも彼らのことを判っていた。多分、理解の外で。だからこそ、又市は、最後最後の「仕掛け」を、彼に託したのだろう。
読了日:08月09日 著者:京極 夏彦

続巷説百物語 (文芸シリーズ)続巷説百物語 (文芸シリーズ)
読了日:08月07日 著者:京極 夏彦

巷説百物語 (怪BOOKS)巷説百物語 (怪BOOKS)
読了日:08月06日 著者:京極 夏彦

葬神記 考古探偵一法師全の慧眼 (角川文庫)葬神記 考古探偵一法師全の慧眼 (角川文庫)
考古だの民俗だのと云われるとついつい手に取らずにはいられない…(いい加減懲りろ)。読了第一印象は「メタ・ミステリ風味?」でした。しかし微妙な後味…ミステリなんですが、この読了感はラヴクラフトの系譜に連なる赤子のような気もする。顔のない群衆の気色悪さが堪らなかったんですが、今ってそういう時代なのか…。探偵である一法師がアクが強過ぎて対抗出来てるのは語り部である古屋君ぐらいか。…関口か君は。一法師の助手である荻原が気になる。続巻での活躍に期待。とりあえず、続きも読む。考古だし。
読了日:08月04日 著者:化野 燐

ぬしさまへ (新潮文庫)ぬしさまへ (新潮文庫)
『しゃばけ』シリーズ第2弾。短編集。お話が短い分、若だんなのおつむの冴えが際立ちますが、妖の報告を離れの座敷でお布団に寝付いたまま聴いては一向に見えてこない解決の糸口を摘まみ上げる様子が、若だんなっていうより落語に出て来るご隠居さんみたいな(笑)仁吉の恋の話はよかった。レンアイものアレルギーの私が抵抗なく読めたし共感も出来たのは、この話も、シリーズの根底に流れている心の強さへの憧憬とそれへのアプローチが明確だったからなのかなあ。
読了日:08月04日 著者:畠中 恵

しゃばけしゃばけ
記念すべき初の「読メ友のみなさんのお薦め」を受けて読了した本。良いものを勧めていただいた。お薦めのとおりのほっこりするお話。ほっこりするのだが、達磨火鉢の心地よい温さの向こうに、薄ら寒いもの、そして生暖かい闇がある。そういう話だった。私自身、子供の頃から、人には人、物には物の魂があり、それぞれの生き方がある、と思って来たものだから、この手の人と妖の共存する世界はとても好ましく思える。さて、ファンタジー/伝奇に分類するか、ミステリに分類するかで悩むところだが…(笑)
読了日:08月03日 著者:畠中 恵

読書メーター
posted by radwynn at 07:59| 京都 ☔| Comment(0) | Book | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月01日

7月分読了本[読書メーター]

7月の読書メーター
読んだ本の数:45冊
読んだページ数:12571ページ
ナイス数:64ナイス

短編復活 (集英社文庫)短編復活 (集英社文庫)
16人もの当節人気作家の作品が纏めて読める豪華な短編集。未読の気になる作家さんをチェックするのに丁度いい、と手に取った。しかしやはり琴線に触れたのは、従来からのお気に入り作家さんだった、という…好みって変わるもんじゃないなあ(苦笑)。読了後「読んでみたい本」に入れたのは清水義範『偽史日本伝』(『短編復活』掲載/「苦労判官大変記」)と高橋克彦『完四郎広目手控』(『短編復活』掲載/梅試合)。綾辻行人の「特別料理」(『眼球綺譚』)はかなり好みだったのだが、この系統を続けて読むのは辛いかな…(^^;;;
読了日:07月28日 著者:赤川 次郎,伊集院 静,北方 謙三,篠田 節子,志水 辰夫,東野 圭吾,群 ようこ,唯川 恵,浅田 次郎,山本 文緒,宮部 みゆき,坂東 眞砂子,清水 義範,椎名 誠

人魚は空に還る (ミステリ・フロンティア)人魚は空に還る (ミステリ・フロンティア)
本格ミステリな謎解きを期待するとやや肩透かしかも、ですが、この雰囲気が好物という方も多いのでは。ドラマよりはキャラクターで引っ張るタイプ、キャラはしっかり立っているので好みならそれが苦になりません(逆に言えばキャラの振れ幅が狭くそれが気になる人には向いていないかと)。カテゴライズとしてはライトノベルに入れてもよさそうです。お話自体も(いい意味でもそうでない意味でも)毒が無くて癒し系。短編集。表題作「人魚は空に還る」、私の脳内には山田章博氏の絵が展開していました。
読了日:07月27日 著者:三木 笙子

町医 北村宗哲 (角川文庫)町医 北村宗哲 (角川文庫)
北村宗哲の過去や、当時の様子を説明する記述が少しくどいようにも思いますが…どうやらそういう作風のようです。医学に関する記述も多いのですが、これも東洋医学や漢方に興味のある人には面白いかと。ミステリかと思ったのですが、謎解きはではなく、江戸の日常に見え隠れする人々の心の機微と任侠の徒たちの仁義を絡めた淡々とした人間ドラマ、でした。人物設定は海外ドラマの本歌取りとのことなので、テレビドラマの原作にいいのかも。シリーズの第2弾、宗次郎時代の前日譚もあるようです。
読了日:07月26日 著者:佐藤 雅美

剣客商売 包丁ごよみ (新潮文庫)剣客商売 包丁ごよみ (新潮文庫)
読む、ではなく、味わう、だなぁ。これは作ってみなければ。シンプルに見えて奥が深い。旨いものを旨く食べようと云うひたむきさ、そして江戸の粋。池波さんの筆によっておおらかにかつ繊細に描写された江戸の食文化。
読了日:07月25日 著者:池波 正太郎,近藤 文夫

クイーンのフルハウス (ハヤカワ・ミステリ文庫 2-28)クイーンのフルハウス (ハヤカワ・ミステリ文庫 2-28)
「ドン・ファンの死」凄惨な殺人ながら滑稽な演出、なんだか漫画の原作のような。「Eの殺人」エラリー・クイーンは密室トリックがお嫌い?SFチックな道具立てが勿体ない気が…。「ライツヴィルの遺産」伏線を見落とした所為でとても人の悪いことを考えつきましたがもちろん作家アリスの無駄弾状態でした。「パラダイスのダイヤモンド」初読は中学時代、ダイイングメッセージの妙味を教えてくれた作品。「キャロル事件」今度は見落としませんでした。エラリーと同じくらいパパクイーンが好きな私はこの親子が居間で語る場面が好きなのです。
読了日:07月25日 著者:エラリイ・クイーン

シュトヘル 4 (ビッグ コミックス〔スペシャル〕)シュトヘル 4 (ビッグ コミックス〔スペシャル〕)
読了日:07月24日 著者:伊藤 悠

シュトヘル 3 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)シュトヘル 3 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)
読了日:07月24日 著者:伊藤 悠

シュトヘル 2 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)シュトヘル 2 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)
読了日:07月24日 著者:伊藤 悠

シュトヘル1 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)シュトヘル1 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)
『皇国の守護者』で初めて知った漫画家さん。好きな絵柄なので、他の作品も読んでみたい、と。導入部は猫十字社の『夢売り』にあった武田騎馬隊の話を彷彿とさせるけど、生々しさとグロテスク感は尋常じゃない。「文字」への憧憬に共感。キャラクターはステレオタイプながら充分に魅力的。一気に流し読んだ後もう一度細部を堪能したくなるなぁ。
読了日:07月24日 著者:伊藤 悠

大正浪漫探偵譚文庫 1 四十七文字 (YOU漫画文庫)大正浪漫探偵譚文庫 1 四十七文字 (YOU漫画文庫)
読了日:07月20日 著者:木原 敏江

遠野物語―付・遠野物語拾遺 (角川ソフィア文庫)遠野物語―付・遠野物語拾遺 (角川ソフィア文庫)
初読は中学校のころか… 馬に嫁ぐ娘の話に衝撃を受けつつ、しかしその心情を受け入れてしまったことを思い出す。
読了日:07月20日 著者:柳田 国男

歴史街道を行く―京都・大阪・奈良・兵庫・和歌山・三重・滋賀・福井 (旅の森)歴史街道を行く―京都・大阪・奈良・兵庫・和歌山・三重・滋賀・福井 (旅の森)
読了日:07月19日 著者:

「関西周辺」街道・古道を歩く―歩いてみたい古い道、懐かしい道24コース (歩く旅シリーズ)「関西周辺」街道・古道を歩く―歩いてみたい古い道、懐かしい道24コース (歩く旅シリーズ)
読了日:07月19日 著者:

テルマエ・ロマエ III (ビームコミックス)テルマエ・ロマエ III (ビームコミックス)
読了日:07月18日 著者:ヤマザキマリ

新装版・梅安針供養 仕掛人・藤枝梅安(四) (講談社文庫)新装版・梅安針供養 仕掛人・藤枝梅安(四) (講談社文庫)
読了日:07月16日 著者:池波 正太郎

梅安影法師―仕掛人・藤枝梅安 (講談社文庫)梅安影法師―仕掛人・藤枝梅安 (講談社文庫)
読了日:07月15日 著者:池波 正太郎

梅安乱れ雲―仕掛人・藤枝梅安 (講談社文庫)梅安乱れ雲―仕掛人・藤枝梅安 (講談社文庫)
読了日:07月15日 著者:池波 正太郎

遠野物語 (集英社文庫)遠野物語 (集英社文庫)
読了日:07月14日 著者:柳田 国男

梅安最合傘―仕掛人・藤枝梅安 (講談社文庫)梅安最合傘―仕掛人・藤枝梅安 (講談社文庫)
読了日:07月13日 著者:池波 正太郎

梅安蟻地獄―仕掛人・藤枝梅安 (講談社文庫 い 4-5)梅安蟻地獄―仕掛人・藤枝梅安 (講談社文庫 い 4-5)
読了日:07月13日 著者:池波 正太郎

殺しの四人 (講談社文庫 い 4-4 仕掛人・藤枝梅安)殺しの四人 (講談社文庫 い 4-4 仕掛人・藤枝梅安)
読了日:07月12日 著者:池波 正太郎

テルマエ・ロマエ II (ビームコミックス)テルマエ・ロマエ II (ビームコミックス)
読了日:07月12日 著者:ヤマザキマリ

ミステリー傑作選・特別編〈6〉自選ショート・ミステリー(2) (講談社文庫)ミステリー傑作選・特別編〈6〉自選ショート・ミステリー(2) (講談社文庫)
33ものショートショートの詰まったアンソロジー。ミステリからホラー、幻想小説から落とし話まで、収録作品は幅が広く、いろんな味をつまみ食い気分。依井貴裕作品を読みたくて購入。自身もマジシャンである作者の手になるマジックネタと聞いていたが、むしろ純愛小説だった「奇跡」。綺麗な話で、「種明かし」の必要がない「ミステリ」は初めてでした。男同士の絆というのは時に男女間の愛情よりも美しく強いものですよね。
読了日:07月12日 著者:

テルマエ・ロマエ I (BEAM COMIX)テルマエ・ロマエ I (BEAM COMIX)
衝撃的な出会いだった。ルシウスが平たい顔族に出会ったのと同じ程の。噂には聞いていたが…百聞は一見に如かず、とはまさにこの作品の為にあるような言葉だな。
読了日:07月12日 著者:ヤマザキマリ

ミステリー傑作選・特別編〈5〉自選ショート・ミステリー (講談社文庫)ミステリー傑作選・特別編〈5〉自選ショート・ミステリー (講談社文庫)
SSミステリ、ホラーや幻想も話の持っていきようではミステリになるのか。気分的には「謎解き」系のが読みたかったんだが、久しぶりにこういうのもいいか。
読了日:07月12日 著者:

競作五十円玉二十枚の謎 (創元推理文庫)競作五十円玉二十枚の謎 (創元推理文庫)
供読本用仮入力。感想は後ほど…(^^;;;
読了日:07月11日 著者:若竹 七海,依井 貴裕,有栖川 有栖,笠原 卓,法月 綸太郎

探偵倶楽部 (角川文庫)探偵倶楽部 (角川文庫)
供読本用仮入力。感想は後ほど…(^^;;;
読了日:07月10日 著者:東野 圭吾

梅安冬時雨―仕掛人・藤枝梅安 (講談社文庫)梅安冬時雨―仕掛人・藤枝梅安 (講談社文庫)
読了日:07月08日 著者:池波 正太郎

怪談・奇談 (角川文庫クラシックス)怪談・奇談 (角川文庫クラシックス)
読了日:07月08日 著者:ラフカディオ・ハーン

蟹の目 (徳間文庫)蟹の目 (徳間文庫)
供読本用仮入力。感想は後ほど…(^^;;;
読了日:07月08日 著者:西村 寿行

五芒星 桔梗の寺殺人事件 (徳間文庫―赤かぶ検事奮戦記)五芒星 桔梗の寺殺人事件 (徳間文庫―赤かぶ検事奮戦記)
供読本用仮入力。感想は後ほど…(^^;;;
読了日:07月07日 著者:和久 峻三

まざあ・ぐうす (角川文庫 緑 120-4)まざあ・ぐうす (角川文庫 緑 120-4)
読了日:07月07日 著者:

一日江戸人 (小学館文庫)一日江戸人 (小学館文庫)
読了日:07月06日 著者:杉浦 日向子

死者の書 (中公文庫 A 28)死者の書 (中公文庫 A 28)
純粋な愛を突き詰めるとこんなにも官能的になるのか、と目から鱗。すべては人の妄執、それこそが人の人たる所以。しかし、とても美しいお話です。極彩色と無彩色を交互に展開するイメージが互いを引き立てて、目の前に往時の面影が立ち現れる…。
読了日:07月06日 著者:折口 信夫

陰陽師 安倍晴明 (角川ソフィア文庫)陰陽師 安倍晴明 (角川ソフィア文庫)
読了日:07月06日 著者:志村 有弘

鬼人 役行者小角 (角川ソフィア文庫)鬼人 役行者小角 (角川ソフィア文庫)
読了日:07月05日 著者:志村 有弘

シャーロック・ホームズの履歴書 (講談社現代新書)シャーロック・ホームズの履歴書 (講談社現代新書)
読了日:07月05日 著者:河村 幹夫

タイタス・クロウの事件簿 (創元推理文庫)タイタス・クロウの事件簿 (創元推理文庫)
ラヴクラフトの紡いだ神話の後継者のひとり。「事件簿」とあるのでミステリなのかな、と思ったのですが、謎解きの面白さを求める作品ではないので、やはりホラーに分類、でしょうか。軽いクトゥルー、安心して読める。とは云え、ファンにはそれが快感の、あの不快感は確かにある。
読了日:07月04日 著者:ブライアン ラムレイ

本陣殺人事件 (角川文庫―金田一耕助ファイル)本陣殺人事件 (角川文庫―金田一耕助ファイル)
供読本用仮入力。感想は後ほど…(^^;;;
読了日:07月03日 著者:横溝 正史

京極夏彦「怪」―『巷説百物語』のすべて京極夏彦「怪」―『巷説百物語』のすべて
読了日:07月03日 著者:京極 夏彦

WATCHMEN ウォッチメン(ケース付) (ShoPro Books)WATCHMEN ウォッチメン(ケース付) (ShoPro Books)
読了日:07月03日 著者:アラン・ムーア

Arkham Asylum (DC Comics)Arkham Asylum (DC Comics)
読了日:07月03日 著者:Grant Morrison

本格ミステリの王国本格ミステリの王国
供読本用仮入力。感想は後ほど…(^^;;;
読了日:07月03日 著者:有栖川 有栖<

サム・ホーソーンの事件簿 IV (創元推理文庫)サム・ホーソーンの事件簿 IV (創元推理文庫)
読了日:07月02日 著者:エドワード・D・ホック

壁抜け男の謎 (角川文庫)壁抜け男の謎 (角川文庫)
供読本用仮入力。感想は後ほど…(^^;;;
読了日:07月01日 著者:有栖川 有栖


読書メーター


posted by radwynn at 08:15| 京都 ☀| Comment(0) | Book | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月22日

ミステリの本棚新設…

本が本棚から溢れ始めたので、少し整頓することに…

どうにかこうにか部屋を片付け、スチールラックを1竿確保。

DSC02801.JPG
分散させて置いてある各所の本棚から、推理小説をかき集める… 
…収拾がつかん…(^^;;;

DSC02798.JPG
とりあえず、お気に入りだけ纏めてみる。
…先は長い…

…中略…

DSC02802.JPG
もー面倒くさくなってとりあえず収納!
…あかんやろーこれあかんやろー、三列、って…後ろのん見えてへんしー(^^;;;
スチールラックを本棚代わりにするのは無理があるんだってば…

DSC02814.JPG
現状。 with猫。
暫定的、とはいえ、本棚購入の目処がつくまではこのまんまなんだろーなー(^^;;;

posted by radwynn at 20:34| 京都 ☀| Comment(0) | Book | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月01日

6月分読了本[読書メーター]

6月の読書メーター
読んだ本の数:16冊
読んだページ数:4773ページ

カンタベリー物語 (角川文庫 赤 347-1)カンタベリー物語 (角川文庫 赤 347-1)
読了日:06月30日 著者:チョーサー
マクベス (新潮文庫)マクベス (新潮文庫)
読了日:06月30日 著者:シェイクスピア
七人の安倍晴明七人の安倍晴明
読了日:06月30日 著者:高橋 克彦,荒俣 宏,内藤 正敏,岡野 玲子,夢枕 獏,加門 七海,田辺 聖子,小松 和彦
銀の三角 (白泉社文庫)銀の三角 (白泉社文庫)
読了日:06月30日 著者:萩尾 望都
事件の後はカプチーノ [コクと深みの名推理2] (ランダムハウス講談社文庫)事件の後はカプチーノ [コクと深みの名推理2] (ランダムハウス講談社文庫)
読了日:06月30日 著者:クレオ・コイル
僧正殺人事件 (S・S・ヴァン・ダイン全集) (創元推理文庫)僧正殺人事件 (S・S・ヴァン・ダイン全集) (創元推理文庫)
読了日:06月29日 著者:S・S・ヴァン・ダイン
COMICAL MYSTERY TOUR 4 長~~~いお別れ (創元推理文庫)COMICAL MYSTERY TOUR 4 長~~~いお別れ (創元推理文庫)
読了日:06月27日 著者:いしい ひさいち
密室入門! (ナレッジエンタ読本14)密室入門! (ナレッジエンタ読本14)
読了日:06月16日 著者:有栖川有栖(ミステリ作家)×安井俊夫(一級建築士)
有栖川有栖の鉄道ミステリー旅有栖川有栖の鉄道ミステリー旅
読了日:06月15日 著者:有栖川 有栖
漂流巌流島 (創元推理文庫)漂流巌流島 (創元推理文庫)
読了日:06月14日 著者:高井 忍
白妖鬼 (講談社文庫)白妖鬼 (講談社文庫)
読了日:06月13日 著者:高橋 克彦
スケッチ・ブック (新潮文庫)スケッチ・ブック (新潮文庫)
読了日:06月13日 著者:ワシントン・アーヴィング,吉田 甲子太郎,Washington Irving
メタルギア ソリッド ガンズ オブ ザ パトリオット (角川文庫)メタルギア ソリッド ガンズ オブ ザ パトリオット (角川文庫)
読了日:06月13日 著者:伊藤 計劃
こちら葛飾区亀有公園前派出所 小説 (集英社文庫)こちら葛飾区亀有公園前派出所 小説 (集英社文庫)
読了日:06月12日 著者:今野 敏,柴田 よしき,逢坂 剛,東野 圭吾,石田 衣良,大沢 在昌,京極 夏彦
老女の深情け―迷宮課事件簿〈3〉 (ハヤカワ・ミステリ文庫)老女の深情け―迷宮課事件簿〈3〉 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
読了日:06月07日 著者:ロイ ヴィカーズ
血文字パズル―ミステリ・アンソロジー〈5〉 (角川スニーカー文庫)血文字パズル―ミステリ・アンソロジー〈5〉 (角川スニーカー文庫)
読了日:06月06日 著者:有栖川 有栖,麻耶 雄嵩,太田 忠司,若竹 七海

読書メーター




ラストスパートにライトなの入れたりページ数少ないの突っ込んだりしてちょっとチート気味なんですがそれでも今月の読了冊数、目標達成せず…orz
まあ、積読本の数も少なくなってきたんで、ゆっくり読んだ方がいいかも、ですな(って自己弁護)



posted by radwynn at 08:56| 京都 ☔| Comment(0) | Book | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月28日

アリスを探して/その2

■臨床犯罪学者火村英生シリーズ現場検証■

*四天王寺*

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■私の散歩コースはいくつかあるが、途中で四天王寺に立ち寄って一服することが多い。/『アポロンのナイフ』(@『オールスイリ』)

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■昨日も境内の休憩所でジュースを飲み、それから六時堂の前の<亀の池>にふらりと出た。/『アポロンのナイフ』(@『オールスイリ』)

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■「失礼。聖徳太子が建てた四天王寺に鳥居があるんですか?」(火村)(略)
「ええ、おかしなことにあるんです。それもがっしりとした石の鳥居です。日本三大石鳥居だそうで」(六人部)(略)
「ほら、お前がうちにきた時たまにつまむ釣鐘饅頭は、その鳥居のたもとで売ってるんや」(アリス)/『朱色の研究』
※鳥居のたもと、はちょっと語弊があるんじゃないのか、アリス。君のその台詞の所為で鳥居直下の土産物屋をさんざん捜してしまったよ。釣鐘屋は鳥居を出て左方向(南)の交差点を渡ったところにあります。(境内の休憩所でも売っているらしいが未確認)






posted by radwynn at 09:20| 京都 ☀| Comment(0) | Book | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月27日

アリスを探して/その1

■臨床犯罪学者火村英生シリーズ現場検証■

*夕陽丘界隈〜府警本部*

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■静寂の中に聞こえるのはひと筋東の谷町筋をまばらに行き交う車の音と、道路を横切る野良犬がアスファルトを爪で掻くカシャカシャという音だけだった。/『朱色の研究』

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■私は地下の駐車場に駆け下りて、ブルーバードをロケットスタートさせた。/『ジャバウォッキー』(@『英国庭園の謎』)

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■私の部屋はマンションのたかだか七階にすぎないが、扁平な大阪の街を南北に貫く上町台地に建っているため、見晴らしは悪くない。ことに、夕陽丘という地名に恥じず、日没の時刻にはうっとりとするような景色を見せてくれることがよくあった。/『朱色の研究』
■「お、通天閣が見えてる」(火村)/『朱色の研究』
■「取材でもないんですが、色々と用事があって東京へ行っていました。──何か?」
管理人は唇の端を掻いて「早とちりしたかな。東京へ行ってたんやったら、バルコニーに布団を干しっぱなしということはありませんね?」
いくら私でも、そこまで粗忽ではない。ははぁ、と合点がいった。彼は、どこかの部屋のバルコニーの手すりに布団が掛けっぱなしになっているのを私の部屋と勘違いして、クレームをつけようとしたのだろう。布団は必ず物干竿に掛けるべし、というのがうちの決まりだ。/『紅雨荘殺人事件』(@『絶叫城殺人事件』)
※この写真のマンションのバルコニーは南向き。アリスの部屋からは「私は窓を閉める。そして、ここから五十メートルほど北西に見えているマンションの黒い影に目をやった。/『朱色の研究』」とあるように、北西の建物が見渡せるので、ほぼ西に向いていると思われる…その辺はまあ脳内変換でよろしく。

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■角を曲がったところで、初めて人影を見た。/『朱色の研究』

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■大阪市が指定した『歴史の散歩道』がこのあたりを貫いているので、史蹟などのポイントを巡るモデルルートを示す目印の化粧煉瓦が道路に埋め込んである。私たちはそれをたどるように進んだ。/『朱色の研究』

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■オランジュ夕陽丘の前にも、化粧煉瓦が埋められていた。/『朱色の研究』

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■市内最古の建造物である勝鬘院の多宝塔も、奇抜なデザインの高層ビルに見下ろされていたりする。/『朱色の研究』

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■駄馬に喩えられてしまったオンボロのブルーバードを鞭打って、私はすぐに大阪城を望む府警本部に向かった。夕陽丘のマンションから十五分しかかからない。/『動物園の暗号』(@『ロシア紅茶の謎』)





posted by radwynn at 09:18| 京都 ☁| Comment(0) | Book | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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